「これが佐谷直哉さんの世界の最後です」
「何と言うか悲惨ですね。世界も帝国華撃団も敗れ世界は闇に堕ち、そして自分は米田健二によって取り込まれ世界は崩壊するとは」
アスミが言う。
「そうですね、真宮寺直哉君の世界や、紫藤直哉さん、そして米田健二のいた世界原初の世界より最悪な状況で世界は崩壊したと言う事らしいです」
「どうしてその世界はそうなったの」
のどかが直哉に聞く。
「それは、ブルーの件が終わったら言いますね」
「飛鳥ちゃんのどかさん達に僕に行った事を言ってくれる?」
「はい」
そして飛鳥が話し出す。
「どうして隼人叔父さんが今日の夜僕達に会いたいのだろう?」
「兄さんそれは恐らく大神一郎さんの居場所を見つけたのかも知れません」
!!
「何だって――」
直哉は、飛鳥の言葉に驚いていた。
「まあ、確かにブルーいや隼人叔父さんなら未知の世界に通じるゲートを作り出せるけどまさか大神一郎さんが捕まってる世界を見つけるなんて」
「でも兄さんあくまでも私の推測なので、本当に大神一郎さんを見つけたのかは会ってからでないと」
飛鳥は直哉に言った可能性の事をのどか達に伝えた。
「「「ええーー大神一郎さんを見つけたかも知れないの」」ですって」
「ええ、でも兄さんにも言いましたけど、ブルーに会うまでは可能性があると言うだけですよ」
「それでも大神一郎さんを見つけたのが本当なら凄い事よ」
「うんうん直哉っちの叔父さんやる――」
ちゆとひなたが、それぞれ言う。
「そう言う訳なので、今夜再び旧黒鬼会本拠地に行きます」
「「「「了解」」」わかりました」
そして時が進み・・・
深夜・・・旧黒鬼会本拠地・・・
「よう、来たな直哉。お前が死んでいて驚いたぞ」
「隼人叔父さん。ここに僕達を呼んだ理由は、何ですか?」
「そう結論を焦るなよ。今回の大神一郎誘拐事件に16番目のプリキュア世界の連中が、強制的に働かされている」
!!
「まあエルダは、夏海まなつ達によって解放されたようだがな」
「「「「「まさか」」」」」
直哉達は隼人の言葉に驚きを隠せないでいた。
「考えても見ろよ直哉。大神一郎が通常の上級降魔に簡単に捕まると思うか?」
「それはそうですけど・・・まさかヤラネーダの能力を使っての誘拐事件だったとは」
「まあ、あとまわしの魔女も異世界人のやる気でも集まれば都合が良いのだろうよ」
「可能性の話だが、あとまわしの魔女も融合世界に来るかもしれんぞ大神一郎を助けようとするとな」
「何故なら、大神一郎が乗っている船がいる場所は、16番目のプリキュアの世界の海の中だからな」
「「「「「ええーー」」」」」
ブルーの言葉に、直哉達は驚きを隠せないでいた。
「しかしそうなると、京極はいつ異世界の事を知ったんだろう?」
「おいおい、直哉忘れたのかよ」
「え・・・」