「それは恐らく魔神器が持つ強大な力のせいですね?」
「ああ、魔神器はかつて帝都の東京湾上空に現れた聖魔城の封印を解除する為の鍵だったんだ」
「今回の件の場合魔神器の封印の力が大神一郎達を捕らえる事に使われたのだろうな」
「成程、隼人さんがそう言ってたんですね」
「うん後ね、色々わかったよ」
花寺のどかが話を続ける。
「しかし隼人叔父さん。こちらの世界には魔神器は黒鬼会本拠に行った後に、大神一郎さんがさくらさんに破邪の力を使わせない為に破壊した筈ですが?」
「ああ、その事実は上級降魔朧とワイズマンの使い魔になった夜叉によって、魔神器に関する記憶を改変して、上級降魔朧から京極へ魔神器が渡された後に、あの事件が起きたのさ。それとお前達が、シンフォギア世界に行っている時に、謎の召喚ゲートが出ただろう」
「「「「そんな」」」」
「メガビョーゲンとヤラネーダのせいで死んじゃった人がいるなんて」
ひなたがそう言う。
「花寺のどか達にはきついかもしれんが、中心世界のせいでもあるからな」
「この世界は降魔の襲撃でもすべての人間が、逃げのびる事はまれだからな」
「確かにそうですね、隼人叔父さん」
「あの襲撃も、ワイズマンが上級降魔朧に協力して特殊遊撃部隊をシンフォギア世界に足止めの為にした事だったのさ」
「成程、僕達やトワ達も知らずに、彼等の行動に気がつく事が出来なかったんですね、それで今魔神器がどこにあるのかわかります?隼人叔父さん」
「少なくとも中心世界の外には出ていない」
「そう言う繋がりだったんですね、16番目のプリキュアの世界とシンフォギア世界にワイズマンが関与した理由は」
「うんそうみたい」
「それでね飛鳥ちゃん」
「はい」
「ねえ、直哉君私達全員で魔神器の捜索したら駄目かな?」
「え、それは特殊遊撃部隊全員は流石に・・・目立ちますし」
「あ、違うよ私達4人と直哉君とラビリン達でだよ」
・・・ふむ、調査に関しては融合世界のプリキュアだけでと言う事ですか?」
「うん駄目かな?」
「いえ、今回の件に関して不用意に情報を漏らすと相手が気づく可能性が高いので、魔神器のある場所の調査に関しては情報を知った者達ですべきと思いますよ」
「ただ、条件としてのどかさんがこの件の事を飛鳥に報告して下さいね、彼女が特殊遊撃部隊を形式的とはいえ運営しているのは彼女ですから」
「わかったよ直哉君」
そしてのどかは飛鳥の元に向かった。
「直哉君が飛鳥ちゃんが、許可すればこの捜索任務実行していいと言ったから」
「成程、のどかさんその捜索任務は許可出来ません」
!!
「どうして飛鳥ちゃん」
「兄さんは敢えて言ってないと思いますけど、最近ののどかさん達はオーバーワークですから」
「でも・・・」
魔神器の捜索は私がしますよ」
「少しは休んでいてください。それが兄さんの為でもあるんですから」
「わかったよ。飛鳥ちゃん」
そう言って、のどかは飛鳥と別れた。
「・・・」
「兄さんこれで良いのですか?」
「ああ、ありがとう飛鳥」
「でもまさか、魔神器が過去から奪われて今回の件に使われるなんて」