[凍結]女の子同士でなんて、と言い張る茜ちゃんを陥落させる12の方法 作:名も無き二次創作家
戦闘シーンはほんとうに難しいですね
超難産でした
そして苦労したわりに戦闘シーン短い……。
戦闘中は
◇——
あばば
——◇
のようになってるところがあります。
あばばの部分が茜ちゃん視点です。
オリ主たちの戦闘をはたから見た感想とかを差し込んでるかんじですかね。
ランク戦で、途中で解説席の説明が挟まるシーン的な。
いつも言い忘れるんですけど、誤字報告感想評価等してくださっているかたありがとうございます。励みになってます。
あと本誌でワートリが加速してるみたいですけどこっちは二次創作だし百合(恋愛)モノなので分けて考えてください。
ではそろそろ本編どうぞ。よろしくお願いします。
「いつもすまない。今日はよろしく頼む」
「風間先輩のお願いなら断れませんよぉ」
風間蒼也先輩。
背はちっちゃいのにそれをものともしない“できる大人の男”って感じのカッケエ人だ。
あと女性人気(特に年上から)が高い。
実は、俺はこの人を男として尊敬していたりする。
「あ、わ~い!きくっちーパイセンだー!」
俺をみて心底嫌そうなヒョージョーを浮かべた失礼な菊地原先輩に突進。
彼は咄嗟に腕でブロックしようとするが甘いな!
フワサァ
と髪を掻き上げてとびっきりの美少女スメルを嗅がせてやればほらこのとおり。
いくら風間さん並のポーカーフェイスだとはいえ思春期の少年。
一瞬の硬直はまぬがれない。
その隙を突いて俺は菊地原先輩の背中によじ登る。
「離れてくれない?不愉快なんですけど」
こいつは口が悪い。
そんな毒舌無表情男をあっとーてき可愛さで屈服させるのが楽しすぎてツライ。
まあ正確には毒舌というよりもただ言葉をオブラートに包まないだけだけど、今はおいておこう。
タンテキに言って、彼は影浦先輩の次くらいに逆セクのしがいがあるお気に入りターゲットなのだ。
「ええ~、そおんなこと言いながら顔ちょっと赤いんですけど~?不愉快なのにどおして赤くなってるんですかねえ♡おかしいなあ、おかしいなあ♡そもそも「不愉快なんですけど」って敬語になっちゃってるじてんで説得力無いですねえ♡強がっちゃって、動揺してるのバレバレ——ちょ、なにするんですか誰ですかここからが本番だったのにィ!」
さてここからたたみ込むぞという場面で誰かに首根っこを捕まれて持ち上げられる。
なんだよ、邪魔すんなよ。
て、
「なんだ歌川パイセンですか。いたんですね」
「酷い!?オレも風間隊なんだから当たり前だろ!」
この人はよく言えば常識人、悪くいえば没個性的な歌川遼先輩だ。
「付き合わせている身で言うのもなんだが、お互い時間を持て余しているわけでもないだろう。そろそろ模擬戦を始めよう」
おっと、風間先輩を待たせるなんて我ながらとんだゴブレーを働いてしまった。
今行きます!
◇——
さっき話してたとおり、これから模擬戦をするみたい。
しかも相手はA級3位の風間隊!
そんな凄いチームに模擬戦の相手を頼まれるなんて……。
百合さんがA級隊員たちに認められるほどの実力者だという話も本当なんですね。
しかもずいぶんと親しげだ……。
模擬戦を観戦しようとモニターの近くによったら人が押し寄せてきた。
「今日は風間隊とかあ。おまえはどう予想する?」
「
「前回はついに百合音ちゃんが“野生の勘“で風間隊の
「勘は言っちまえば第2の目だし、他隊の隠密戦法をことごとく破った菊地原の副作用とおんなじ土俵なんだもんな」
「風間隊も百合さんも全員目の保養になりますありがとうございます!」
「うちに欲しかったのに、那須隊に先こされたなぁ」
お~!A級からC級まで、いろんな人達が観戦するみたい!
ちょうどいい。
わたしもこの人混みに紛れて観戦しよう!
——◇
市街地A、昼間の晴れ。
とりま10本。
試合開始と共に風間隊が隠密トリガー“カメレオン“を起動する。
これは簡単に言ってしまうと「透明人間になれる」という男の夢そのものなエッチトリガーだ。
おそらく開発者はそうとうなスケベだぞ。
だがそんなエロゲ御用達トリガーには弱点がある。
まず、カメレオンの起動中に他のトリガーを発動できない。
よってバッグワームも使えず、トリオン反応で位置がバレバレ。
例えば影浦先輩がカメレオンを起動して女子トイレに潜伏したとしよう。
本部の職員が常にチェックしているため、影浦先輩がトリガーを起動したことと女子トイレの座標にいることが秒でバレて上に報告されるのだ。
残念。現実は甘くない。
そしてもうひとつ。
カメレオンが隠せるのは視覚だけ。
つまにおいや空気の揺れなんかはそのまんまなのだ。
とりあえずカメレオンを使ってきたから移動系トリガーは使えない。
そう判断して素早いバックステップと共に弾速重視の
だが、勿論あたらない。
誰でも思いつく単純な手だし、俺のトリオン量は向こうもジューブン把握している。
この道路を埋め尽くす程度の弾トリガーが当たるはずがない。
はやさ重視で手元から撃ちだしたからホーシャジョウになっちゃったし。
すでに路地に散開してるはずだ。
◇——
改めてみるとほんとうに凄まじい……。
トリオン量だけなら№1射手の二宮さんを超えている……?
でも戦績的には二宮さんに負け越してるって前に百合さん言ってたなあ。
ところで
カメレオンを使う相手から視界を切ってしまっていいのだろうか。
ここからどうやって戦うんだろう。
——◇
「(ママ——、じゃないや。歌歩さんトリオン反応の情報ありがとうございます)」
『これをやらないとこっちの訓練にならないからね』
風間隊はカメレオンをよく使うくせに、それと相性の良いダミービーコンを使わない。
まあ、使う必要が全くないからいいんだけど。
全員頭も勘も運動神経もいいし、菊地原先輩の副作用もある。
超近接格闘やポジションの取り方などをハイセンスでこなしてくるから、大体の位置がわかる程度のトリオン反応だけじゃあまず捉えられない。
とりあえず、動く。
というか逃げる。
今回の模擬戦は俺を
前半でこっちが攻めこむ役となり、後半5つで風間隊が攻めこむ役となる。
視界を切ってからバグワに切り替えたらしい風間隊。
完全に見失ったな。嫌なことしてくれるなあ。
風間隊は全員A級としての
相手の予想どおりに動くと一瞬で距離を詰められて狩られる。
まずはグラホを6方向に展開して韋駄天でそのうちの1つに触れて跳ぶ。
「っち……」
突然現れた菊地原先輩のスコピが脇腹にかすった。
フェイクを入れなければ完全に捕まってたなこれ。
頭おかしいんじゃないの?
韋駄天は地面を蹴る音もしない完全無音ノーモーションなはずなんだけど?
風間隊はさっき俺がいた位置を取り囲むように展開しているはずだから、テレポで菊地原先輩先輩から距離を取って弾を撃とう。
「
地面に足をつける暇なんて与えない。
弾幕の隙間も作らない。
これが菊地原先輩と俺の、トリオン能力の差だ。あっとーてき。
この人もトリオン能力は高い方なんだけどね。
このままとどめを刺したくなる。
でもそれだけはいけない。
同じところにずっといたら残りのひとたちに捕まっちゃうから。
グラホを数個展開して本命に韋駄天に当たる。
ちょうど菊地原先輩の上にくの字の屋根をつくる形に跳んでアステロイドぶっぱ。
「くっ!」
「さすが!でも!」
空中で身をひねりかわした菊地原先輩はさすがA級。
でも、それだけでせーいっぱいじゃあ、まだまだだね。
『トリオン体活動限界 菊地原
置き弾くらい警戒しておかなきゃ。
◇——
どぅわ~~~~~~!?今すっごいことが起きました!
韋駄天とグラスホッパーで斜め上の空中に飛び出した百合さんに、咄嗟に食らいついた菊地原さん。
風間隊はカメレオンにトリオンを裂くためにトリガー構成をシンプルにしているって前にきいたことがある。
だからたぶんグラスホッパーみたいな空中で移動できるタイプのトリガーは持っていない、と思う。
つまり、空中に飛び出した菊地原さんはやられる前提の囮。
百合さんが菊地原さんに弾トリガーを使う隙を狙う。
それが風間隊のとっさの判断だったんじゃないかな!
でも、どんなにトリオン体での足が速くても韋駄天やグラスホッパーにはかなわない。
攻撃しようと思ってから実際に攻撃に移れるのが、全ポジションの中で一番おそいのが
でもトリガー選択もキューブを出すのも弾道を引くのも威力やスピードを調整するのも、なにもかもが予想以上に素早かった。
おまけに、今思うと百合さんは明らかに一カ所にとどまらないことを意識した動きをしてた。
移動トリガーを使う間隔がいつもより極端に短かった。
あれは風間隊の狙いを見破っていた証なんだ……。
それで高速で移動する自分に注意を引きつけて置き玉を菊地原さんの意識からそらし、回り込んで挟撃。
そこまでが速すぎて、跳んだ菊地原先輩は地面に落下する暇も無くやられてしまった。
さすがにまずいとおもってカメレオンで急接近してきた残りの2人も、グラスホッパーのフェイクにほんの一瞬だけ判断が鈍ってしまった。
結果、菊地原先輩がただで落とされた。
グラスホッパーや韋駄天、テレポーターにあそこまで食らいつく風間隊は明らかにおかしい。
見てから動いて間に合う速さじゃないし、たぶん予測で動いてる。
そしてそんなおかしい人達を振り回す圧倒的なスピードを出しながらトリガーの素早い切り替えや相手の狙いを読む思考をこなす百合さんもおかしい。
連帯訓練は順調だけど、百合さんとそれ以外が合わせようとするとまだまだお互いの実力を出し切れないのが正直なところ。
いつかはこの状態の彼女と連帯できるようにならなきゃいけないんだ……。
——◇
◇◇
なんやかんやで風間先輩たちとの模擬戦を終えた俺は、広報の職員とCMの打ち合わせをしていた。
嵐山隊と俺の2パターン作りたいらしい。
俺が隊員募集のCMなんかしたら希望者がサットーしない?
え、むしろそうならなきゃやる意味無い……?そう。
じゃあ天上天下のすべての顔面をぶっちぎりで置き去りにする美少女力をほこるこの俺が、全力の笑顔でやってやろうじゃねえか。
後悔すんなよ?
根付「程度というものを考えていただきたい」
オリ主「(だから言ったのに……。)じゃあ中和するために影浦パイセンも」
根付「ヨシ」
↓
学友「おまえと一緒にCMでてた子可愛すぎるだろ!紹介してくんね!?」
カゲ「……俺の前で糞ガキの話題だすんじぇねえ」(殺気)
学友「ピッ!?」
茜ちゃんはこの観察でオリ主の認識を「同性なのに自分に告白してきた変な人(可愛い)」から「同性なのに自分に告白してきたすごく強い人変な人(可愛い)」に改めたんですね。
……あれ?改めるってなんだっけ。
まあ、これによってチームのこれからとか個人としてのこれからとかオリ主との接し方とかそういうのを考えるきっかけが改めてできたんですね。
次回もよろしくお願いします。
感想お願いします。
高評価お願いします。
ここすきもぜひお願いします。
追記:活動報告にお知らせあり
次の話は?1、那須隊 2、オリ主のボーダーでの日常
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