羽生善治九段の竜王戦挑戦が確定しました!羽生先生自身2年ぶりのタイトル戦。勝てば通算タイトル100期というこれまた空前絶後の記録達成。しかし恐れ多いですが中の人は豊島先生の大ファンなのです。両先生ともとても憧れておりどちらを応援すべきかめちゃくちゃ迷っています!まずは第一局が待ちきれません!
そんな空前絶後の記録がかかった羽生先生について最近話題の香川女流三段のYouTubeチャンネルでも取り上げられているようです。将棋ファンの方もりゅうおうのおしごと!は見ているけど将棋はよく分からないという方もどうぞ見てみてください!やはり羽生先生......すごすぎる。
動画URL→ https://youtu.be/7a3ouPiMOGs
それでは動画を見る前に!第十七局始め!
「それじゃあみんな気をつけて。あと頑張れよ!」
「はい!兄弟子の対局楽しみにしてます!」
「おう!八一、頼むぞ!」
「ふん!なんで来てるのよゴミが?」
「そう言うなよ。本当はついて行きたかったがタイトル戦だから仕方がないだろ?ほら頑張れよ」アタマポンポン
「だ〜か〜ら〜撫でるな!!」
「まぁ善処はするよ(笑)」
天衣で遊び
「おじさんも頑張ってください!!!」
「お!あいちゃんありがとうね」
あいちゃんに元気をもらう。なんですか?これ最高ですか?
「晶さん」
「なんだ?どうした先生」
「恐らく天衣の実力が有ればいい勝負が出来るはず。心配せずに見てあげていてください」
「任せろ!先生もタイトル期待しているぞ」
「もちろん」
晶さんにも激励をもらい......
「............」
「桂香さん?」
「.........」
「おーい!桂香さん!!」
「......はっ!」
「桂香さん落ち着いて。頑張ってよ?」
「もちろん。頑張るわ」
ガチガチに緊張している桂香さんをなだめる。
「じゃあそろそろ新幹線だ。気をつけて行ってこい!」
「「「「はい!」」」」
俺は天衣を八一に預ける。奴らは東京で開催されるマイナビオープンに参加するのだ。これに勝って勝って勝ちまくればその先に女王。即ち銀子が待っているのだ。
「それじゃあ兄弟子も気をつけて!」
「おう!」
俺はタイトル戦が淡路島のホテルであるのでついて行くことは出来ない。
「さ・て・と!」
俺は1人寂しくバイクに跨り西九条の自宅に戻る。
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隣に座る桂香さんやあいを見ると緊張しまくっている。桂香さんはひたすら棋譜をぶつぶつ呟き、あいは物凄いスピードで詰将棋を解いている。天衣ちゃんは落ち着いておりお付きの晶さんは天衣ちゃんの写真を撮るのに必死だ。
俺たちが向かうのは東京。マイナビオープンの大会だ。これを勝ち抜ければ一斉予選。最後には姉弟子が保持する女王戦につながる。
そして明日には篠窪棋帝vs兄弟子の棋帝戦第三局の解説もある。しかしそれはどうでも良い。いやどうでも良くないのだがそれより弟子たちの大会だ。もうすぐ..........この子達をかまう暇はなくなるからだ。
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会場入りをすると直ぐに俺の存在はバレる。「竜王だ!」「本当だ!何故竜王がここに⁉︎」「竜王にお花を!」などと会場はプチ騒ぎに。最高位タイトルを改めて感じさせられる。
一斉予選が始まればもうみんな勝負師。邪魔はできないので弟子のことについて供御飯万智山城桜花(観戦記者 鵠さん)のインタビューに答える。が、捏造記事を書かれかねないのでツッコミを適度に入れつつ答えていく。やっぱり小学生は最高だぜ☆
大会の様子を見ていて驚いた事や才能を感じさせるものがあった。
まずは天衣ちゃんもあいも女流棋士相手に4枚抜きという異常なまでの力を見せつけた。しかし変なのはあいが勝利にこだわった戦いを見せた事だ。普段よりずっと、ずっとそれにこだわっていたのだ。
桂香さんは東京についても念仏の様にひたすら棋譜を唱え続けていた。目にはクマがある。この大会にかける想いは人一倍大きいのだ。その理由は簡単。女流棋士としての仮免期間である女流3級をかっ飛ばしていきなり女流2級になれるからだ。誰もがその手っ取り早い道を目指している。もちろん桂香さんも例外では無いのだ。
偶然か必然か。六戦目の桂香さんの相手は先程天衣ちゃんの相手をした女流棋士の先生だった。その戦いはもつれにもたれた。100手をとうの昔に超えた戦い。やや桂香さんが押され気味だった。歯を食いしばって駒を叩き続ける桂香さん。それを将棋の神様が見ていたのか、それは分からないが思いもよらぬ出来事が起きた。
相手の女流棋士の先生が『龍』を『飛車』に戻してしまったのだ。本来、あってはならない出来事は起きた。故にその瞬間、2人は何が起こったのかわかっていなかった。しかしすぐに「負けました」と言う。桂香さんは慌てて「ありがとうございました」と頭を下げた。
相手の先生からすれば「2度もアマに負けれない」というプレッシャーがあったのだろう。
「天衣ちゃん。君のお陰かもね?」
隣に立つ黒髪に黒い服を纏う『あい』とは全く違うもう1人の『天衣』ちゃんに言った。
「ふん!そんなの知らないわよ。ただ、あれに運があっただけよ」
そう吐き捨てる。中々素直になれないのはこの子らしいと言うか何というか。
そんな訳で我が清滝一門からは3人の棋士が一斉予選に出る。中でも桂香さんは最後の一枠であり本当に熱い戦いを見せてくれた。天衣ちゃんお付きの晶さんは周りが引くぐらい涙をダラダラ垂らして「よかった!よかったよ〜〜」と言っている。道場によくいらっしゃるみたいだし桂香さんはよく見るみたいだからなにかと心配していたのだろう。
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ところ変わって一斉予選出場者のインタビューだ。もちろん桂香さんもいる。
「夜叉神天衣さん!史上最年少での一斉予選出場についてなにか!」
「特にありません」
「最初は誰にその喜びを伝えました?」
「師匠です。面倒ですが1番に伝えろと言われていたので」
中々ドギツイ発言だが逆にどよめきが起きる。ここまで生意気なのは逆に実力のある証拠として捉えられるからだ。
続いてあいに回ってきた。
「師匠にはどう教えてもらっていますか?」
「それは.....いっぱいおしえてもらっています!」
「どこで?」
「師匠のお家です!」
ん?ちょっと風向きが?
「えっと。どのくらいの頻度で?」
「毎日です!」
「毎日⁉︎師匠さんの家の近くに住んでるんですか?」
「いえ。師匠の家で内弟子としてです!」
「っ!!!」
一斉に記者たちが響めきだす。
俺はそれ以上の失言が無いよう全力であいの口を物理的に塞ぎにいく。しかし時すでに遅し。
「竜王!どう言う事でしょうか!」「JSと同棲ですか⁉︎」「うらやま....不純ですよ!」「ロリコンというのは本当ですか⁉︎」
やっばい!騒ぎになった。あと、約一名やばいのがいたな!怒らないから挙手しなさい。明日の朝まで素晴らしさについて一緒に語ろう(ナニについてとは言っていない)
「竜王!どうなんですか!」
プロ棋士全力の受けでなんとか記者の質問責めを乗り切った。そのままホテルに直行し、兄弟子に連絡を入れて明日の準備をする。あ〜明日初めてのニコ生なのに!前日に終わった....超終わった。
次回かその次ぐらいにはクズ竜八一伝説のニコ生が入る予定ですのでご期待くださいw
インタビューと桂香さんの六局目が入れ替わっていますが気にしないでください。なんとなくそっちの方がしっくりきたのでそうしました。
それでは次回予告でお別れです。次回もよろしくお願いします!
〈次回予告〉
お願い、死なないで八一!あんたが今ここで倒れたら、竜王の権威やお前の名誉はどうなっちゃうの? 詰みの逃げ道はまだ残ってる。ここを耐えれば、記者達に勝てるんだから!
次回、「クズ竜死す!」。デュエルスタンバイ!
セリフの横に名前は...
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いる
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いらない