「あの頃のお前達は、デボネアと我の存在を忘れていたな」
「確かに僕達は獅童光を救出する時にお前達が動くだろうと思っていたが、まさかその前から動いていたとは」
「さて、これ以上の話は終わりにしよう。キュアグレース死んでもらおう」
「くっ」
そして、マリア・タチバナの体を使いイシュメルガはキュアグレースに攻撃を開始した。
「あ、あの時の混乱をしていた時にイシュメルガが特殊遊撃部隊の隙をついたと言う事ですか?」
「ええ、そう言う事になるわ。あの時は大神救出作戦後のごたごたの後の処理や、特務支援課の来訪とかで、獅童光を救出する為の行動は後回しになったのは事実だから」」
「「確かに」」
そしてトワが再生映像からライブ中継に切り替えた。
「グレースさんこの技はサイバスターとザムジードと同じ水の魔装機神の技です。可能な限り凍結しないようにして下さい」
「「わかった」わかったラビ」
「うううう」
「ほう、人間の分際でこの技を耐えるか」
イシュメルガはそう言うと、ケルヴィンブリザードを止めた。
「はあ、はあイシュメルガ貴女がどうしてその技を使えるのその技は・・・」
グレースが、イシュメルガに聞く。
「まあいいだろ。紫藤直哉は予測はしているだろうから教えよう、我は地底世界ラ・ギアスに行き水の魔装機神を取り込んだのだ」
「一体何の為に?」
「それはな、我の物であった漆黒のヴァリマールをワイズマンから奪い返す為だ。さあとどめと行くか、出でよダークガッテス。ハイドロプレッシャー発射」
イシュメルガマリアは、闇に染まった水の魔装機神ガッテスを呼び出しグレースにとどめをさす為の一撃を放った。
「グレースさん回避を」
「駄目、寒さで体が動かないよ」
!!
「そうか、イシュメルガマリアの目的はグレースさんの体温を奪って確実にハイドロプレッシャーで倒す作戦だったのか」
「「ああ、兄さん達が」直哉さんとグレースさんが」
「いえ、どうやら間にあったようね。私の用意した保険が
「今から僕がグレースさんの体内に入っても時間がたりない。どうすれば・・・」
「おいおい、諦めるの早くないか?」
「そうだよ。食らいな!!クロスマッシャー」
「「「え、どうして貴方達がここにいるんですか?マサキさんとリューネさん」」ラビ」
「うおおおおお。何のこれしき」
そして、ダークガッテスの放ったハイドロプレッシャーは、リューネ・ゾルダークが乗るヴァルシオーネRのクロスマッシャーにより相殺したのだった。
「「ええーーまさかのマサキさんとリューネさんの登場!!」」
飛鳥と薫は、予想外の2人の登場に驚いていた。
「私達が来たからには3人に手は出させないよ」
「ちっならば、ターゲットを変更するだけだ」
そう言って、イシュメルガマリアは、自分の乗機をダークガッテスから、光武改に姿を変えて紫の扉の中の世界に跳び込んだ。
「あっ待て、イシュメルガ」
「おっと無理はいけえねえよのどかに直哉」
「「でも・・・紫の扉の世界にイシュメルガが」」
「なあ直哉あんた達の目的は、ここでイシュメルガを倒す事かい?」
「いえ、違います。獅童光を救出する事です」
「目的を間違えちゃいけないよ」
「とりあえず俺達の今やる事は紫の世界に行った連中を信じること事だけだろ」
「「はい」」
ライブ中継中断・・・