「「「「そんな」」」」
「メガビョーゲンとヤラネーダのせいで死んじゃった人がいるなんて」
ひなたがそう言う。
「花寺のどか達にはきついかもしれんが、中心世界のせいでもあるからな」
「この世界は降魔の襲撃でもすべての人間が、逃げのびる事はまれだからな」
「確かにそうですね、隼人叔父さん」
「あの襲撃も、ワイズマンが上級降魔朧に協力して特殊遊撃部隊をシンフォギア世界に足止めの為にした事だったのさ」
「成程、僕達やトワ達も知らずに、彼等の行動に気がつく事が出来なかったんですね、それで今魔神器がどこにあるのかわかります?隼人叔父さん」
「少なくとも中心世界の外には出ていない」
「わかりました。隼人叔父さん。早急に魔神器の場所を見つけ出し、大神一郎さんを含む船の乗客も助けます」
「だが大神一郎を助けるイコール融合世界にまなつ達の世界が来る可能性が高いぞ」
「わかりました」
「それでは俺はもう行くぞ。暫く雲隠れする直哉体を奪われるなよ」
そう言ってブルーこと紫藤隼人は直哉達の前から消えた。
「「「「「・・・」」」」」
「なんだか凄く16番目のプリキュアの世界の頃からシンフォギア世界で起きた事の答えが、大神一郎誘拐事件を確実に成功させる為の準備だったなんて」
「ええ、そうですね今思えば、フィーネがグワイワルを連れて来たのもワイズマンが事前にグワイワルに言っていたかもですね」
「直哉そろそろ戻りませんか?」
「あ、そうですね。僕が死んでいますからね」
そして直哉達はお墓型戦艦の中に戻って行った。
お墓型戦艦の中に戻って・・・
「ねえ、直哉君これからどうするの?」
のどかが直哉に聞く。
「魔神器に関しては、僕自身が調べますよ」
「「「ええーー」」」
のどかとちゆとひなたが驚いていた。
「死んでいる身ですし、12歳モードで昼間はごまかしも聞くでしょうから」
「でも誰かいないと危ないよ」
「そうね」
「ああ、その辺は大丈夫ですよ」
「駄目ですよ直哉いつまた佐谷直哉と会うかわからないのですから」
「「「そうラビよ」そうペン」もしもの時の為に誰かと行うべきと思うニャン」
「そうは言っても今回の件は、帝国華撃団に協力して貰う訳にもいかないからなあ」
「ねえ、直哉君私達全員で魔神器の捜索したら駄目かな?」
「え、それは特殊遊撃部隊全員は流石に・・・目立ちますし」
「あ、違うよ私達4人と直哉君とラビリン達でだよ」
・・・ふむ、調査に関しては融合世界のプリキュアだけでと言う事ですか?」
「うん駄目かな?」
「いえ、今回の件に関して不用意に情報を漏らすと相手が気づく可能性が高いので、魔神器のある場所の調査に関しては情報を知った者達ですべきと思いますよ」
「ただ、条件としてのどかさんがこの件の事を飛鳥に報告して下さいね、彼女が特殊遊撃部隊を形式的とはいえ運営しているのは彼女ですから」
「わかったよ直哉君」
そしてのどかは飛鳥の元に向かった。
「飛鳥ちゃん良いかな?」
「いいですよのどかさん。どうしたんです?」
「ブルーから話聞いたよ」
「・・・そうですかどうでした?」
飛鳥がのどかに聞く。
「いやそう言う訳にもいきそうにないんだ。直哉お前はわかるな?」
「ええ、結果的にとは言え、僕が米田健二、真宮寺直哉、過去の紫藤直哉そして今日の佐谷直哉と会ってしまったからですね」
「ああ、直哉がその4人と会った事で俺の前世である。闇に堕ちた紫藤直哉の魂が目覚めようとしている」
「「「大丈夫なんですか?」」」
「ああ、心配するな。まなつ達の世界で真宮寺直哉を一時的に殺した事で奴の封印が強まったからな」
「「「「成程」」」」
「そして大神一郎達を助けるには、京極の持つ魔神器を破壊しろ」
「ええ――魔神器を破壊しろですって」
「そうだ、魔神器を破壊しなければ大神一郎の乗る船はこちらに帰還する事は無い」
「ただし、先ほども言ったが大神一郎達を助けた場合、夏海まなつ達の世界が、花寺のどか達の原作世界のようになる可能性が高い」
「どうしてですか?」
ちゆが隼人に聞く。
「それは恐らく魔神器が持つ強大な力のせいですね?」
「ああ、魔神器はかつて帝都の東京湾上空に現れた聖魔城の封印を解除する為の鍵だったんだ」
「今回の件の場合魔神器の封印の力が大神一郎達を捕らえる事に使われたのだろうな」
「成程、隼人さんがそう言ってたんですね」