とあるフレンダ・セイヴェルンのヒーローアカデミア   作:RK6246

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いずく視点です
フレンダは今回出てきません
多分短いです。


#3 ワンフォーオール

サイド緑谷

 

僕は今少し絶望している。さっきオールマイトの言葉がまだ頭に残っている。わかっていた。ああ言われるとわかっていた。でもなんで納得できないのだろう。やっぱり諦め切れないのだろうか。でも僕は無個性だ。ヒーローになれるなんて思っちゃダメなんだ。でもやっぱり諦め切れてない自分もいる。そもそもなんでヒーローになれるなんてことを思っていたのだろう。確か幼稚園の時、友達に何か言われて希望を持った気がする。でもなんでか思い出せない。そんなことを考えながら歩いてた。いつの間にかいつものくせでヴィランが暴れている場所へ来てしまった。ふと覗いてみたらさっきのヴィランが暴れていた。そしてかっちゃんが捕まってた。そしてかっちゃんの顔を見て幼稚園の時の友達が言ったことを思い出した

[結局、個性がなくても命を投げ捨てる覚悟と人を助けたいって想いがあるなら立派なヒーローって訳よ。]

次の瞬間僕は走っていた。

 

ーーー数分後ーーー

 

結論から言うとあの後近くで見ていたオールマイトが助けに来てくれた。僕はこっ酷くヒーローたちに叱られた。そして解放された。その後かっちゃんが僕になんか言ってきた。タフネス。そして今僕は帰路についている。さっき頭の中で蘇った言葉は誰が言ってたのだろうか?確か女の子で、本名と自分が読んで欲しかったあだ名の共通点がなかった子だった気がする。そしてなんでヒーローを目指したいと思った理由がその子が言っていたさっき頭の中で流れたさっきの言葉が理由だった気がする。でもその子が思い出せない。でも今目の前にオールマイトがいる。

 

「オールマイト、僕に何か用ですか?」

 

「君に礼と提案しに来た。その前に聞きたいことがある。」

 

「なんでしょう?」

 

「まず訂正からだ。さっきはあんなことを言ってしまった。しかしさっき君が起こした行動、それをみて確信した。君はヒーローになれる。」

 

「!!」

 

その時僕の目から涙が溢れてきた。昔お母さんが言ってたことを思い出した。お母さん、僕は謝って欲しかったわけではないんだ。あの子のようにヒーローになれるって言って欲しかったんだ。

 

「そして提案の前に質問だ。」

 

「はい。」

 

「君はなぜヴィランの捕まっていた彼を助けるために走り出した?」

 

「・・・わかりません」

 

「そうか」

 

「でも、かっちゃんを助けるために走り出す前に幼稚園の頃の友達の言ってたことを思い出したんです。」

 

「なぜだい?」

 

「わかりません、でも急にその子が言った言葉が頭に蘇ってきたんです。」

 

「・・・ちなみに、その友達はなんて言ってたんだ?」

 

「確か、{個性がなくても命を投げ捨てる覚悟と人を助けたいって想いがあるなら立派なヒーローだ。}って言ってました。」

 

「そうか、いいことを言う友達がいたんだな。そんな君に提案したい。」

 

「なんでしょう?」

 

「私の個性『ワン・フォー・オール』を受け継いでみないか?」

 

「・・・はい?」

 

「私の個性は人から受け継がれてきたものなんだよ。そしてさっきの君の行動を見て思った。君はこの個性を受け継ぐにふさわしいものだと。どうだい?受け継いでみないかい?」

 

答えはもう決まっている。

 

「はい!」

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