自由気ままなおっさん提督   作:金糸雀かしら

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待っていた方いないかも知れませんが推しのエースをやっと出せるぜ!その2で登場します。

時間がある方、ep1も是非お読み下さい!


25話 プリキュア オールスターズep2 愛は全てを救う その1

「ヤラセル……モノカァ…!オチロッ!!」中枢棲姫の渾身の砲撃 

 

「ぐぐ…、長門型の装甲は伊達ではないよ。」大破で踏み止まる長門(とうとう私もプリキュアと共に戦えるぞ!萌えるッ!)@友情出演

「長門ッ!」山城が身体を支える

「大丈夫だ、全艦!アレをやるぞ!」皆に向かって吠える長門、ガコン!ガコン!と各自が主砲を展開する音が響く

「一斉射かッ…胸が熱いな!」額の血を拭いポーズを取る長門

「行くぞ、主砲一斉射!てーーッ!!」全艦による全主砲一斉射により波が大きく立ち、画面が激しく揺れる

 

「ソンナ…バカナ……シンジラレナイッ……」中枢棲姫の至る所から炎が立ち昇る…

 

「終わりだ、中枢棲姫。貴様は充分強かった、6人がかりでやっとだよ…」膝をつきそうになる長門をボロボロの神州丸が支える

 

「ソウカ…ウマレタ リユウヲ…ナシトゲタノダナ……。そうなのね……気持ち、わかる…」中枢棲姫は炎を纏ったまま艤装に支えられ海に歩いて向かってくる。

身体は浮かぶ事を許されず進む度に人間と同じように海に浸かっていく。

 

「終わりたくない…。やっと、分かったんだ…長門…あたし…は…」前に手を伸ばして沈みゆく中枢棲姫、艤装も共に沈んでいく。

中枢棲姫は沈みながら海面に手を伸ばす。「もっと…知りたいこと…が…あ…」画面が真っ暗になり長門のアップになる

「中枢棲姫よ、また会うことがあるのなら…共に戦う立場でいたいものだな…」

 

---同日宿毛湾泊地広場---

 

「クソッタレー!テンジョウを捕まえて来れば良かった…覚えていやがれ、プリキュア共!」オレスキーが肩を押さえながら捨て台詞を吐く

「オレスキー、ここまでよ。戻りましょう、プリキュア達!次こそ必ず!」サラトガ扮するシンドイーネ、声は勿論問題ない!

 

「ハァ、ハァ…。マカロンが出撃でいなかったのも大きいけど、どんどん厳しくなっていくわ…。」ゴーヤラブリー

「シンドイーネも加わって、本当ギリギリだったにゃ…」白雪コスモ

「…。」清霜ピースと秋津洲セレーネは地べたに伏している

「攻撃でお役に立たず申し訳ありません…。」春風エコーは女の子座りでへたり込んでいる。

駆逐艦達が駆け寄りプリキュア達を支え、本館へと連れて行く。

 

ここは宿毛湾泊地、日々深海悽艦と戦いつつオレスキー達とも戦う日本最後の砦。

 

---敵アジト---

 

「あと、一歩なんだがなー。」椅子で船を漕ぐオレスキー

「悪かったわね、行かなくて。あの方の命令で別行動していたわ。」ビスマルクテンジョウ

「あの方の頼みなら仕方ないわ、でも次3人で行けば勝てそうな所まで来てるわ」紅茶を嗜むシンドイーネ

 

「「チョイーー!」」チョイアークグループが何かを知らせに来た。「チョイ、チョイ…チョイー!」

「あ?何かが流れ着いただと?」オレスキーが腰を上げ移動する。アジトのある島の砂浜に中枢棲姫と艤装が横たわっている

「なんだよ、これ深海悽艦ってヤツだろ?死んでんじゃねーか。お前ら、適当なとこに捨てとけ!」と足で中枢棲姫の頭を蹴ると

 

「ううっ…」と呻き声をあげる中枢棲姫

 

「なんだよ生きてんのかよ、メンドクセーな。楽にしてやんよ、お前らに興味はね……待てよ?コイツ使えるな」何かを閃いたオレスキー

「おい!お前らー!コイツらを運べ、治療してやれ」チョイアーク達が駆け寄り中枢棲姫と艤装をアジト内に運んで行った。

 

---街中---

 

ゴーヤ「あーもう、最近本当キツいでち…」洋服を持ち上げる

しおい「ゴーヤは艦娘の仕事とプリキュアで大変だよね…あたし手伝えたら良いんだけど…」左手に付けた時計型の何かをさする

ゴーヤ「いいでち、いいでち。プリキュアの分、艦娘の仕事は大分減らしてもらってるでち、あ。これ可愛い!これにしよー!」服を持ってレジへと向かう

しおい「なんであたし変身できないんだろう…。」ガラケーをポッケから出し見つめながら1人呟く

 

旗風「春ねえさん、他に何か召し上がられますか?」喫茶店で春風とデザートを楽しむ旗風と春風

春風「大丈夫よ、これ以上食べたら太っちゃうわ。」ニコニコと微笑む

旗風(ああ、今日もお美しい…エコーとしても頑張られてるのに、私ときたら…)太腿に置いたピンクのウサギの様なモチーフが付いたスマホを撫でる

(どうして私は変身できないのですか…)

 

山城「不幸だわ…ラブリー達を手伝えなかったし、中枢棲姫にはボコボコにされるし…あぁ、本当に不幸だわ…。」レストランで食後のコーヒーをすする

神州丸「流石の山城殿でも二方面同時にはできないでありますよ…本官は山城殿は充分頑張られてると思いますよ。」バックに入れてある中心に青い宝石がセットされた白いコンパクトの様なものを横目で見る。(一体本官には何が足りないのでしょう、助けたい気持ちはいつも持ち合わせているのですが…)

山城「扶桑姉様とのデートを提督に要求するわ!お給料なんかより、そちらの方が全然良いわ!」

 

---泊地食堂---

 

清霜「うう、また伸びてしまったよ…。ピースサンダー連発するとどうしても力が…。」間宮羊羹の一切れを持ったまま落ち込む

秋津洲「私もかも…アローの連発はキツいかも…。でも、そんなこと言ってられる状況じゃないかも…」秋津洲も同じ状態

白雪「最近はとどめまでに至ることすらできなくなってしまいましたね。やっと勝てると思った時にシンドイーネが新たに現れて、そこからは毎回ギリギリの勝利ですね。」白雪も…

 

天津風はカウンターで1人羊羹を食べながら、カウンター越しに立つ間宮を見る。間宮も天津風を見て

間宮「私達のコレは何の為にあるのでしょう。変身もできない、ただ見ていることしかできないなんて…。」魔法のステッキの様なものを握り間宮は天津風に語る

天津風「そうね…コレは一体何のために私達のところへ来たのかしら…」ピンクの小さめのタブレットを手に持ち見つめる天津風

 

「「何が足りないのでしょう…」」変身できない新たなプリキュア達が心の中で呟いた

 

---敵アジト---

 

オレスキー「よう!お目覚めかい!お姫さまよ!」大きな筒型の培養液の様なものの中身に語りかける

中枢棲姫「…。」目を開きここがどこだかわからずキョロキョロする

オレスキー「今出してやる。」機械のボタンを押すと、筒型の中の液体が無くなって中身の乾燥が始まる。

オレスキー「そのままで良いから聞け、オレ様達の敵だ。」大きな写真を中枢棲姫に見せる。覚えのある艦娘達と派手な衣装を来た女が数人。

オレスキー「前はレインボージュエルというものを奪うのが目的だったが、今はコイツらを全滅させる指令に変わっている。貴様はオレ様達と一緒にコイツらの殲滅に協力させる。」

中枢棲姫「私は、私はもう…。」(また会うことがあるならば…共に戦う立場でいたいものだな…)長門の最後の言葉が頭の中に木霊する。

オレスキー「フン、貴様に拒否権はないッ!」オレスキーが胸のオレ勲章を取り天高く掲げる

「鏡に映る未来を最悪に変えろ!」中枢凄姫の体がガラスの棺に閉じ込められる。「カモーン!サイ・アーーク!」腕を振り下ろすと棺に特大の雷が落ちる

(いたたたたたたた!忍ちゃん強すぎだよー!)棺の中で耐える中枢凄姫。又吉も背後に落ちた雷の大きさにビビってる...(新作ドーナツがうますぎて加減しそこねたのぉ...さすがミスタードーナツ!)

だが、煙が晴れても棺はそのままでボロボロと崩れ落ち、キョトンと首を傾げた中枢凄姫が立っていた。

オレスキー「パワーアップしたオレ様の拘束が効かないだと...(アドリブ)。流石は深海の姫といったところか。仕方ない、テンジョウたちの所に行くか。おい貴様、ついて来い。」中枢凄姫はとりあえず何事もなかったかのようにオレスキーに着いて行った。(いたいいたいいたいぃぃぃ)

 

作戦ルームに入ったところで、テンジョウから大きな黒い宝石を渡される。

テンジョウ「あの方がそれをあんたに渡せってさ、あたしが苦労して取って来たんだ大事に使えよ。」オレスキーは受け取った宝石を高く掲げる。すると宝石から....

「我が名はフュージョン。全てを破壊し、世界を闇に染める。」 と声がする。驚くオレスキー・テンジョウ・シンドイーネ、オレスキーは急いでテーブルに宝石を置く。「あの方」の声が宝石から聞こえたのだ!

「オレスキーよ、宝石を取り貴様の力を宝石に注げ。」自分と同じ声の主の命に従い宝石に力を注ぐ。すると宝石が黒い煙に変わり、オレスキーに吸収されていった。

 

「ふむ、やはりこの男とは相性が良かったか。宝石に我が魂を映し我が肉体は消滅したが、これはこれで良いな。」そこには禍々しいオーラを放ち、黄色いカーキ色の軍服からグレーの軍服に変わったオレスキーことフュージョンがいた。

フュージョン「丁度いいところに兵隊もいるではないか。えーと、確かこんなんだったかな?」フュージョンが胸のオレ勲章を取り天高く掲げる

「鏡に映る未来を最悪に変えろ!」中枢凄姫と今度は艤装までもが棺に閉じ込められる、先程と違い中枢凄姫は瞳を閉じ手を前でクロスさせ赤いリボンに縛られている

「カモーン!サイ・アーーク!」腕を振り下ろすと棺に先程と同じレベルの特大の雷が落ちる、煙が晴れるとそこには...

 

「「サイ・アーーク!」」真っ赤なとんがりサングラスをして灰色のマフラーをした中枢凄姫と艤装が現れた

「よいよい、テンジョウ・シンドイーネ。世界を闇に染める時だ」「「はっ!」」膝をつき首を垂れるテンジョウとシンドイーネ、最強のサイアークを従えて遂にボスが動き出した。

 

---宿毛湾泊地大講堂----

 

横須賀提督(少将に昇進)「諸君!中枢凄姫の撃破見事だった。プリキュアの皆もオレスキーたちの侵略を良く防いでくれている。少なくとも深海相手ではしばらくは大人しいであろう、オレスキーたちの襲撃も不安ではあるが、ここはひとつ皆の慰安も兼ねて支えてくれている国民たちとの交流の場を設けたいと思う。今週末に「鹿屋瑞雲ランド」を貸し切ってあるので存分に羽を伸ばしてくれ、園内のモノは全て大本営持ちだ。応募してきた国民の中から抽選で当たった方たちも招待されている、良い対応を期待している。以上、解散!」

横須賀提督(友情出演):おいおい、本物の中枢凄姫ですよ、長門よ....。しかも、プリキュア演者達にめっちゃダメ出ししてるし...ねぇ、なんなの?なんなのここ?

長門「ご配慮承りました!感謝いたします!艦娘一同、全力で楽しみ、全力で国民とのふれあいに努めます!」お手本のような美しい敬礼の長門(あああ、本当にプリキュア映画に出たんだなぁ、私!ん?提督?うるさいよ、プリキュアの映画台無しにするなよ。後で考えよ、後でな。)

 

山城「扶桑姉さま!遊園地ですって!観覧車乗りましょう!メリーゴーランドも一緒に乗りましょう!コーヒーカップは苦手ですが姉さまが乗りたいとおっしゃったものは全てご一緒します!」(超早口)

扶桑「ふふ、山城ったらはしゃいじゃって可愛いわね。ふふふ」

ゴーヤ「こないだ買った新しい服を着ていくでち!楽しみでち!」

ハチ「はっちゃんも新しいメガネでいこうかなぁ!」

間宮「遊園地という歳ではないのよね...どうしようかしら。」顎に人差し指を当てて顔を傾ける

神谷「間宮殿!宜しければ自分と一緒に周っていただけませんでしょうか?」間宮に声をかける

間宮「あら、あの時の憲兵さんですよね?わたしでよろしければ是非♡」ここだけ何か別の映画みたいな雰囲気.....

 

---週末「鹿屋瑞雲ランド」----

 

艦娘の日向監修による様々なアトラクションに瑞雲要素が組み込まれた超大型テーマパーク

中でも人気なのが実物大の瑞雲に乗りまるで操縦体験のようなGがかかる瑞雲ジェットコースター「六三四空」若者たちの間で大人気、度胸試しによし、複座でカップル使用でも良し、軍事マニアにも良し。非の打ち所の無いアトラクションで常に長蛇の列ができている

 

「みんな、よく来たな。園長の日向だ。今日も一日楽しんでくれ、帰りにお土産を買うのを忘れるなよ」入場ゲートの所で繰り返しながれる音声アナウンス。ため口で迎えられるシステムは大いに受け客はよくここでビデオモードでスマホ撮影をしている。

 

艦娘達は全力ではしゃぎ、時折求められる握手や撮影にも快く応じとても賑わっている。そして今回の大目玉のアナウンスが流れる

「みんな、楽しんでいるか?園長の日向だ。今日一日限りの大目玉、プリキュアたちによるダンスショー午前の部が始まるぞ。すまないが親子連れ限定だ、大きいお友達にもいつか機会を作るから今日は我慢してくれたまえ、では良い瑞雲ライフを」大きいお友達たちの一部が、今の限定生アナウンスを見事にスマホに収め大喚起している横で手と膝を地面につき悔し涙を流している長門の姿も映っていた。(アドリブですよ...ね?長門さん?)

余談ではあるがこの映画放送の後、派遣艦娘とプリキュアの着ぐるみを来たダンサー達によるダンスショーや握手会は本当に行われることとなり、瑞雲ランドは前回の映画の余った利益で作られた福祉施設の予定だったが完全予約制になるほどの大盛況で、利益は全て軍の運営に回され結果的に国民の税金が下がる事にもなった、瑞雲ランドTOKYO/瑞雲ランドOSAKAの建設も急ピッチで行われた。

 

 

「君とイェイ!イェイ!イェイ!イェイ!笑って~」プリキュアたちによる一糸乱れぬダンスショーに握手会は子供たちに大好評で、退場時に泣く子供続出であった。子供は最高のエキストラです!(裏ではある曲でワンテンポ遅れた山城を舞風が説教していた)

 

「ヒトフタマルマル。みんなお昼の時間だぞ?今日のおすすめは瑞雲カレーだ、数量限定だから買えたお友達は皆にも分けてあげるんだぞ?」とアナウンスが流れるが....

 

「ガガ...キュイ....ガガガ...ピ----マイクチェック・マイクチェック、ワン・ツー!」突然、雑音と共に聞きなれた声に変わる

「良い子のみんなー!オレスキー参上!いまここからこの国を滅ぼしまーす!」おふざけ口調のオレスキーの声が響き渡り、メリーゴーランド付近から爆発音と悲鳴が聞こえる

 

「こちら日向、総員第一種戦闘配備。繰り返す、第一種戦闘配備。これは演習ではない、配備艦以外は国民の安全を確保に移れ」日向の張りつめた空気のアナウンスで、園内の艦娘が示し合わせたかのように一斉に動き出した。

 

清霜「みんな、行こう!」清霜の掛け声でプリキュア艦たちが駆け出す。メリーゴーランド付近に着くと、体から煙を上げて膝をついている長門と武蔵の姿があった...

長門「ちゅ、中枢凄姫....。生きていたのか、なのになんで...。」苦悶の表情を浮かべる長門

武蔵「私の砲が陸上とは言えここまで通らぬものなのか」額から血を流し、肩で息をする武蔵。

 

オレスキー?「ははは!話にならないなぁ大戦艦にビッグセブン。」メリーゴーランドの上で腕組みしながら見下ろす灰色軍服のオレスキー

メリーゴーランド前にはテンジョウ・艤装・中枢凄姫・シンドイーネがいて、中枢凄姫と艤装はサイアーク化している。園内の各所のスクリーンに映し出され、避難した艦娘と一般客が心配そうに見守る「艦娘のお姉ちゃんたち!がんばれー!」子供たちは必死に応援している

 

山城「そこまでよ!オレスキー!長門達、あとは私たちに任せて!キュアアラモード・デコレーション!」駆けつけたプリキュア艦たちは山城の声を皮切りに次々と変身していく。

「キュアマカロン!できあがり♡」

「世界に広がるビックな愛!キュアラブリー!」

「想いよ届け!キュアエコー」

「銀河に光る虹色のスペクトル!キュアコスモ」

「夜空に輝く!神秘の月明り。キュアセレーネ!」

「ぴかぴかぴかりん!じゃんけんぽん!(パー)キュアピース!」「負けたぁぁ」「ピース回はチョキじゃないのー?」「なんとぉぉぉ!」各所で悲鳴が起きる

 

オレスキー?「フン、ようやくお出ましか。まぁいい、じゃさよーならー」ダブルサイアークの砲撃に始まり、シンドイーネ・テンジョウの追加攻撃。ダメ押しにオレスキー?の手からプリキュアたちを丸ごと潰せる特大ハンマーのとどめスタンプにより、戦闘開始30秒で....

 

 

プリキュアたちは全滅した...。

 

 

 




6人がバラバラでもすっぽり入るハンマーを押し付けた跡
埋もれたまま動かないプリキュア
あまりのあっけなさに子供たちの応援が止まってしまう
即座に動く艦娘たち
プリキュアの証を持つ艦娘達も急いで駆けつけるが....

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