ベジータがビルスの星に来たばかりの頃…
―ビルスの星―
「ベジータさんがこの星に来たことですし、今日は私と1対1でやってみましょう。」
これまで、キャロンが家事手伝いをしていたが、ベジータが来たことによって家事手伝いを任せていた。
「よし、それじゃぁ…!!!」
キャロンは超サイヤ人ゴッド超サイヤ人に変身する。
「いきなり超サイヤ人ゴッド超サイヤ人ですか。」
「なぁ、超サイヤ人ゴッド超サイヤ人なんだが名前長いから改名しないか?」
「それじゃあ、超サイヤ人ブルーにしましょう。」
「まぁ、それが一番キマってるかな。」
「それじゃあ…ハァ!」
キャロンがウイスに殴りかかるが、ウイスはその一挙手一投足を全て読み躱した。
「それが、ウイスさんの言う体が勝手に動く奴か?」
「えぇ、キャロンさんもいつかはここまで来ることが出来るバズです。」
「なるほど…」
そう言って超サイヤ人ブルーの変身を解除する。
「?超サイヤ人ブルーはもう終わりですか?」
「まぁ、超サイヤ人ブルーはまだ極めてる最中だしな、俺は完成してない変身はあまり実戦で使いたくない主義なんだ。」
「ほう…ならば超サイヤ人ゴッドですか?」
「確かにゴッドはもう既に完成しているが、それでもブルーの劣化だ。さっきの二の舞になるのがオチさ。」
「ならば…?」
「そうさ…!!!」
キャロンは気を溜め始めた。
「超サイヤ人や2、ゴッド、ブルーとも明確に違う変身…!!!」
「超サイヤ人3だぁぁぁぁ!!!」
キャロンは壮絶な雄叫びを上げると超サイヤ人3に変身した。
「…正直落胆です。悟空さんの変身を見ていましたが、それは消耗も激しく、あまり実戦向けではありません。ゴッドやブルーの方が良かったのでは?」
「あなた程の実力者が実力を見間違えるとはな。親父の3もベジータさんの3もまだまだ未完成の物。かと言って、実は俺も超サイヤ人3を完成させたとは言えないんだが、完成度は圧倒的に俺の方が上だ。」
「ほう…」
「さぁ!見せてやるぜ!!!これが、限界を越えた超サイヤ人3の力だぁぁぁ!!!」
そう言ってキャロンはウイスに接近する。
(先程と同じ…ではない!?)
キャロンの拳がウイスの顔を捉えた。
「どうだ?1発当てたぜ?」
「確かに違う様ですね。良ければ教えてくれませんか?」
「良いぜ。超サイヤ人は元々体内のS細胞が増える状態を指すが、超サイヤ人や超サイヤ人2に比べて超サイヤ人3は異常とも言える程にS細胞が活性化&増加するんだ。ちなみに超サイヤ人の特徴的な髪だがS細胞によって色々と変化する。超サイヤ人3は他に比べて髪の変化がスゲェだろ?つまり、それほどS細胞が増えてるってことさ。まぁ、そのせいで気の消費量が激しいのが玉に瑕だけどよ。」
「なるほど…ですが、超サイヤ人3がゴッドやブルーに匹敵するのは一体?」
「元々超サイヤ人3が強力な変身で、俺達の体がついて行けなくて、体がリミッターをかけて強化が小さいものになってるんだ。だから鍛えれば完成させたときはゴッド以上ブルー未満でしかも頑張れば消耗を抑えられるっていうメリット付きだ。」
「なるほど…では修行を再開しましょう!」
「あぁ!!!」
――――――
先程とは撃って変わって防戦一方のキャロンだが…
「ッッ!」
一瞬で超サイヤ人ゴッドに変身し、攻撃をいなす。
「ほう…」
すかさず、反撃に入るが既にウイスは防御体勢をとっていた。
「ハァァァ!!!」
今度は超サイヤ人3に変身し、強引にウイスの体勢を崩していく姿勢だ。
「ならば…」
ウイスが防御の姿勢を変え、カウンター寄りの型になったそのとき
「そこぉ!!!」
超サイヤ人ゴッドに変身、ウイスの防御を解き1発喰らわせた。
「なるほど、超サイヤ人の種類に応じて戦闘スタイルを変えていますね?」
「そういうことさ。」
「ですが…」
急にウイスが接近する。
キャロンは対応するが…
「ガハァッッ…」
腹部に強烈な一撃をもらってしまう。
「それでは、自分の戦闘スタイルは○○だと大声で言っている様なものです。」
「…なるほど…改善点だな。」
「ベジータさんの家事手伝いも終わったことですし、今日の修行はここまでにしましょう。私はベジータさんを見てきます。」
「分かりました。ありがとうございました!」
――――
遠い宇宙
「私とタゴマで地球に潜入し、ドラゴンボールを使用する!そしてフリーザ様を生き返らせる!もうこれしか道は無い!シサミ!留守中の軍は任せたぞ!」
「御意。」
新たな戦乱の兆しが…
超サイヤ人3
S細胞の活性化、増加が激しく戦闘力の増加も激しい。
キャロン達は肉体が超サイヤ人3の強化に付いていけず、リミッターをかけているが、かと言ってS細胞の活性化&増加は収まらないので持続力が短い。この作用はs細胞の活性化と増加が他の超サイヤ人に比べて異常だからと思われる。