新たな融合世界   作:真宮寺さくら

981 / 3099
双子とトワ守護者達の状況を知る前編

その頃飛鳥と薫は、管理者の神殿にトワから呼ばれていた。

 

「「トワ来ました」」

 

「ああ、お疲れ様2人共」

 

「トワ私達だけを呼ぶなんてどうしたんですか?」

 

飛鳥がトワに聞く。

 

「うん早速見て欲しいのよこの映像を」

 

そしてトワが再生する。

 

「直哉君ここが目的地なの」

 

「いえ、違いますよのどかさんここはしいて言えば庭園のようなのでしょう」

 

「「「「あれは扉かな」」」」

 

「どうやら扉のようですね」

 

「ちゆさん戦艦をあの3つの扉の周辺に着陸させてください」

 

「了解よ」

 

そしてお墓型戦艦は、2つの扉の周辺に着陸し、直哉達は全員で3つの扉に向かった。

 

映像中断・・・

 

「「これは?」」

 

「ここが本来なら、獅童光を救出する為の場所に行ける筈の場所なんだけど」

 

「「ええ、つまり獅童光を救出する為にトワとレイが用意したエリアが誰かに悪用されていると言う事ですか?」」

 

「そう言う事になるわ」

 

「一体誰がそんな事を?」

 

「それはこの最新映像を見て」

 

そう言ってトワは再生した。

「ほう、仲間を先に行かせて自分達は残るとはな」

 

「そりゃそうですよ。僕達2人しか見てないですからね。貴方が存在する所には紅い花が出現しますからね。イシュメルガ」

 

 

「フフ、そうだったな」

 

そう言ってイシュメルガは、グレース達の前に現れた。

 

「くっまだマリアさんの体を・・・」

 

「何この娘の体を使うのは、その方がお前達には効果的だからな」

 

!!

 

「何を考えてるの?イシュメルガ」

 

「この庭園そして、この空間におけるゲームは、貴方が仕組んだの?」

 

「そういう事だ、最もそこにある赤い扉は一切手をだしていないがな」

 

!!

 

「つまり紫の扉とオレンジの扉は、イシュメルガお前が作り出したのか?」

 

「ああ、簡単に獅童光を救出するのは、我もデボネアも認めるわけにはいかないからな」

 

 

「何!!この一件デボネアも関与してるのか?」

 

「ああ、2つの扉の世界でな」

 

「まあデボネアの干渉が無くとも、奴等の一部はその世界の虜だろうがな。その点に関しては、紫藤直哉お前に感謝しているぞ」

 

!!

 

「それはまさか・・・」

 

「そうだ融合世界に起きた地震を利用し、捕獲した世界をゲートの中に組み込んだのさ」

 

「その時のお前達の行動は面白かったぞ」

 

映像停止・・・

 

「「ええーーイシュメルガにデボネアがあのエリアを奪ったの」」

 

「いつの間に」

 

そしてトワが再生を再開した。

 

 

「でも、夜叉や朧を使っていたやつも融合世界に来たからその世界に繋がるルートが消えた可能性もあるわね」

 

「あの頃のお前達は、デボネアと我の存在を忘れていたな」

 

「確かに僕達は獅童光を救出する時にお前達が動くだろうと思っていたが、まさかその前から動いていたとは」

 

「さて、これ以上の話は終わりにしよう。キュアグレース死んでもらおう」

 

「くっ」

 

そして、マリア・タチバナの体を使いイシュメルガはキュアグレースに攻撃を開始した。

 

「あ、あの時の混乱をしていた時にイシュメルガが特殊遊撃部隊の隙をついたと言う事ですか?」

 

「ええ、そう言う事になるわ。あの時は大神救出作戦後のごたごたの後の処理や、特務支援課の来訪とかで、獅童光を救出する為の行動は後回しになったのは事実だから」」

 

「「確かに」」

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。