時を少し戻して・・・米田健二が紫藤家の呼び鈴を押して少しして
「はーい今開けますね」
「どちら様ですか?」
響がそう聞くと、健二が答える。
「あ、すみません自分は大帝国劇場の者ですがこちらにうちの劇団員きてませんか?」
「ああもしかして真宮寺さくらさんの事ですか?」
「はい」
「真宮寺さくらさんなら、この家の家主が本日月命日で今日は米田さんの代理で来たと言う事だったと聞いたんですが?貴方が来たと言う事は何か手違いあったんですか?」
「ああ、そういう事ではなく私のミスみたいなのでこのまま帰りますね」
「ああ、そういう事ならさくらさんと帰りませんか?少し待つかも知れませんけど?」
「よろしいのですか?」
「ええ、どうぞ」
そして響は、健二を紫藤家の居間に連れて行った。
紫藤家の居間にて・・・
「健二さん私の後をつけてたんですか?」
「ああ、さくらさんのことが心配でね」
!!
「健二さんそれはどういう意味ですか?」
「だってさくらさん以前ステージを派手に倒壊させてすみれさんに怒られましたよね?」
「そ、それは・・・」
「成程この話もイヨちゃんが介入してるんだ。この話は融合世界で起きた事じゃないからね」
「あはは、さくらさんてそんな失敗をしてたんですね」
「あ、響さんそんなに笑う事無いですよね」
「ごめんごめん、さくらさん」
「健二さんもそんな昔の事を言わないで下さい」
「ごめんねさくらさん」
「・・・もう知りません」
暫くして・・・
「それでは響さん。私達は帰りますね。行きましょう健二さん」
「ああ」
「あ、さくらさん待ってください。米田支配人にこの手紙を渡してくれますか?」
そう言って、響がさくらに手紙を渡す。
「わかりました響さん」
そして、さくらと健二は大帝国劇場に帰ったのだった。
「ふ――終わった。どうなるか不安だったけど」
「響お疲れ様」
「「「しかしあいつが米田健二、世界を崩壊させるようには見えないぜ」」」
「未来ありがとう。翼さんと奏さんとクリスちゃん。見た目で判断は駄目ですよ」
「でも響最後にさくらさんに渡した手紙は何なの?」
「あれは、特殊遊撃部隊行動計画書だよ。直哉君が米田支配人に渡してと飛鳥ちゃんを通して私が預かったの」
「そうなんだ」
「しかしよここは、特殊遊撃部隊の基地なんだろ?中心世界での良いのかよ米田健二に見せて」
クリスが響に聞く。
「大丈夫だよクリスちゃん。ちゃんと手は打ってるから」
その頃さくらは・・・
「支配人ただいま戻りました」
「おうお疲れさん、さくら響にあれを渡してくれたか?」
「はいそして響さんが支配人にとの事です」
そう言ってさくらは、支配人に手紙を渡し、そのまま支配人は手紙を読んだ。
「・・・成る程な特殊遊撃部隊の方も同じような事を考えていたか」
「さくらお前に特別任務を与える」