異世界転移された彼は【注文(オーダー)】と言うスキルで商人を目指す事にした。   作:北方守護

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第3話 城を出て。

タケアキが城を出ると決めてから1週間経った頃……

 

「うん……これだけ覚えてれば生活に困る事は無いだろう」

 

「そうですか、シャルラさん……こんな俺に色々教えてくれてありがとうございます」

 

「なーに、私も異世界の事を知る事が出来たからおアイコだよ、さてと王様に会う前に……んーと、あったあった ハイ」

シャルラはタケアキに机の引き出しから丸の中に星があるバッジを渡した。

 

「それは私の助手になった人に渡す奴なの、今まで渡したいと思う人がいなくてねタケアキ君になら良いと思ったの」

 

「けど、俺がコレを貰っても……良いんですか?」

 

「えぇ、今までにも私の所に来た人は居たわ……けど皆、私を変な目で見て居たの……けどタケアキ君は真剣にスキルの事を教わろうとしていた……だから渡すのよ……私の助手として」

 

「シャルラさん……分かりました……このバッジ受け取ります」

タケアキはバッジを上着の左襟に付けた。

 

「うん、似合ってるわ……もしスキルの事で分かった事があったら直ぐに教えてちょうだい、それがあれば私に会えるから……それと、コレを王様に渡すと街で住む事が出来るわ」

 

「シャルラさん……何から何までありがとうございした」

タケアキはシャルラにお礼を言うと部屋を出て行った。

 

「ふぅ……まさか私が()()を渡す相手がいたなんてね……」

シャルラはタケアキに渡したバッジの事を考えていた。

 

一方、タケアキは王様に謁見していた。

 

「ふむ……城を出て街で暮らしたいと言うのか……」

 

「はい、わたくしのスキルはどの様な物か分かりません……それを知る為にも城を出たいのです」

 

「そうか……だが聞いてはいると思うが……お主が城から出て街で暮らすとなると……」

 

「シャルラさんから聞いています……だからこそ街で暮らしたいのです……それに男として自分がどこまで出来るか挑んでみたいのです」

 

「ワハハハ、そこまで言われては儂も許可しない訳にはいかないな……では城を出るお主に少しばかりの援助をするとしよう、オイ」

 

「ハッ……こちらをどうぞ」

王様がお付きの者に指示を出すとタケアキに地図と口の縛られた小さめの麻袋と一枚の木札が渡された。

 

「それは、この国の地図と生活する為の資金50万ガル、それと馬車に乗る為のチケットじゃ」

 

「王様、こんなに貰ってもよろしいのですか?」

 

「うむ、それだけあれば節制しても三ヶ月は暮らせるじゃろう?ただし無駄遣いをすると直ぐになくなってしまうぞ?」

 

「そうですか、でしたらワタクシは半年は暮らしてみせましょう」

王様とタケアキは互いの言った事で笑っていた。

 

「ハハハ、お主は今までの異世界人とはどこか違うの……ん?そのバッジは……」

 

「えぇシャルラさんから()()()()として貰いました」

 

「ほう?()()()()としての……まぁ彼女がそう言うのなら儂は何も言う事は無いな(それにしても……まさか、あのシャルラがのう……)」

王様はニヤニヤしながらタケアキを見ていた。

 

「ではマツキ タケアキよお主がこうして儂と話せるのもこの部屋を出るまでじゃ……オイ」

王様が声をかけると部屋にジャックが入って来た。

 

「ジャックに近くの街まで送らせよう……」

 

「ありがとうございます、ジャックさんお願いします」

 

「あぁ、任せろ……」

 

「そうだ、少し待ってください……王様、ワタクシを短い間ですが保護してくれた事、とても感謝しています……ありがとうございました」

 

「うむ、元気で過ごすのだぞ」

タケアキは部屋を出る前に王様に頭を下げてジャックと共に部屋を出た。

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