隣の家の戸山さん   作:斉藤努

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√美竹蘭
悪く無いじゃん。


私、美竹蘭は気になる人がいる。別に好きってわけでは無い、ソイツの事を考えると胸が熱くなるだけだ。つぐみが好きみたいだし私には関係ない。ムカつくやつなんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺は佐藤青果店でのお手伝いが終わり、羽沢珈琲店にきていた。つぐみが居ると思ったが、お使いに行ってるらしく居なかったが、蘭が1人で居た。

 

蒼太「蘭、どうしたの?そんな変な顔して」

 

蘭「蒼太か、なんでもない」

 

蒼太「そんな事無いだろ。あ、もしかして勉強か?意外だな」

 

蘭「悪い?勉強が出来なくて」

 

蒼太「別になんも言ってないぞ。折角だから教えてやろうか?」

 

蘭「別に良い」

 

10分後

 

蘭「う、うーん?えっと、う?」

 

蒼太「教えよっか?」

 

蘭「うぅ、お願い///」 

 

蒼太「最初からそう言ったら良かったのに、可愛く無いな」

 

蘭「さっきは解けると思ったの」

 

蒼太「はは、そうか。えっとだな、ここはこの方程式を使って云々。っとこんな感じ?どう?」

 

蘭「合ってる、なんで?ムカつく」

 

蒼太「死ぬ程勉強すればこんぐらいにはなるぞ」

 

蘭「それはそれで嫌かも。バンドもあるし」

 

蒼太「ま、人生の歩み方なんてそれぞれだし。蘭が生きたい様に生きれば良いじゃね?」

 

蘭「蒼太がちゃんとした事言ってる、キモい」

 

蒼太「辛辣だな、人がアドバイスしてるっていうのに」

 

蘭「蒼太に真面目は似合わないかもね」

 

蒼太「一応、学年1位取るぐらいは真面目にやってるぞ」

 

蘭「意外、てか高校どこ行ってんの?」

 

蒼太「秋山学園、近くの」

 

蘭「秋山⁉︎頭良いところなんだ、凄いじゃん」

 

蒼太「なんだその上から目線。まぁ、ありがと」

 

蘭「ど、どういたしまして///」

 

蒼太「何照れてんだよ。かわいいな蘭は」

 

蘭「かっ⁉︎かわいい?///」

 

蒼太「揶揄っただけでこれって本当に面白いよな、蘭は」

 

蘭「蒼太、こっち向いて」

 

蒼太「なんだ?グハァグーで腹パンする必要ねえだろ、ごめんごめん、俺が悪いから、二発目を下ろしてくれ」

 

蘭「次は無いよ、蒼太///」

 

蒼太「お、おう。じゃ、勉強再開しようぜ」

 

蘭「そうだね、ここどうやるの?」

 

蒼太「躓くの早くね?何勉強してたの?」

 

蘭「うっさい、早く教えて」

 

蒼太「それが教えてもらう人の態度か〜?」

 

蘭「はぁー、ほんっとうにムカつく」

 

蒼太「そうか、じゃあ俺は帰るな。また今度」

 

蘭「ま、待って。その、……欲しい」

 

蒼太「何?聞こえないよ」

 

蘭「こ、ここを教えて欲しい///」

 

蒼太「分かった。えっとここはだな──」

 

数時間後、休憩をすることにした。

 

蒼太「てか、なんで1人で居るんだ?モカ達は?」

 

蘭「皆用事あって、つぐみと2人だったんだけどつぐみもお使い行っちゃって」

 

蒼太「それで分からずに蹲ってたのか。はは」

 

蘭「そ、そうだよ///なんか悪い?」

 

蒼太「問題が分からなくて唸ってる蘭も可愛かったぞ」

 

蘭「本当に蒼太キライ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ムカつくやつであって好きなやつでは無いのだ。...........多分。

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  • 羽沢つぐみ
  • 丸山彩
  • 氷川紗夜

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