さくらは米田支配人の依頼で鶯谷にある紫藤直哉の家の前に着いた。
「なんだかこの家に来るのも久しぶりね・・・でももうこの家の主はもういないのよね」
「ここで臨時ニュースです。昨日に発生した赤坂の地下で起きた爆発事故により、紫藤家当主の紫藤直哉さんが死亡しました。また紫藤直哉さんに同行していたと思われる4人の人物の行方も今だわかってません」
「何だと!!直哉が死んだだとーー」
「「「「「「「「ええーー」」」」」」」」
「嘘よ直哉君が死ぬなんて」
「さくら・・・」
「そうですわ中尉もそうですけど、直哉さんが死ぬなんて想像出来ませんわ」
「すみれさん・・・」
「・・・」
ピンポーン
「・・・」
「はーい」
「あ、さくらさんいらっしゃい」
「・・・」
「あのさくらさん」
「・・・」
「さくらさーーん」
!!
「うわあっびっくりしたじゃないまなつちゃん」
「それはこちらもですよ。何度呼び掛けてもさくらさん無視するんですから」
「ああごめんね。まなつちゃん」
「それでさくらさん今日は、どうしたんですか?」
「ああ、そうそう米田支配人のおつかいで来たの」
「響さんから聞いてます。どうぞ入ってください」
「お邪魔します」
そしてさくらは紫藤家に入った。
その数分後・・・
米田健二がさくらを追いかけて鶯谷に来た。
「確かさくらは、こっちに行ったな。しかし親父の奴毎月の支払いにさくらを出すとは何考えているんだよ?作戦前の時なのに」
そう言いながら健二はさくらを追いかけた。
その頃紫藤家の家にいるさくらは・・・
「この家の居間ってこんなに広かったのね」
「さくらさん響さんを呼んできますね」
そう言って、まなつは響を呼びに行った。
「あの頃を思い出すわね」
「ええーーー直哉君達なんで逃げないの?」
さくらは驚いていた。避難もせずに昼食を食べていた直哉とのどか達に。
「てっエステルさん達もいるしどういう事?」
「あ、さくら久しぶりね。さくらもどうお昼食べない?」
「じゃあいただきます・・・じゃないですよ。皆さんこの近辺で帝国華撃団の戦いが起きてるんですよ。早く逃げてください」
「そうなの?なら帝国華撃団の一員の貴女がどうして来てるの」
「それは・・・」
「はいはい、そこまでですよエステルさん。さくらさんで遊ぶのは」
「あはは、ごめんねさくら」
「どういう事直哉君?」
「実は、さくらさんがここに来た理由はすでに知ってるんですよ」
「ええーーー」
「そして事情を聞いた時は驚いたわ」
「お待たせしましたさくらさん」
「あ、響さん」
「これ支配人からのです」
そう言いながらさくらは米田支配人から預かった物を響に渡す。
「ありがとうさくらさん」
ビービービー
!!
「何の音なのこれは?」
「どうやら予定の無い来客が来たみたいですね」
「ええ――」
響がそう言うと監視カメラの映像を見るとそこには、米田健二の姿があった。
!!
「健二さんどうして?」
「恐らくさくらさんの行動が、健二さんのこの行動を起こす事になったんじゃないですか?」」
「ええーー」
「ああ、別にさくらさんを怪しんでるわけでは無いと思います」
「そうならいいけど?響さん達に迷惑かけるんじゃ」
「大丈夫ですよさくらさん」
ピンポーン
響がそう言った直後。紫藤家のチャイムが鳴った。
「さてと、まなつちゃんは奥の部屋に行っててくれる?」
「わかりました。響さん」
その後響は米田健二を出迎えさくらのいる居間に通した。