■サイヤ人を絶滅させるべく惑星ベジータにやって来たフリーザ様。そんなルンルン気分のフリーザ様の目の前に一人のサイヤ人が現れた!
名はシュウジ・クロス!
人呼んで「東方不敗マスターアジア」!!!!

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東方不敗マスターアジア!!!!

 

 

 多くのサイヤ人が住まう星、惑星ベジータ。

 

 

 その惑星ベジータが今まさに惑星に住まう住人ごと破壊されようとしていた!

 

 

 宇宙空間にて巨大な円盤型の宇宙船が惑星ベジータの全容が把握できる位置にぽっかりと浮かんでいた。その宇宙船には宇宙の帝王と恐れられているフリーザ様が乗っている。そのフリーザ様こそが惑星ベジータを破壊しようとしているのだ!

 

 

 その宇宙船の上部にある出入口から卵型の乗り物に乗ったフリーザ様がニコニコご機嫌な顔で出てきて……

 

 

「ほーっほっほっほ! キレイな花火が始まりますよ~~~!」

 

 

 ──なんてことを宣いながら立てた人差し指の先に小さなエネルギー弾を生成、そのエネルギー弾は徐々に肥大化、最終的には衛星ほどの大きさになる。

 

 

 フリーザ様、出来上がったそれをさして力を込めずにひょいっと人差し指を軽く曲げて惑星ベジータに向かって投てき。

 

 

 その巨大なエネルギー弾が惑星へと進んでいる途中、それが何の前触れもなく風船のように破裂して霧散、散ったエネルギーの破片がきらびやかに宇宙空間に漂う。

 

 

 これにはフリーザ様「おやおや?」とびっくり。

 

 

 フリーザ様、原因を探るべく目を細めると、エネルギー弾が散った場所に一人の人物が腕を組んで浮いているのを発見。そこにいたのは如何にも武道家といった雰囲気を放つ紫の胴着を身につけた一人の老人。

 

 

 名は「シュウジ・クロス」!!

 

 

 誰が呼んだか人呼んで「東方不敗マスター・アジア」!!!!

 

 

 せっかくのエネルギー弾を台無しにされてフリーザ様はご機嫌斜め。ぷんすかぷんぷん。ザーボンさんに「連れてきた戦闘員たちを向かわせなさい」と命令を下す。ザーボンさん、ご機嫌斜めなフリーザ様にビビりつつも宇宙船内にて待機させていた戦闘員たちを出撃させる。

 

 

 だが

 

 

「口ほどにもない」

 

 

 腕を組んで宙に浮かぶ東方不敗。彼の周囲には息も絶え絶え死にかけ同然の戦闘員たちが力なく四肢を投げ出した状態でぷかぷかと宙を漂っていた。

 

 

 これにはフリーザ様「使えない部下ですね」とがっかり。

 

 

 しかし、戦闘員の部下にがっかりしつつも一人でのこのこと現れた老人にフリーザ様は興味津々、つぶさに観察してみる。あわよくばスカウトするつもりなのだ。

 

 

 だが腰から生えたサイヤ人の特徴である尻尾を見てフリーザ様は残念がる。惑星ベジータにいるサイヤ人は殺すことにしているのだ。

 

 

「せっかくだから地上で戦ってみないかい? ここでもいいけど君にはやりにくいだろ?」

 

 

 遊び心を忘れないフリーザ様、じいさんにそう提案しつつも卵型の乗り物に乗ったまま惑星ベジータへと降りていく。東方不敗のじいさんもフリーザ様の提案を断ることなく腕を組んだ格好のまま地上へと降りていく。

 

 

 二人が降り立った場所は見渡す限り一面の荒野。誰にも邪魔されなく心置き無く戦える場所である。二人は向かい合って対峙した後、じいさんからフリーザに向かって飛び掛かり、戦いを始めた。

 

 

 

 

 そして

 

 

 

 

 勝ってしまった。

 

 

 

 

 満身創痍、両手両膝を地につけている最終形態のフリーザ様。フリーザ様の目の前には黄金のオーラを纏った東方不敗のじいさんが息を切らしながらも二本の足でしっかりと立ち、油断なく身構えている。

 

 

「……土壇場で思い出し、明鏡止水のハイパーモードに目覚めていなければ敗北していた」

 

 

 東方不敗のじいさんはスーパーサイヤ人の状態をハイパーモードと勘違いしていた。東方不敗のじいさん、フリーザ様との戦闘中に己がガンダムファイターなるものだということを思い出したのである。そして勝利、フリーザ様に惑星ベジータから退去するよう促す。しかし、そこはフリーザ様。

 

 

「いいことを教えてやるよ。ジジイ」

 

 

 フリーザ様、口の端を上げて不敵な笑みを浮かべてそう言うと両手を地面につけた状態から両の掌からエネルギー弾を生成、地面の真下に放つ。惑星ベジータの核なる部分を破壊したのだ。これにはマスターアジアは慌てる。そんなじいさんの姿が面白いと思っているのかフリーザ様、上機嫌になって教える。

 

 

「このぼくに惑星ベジータを破壊するよう言ったのは「ビルス」とかいう破壊神なのさ」

 

「なんじゃと!?」

 

「強かったよ、じいさん。認めたくないけどね。でも、さすがのじいさんでも、()()()()()()()()()生身で宇宙空間は無理だろ?」

 

「キサマぁぁぁ!!!!」 

 

 

 フリーザ様、そう言い残すとふわりと宙に浮かんで上空へと急上昇、惑星が爆発する前に離脱しようとする。

 

 

「こんのバカモノがぁぁぁ~~~っ!!!!」

 

 

 しかし、怒り狂ったマスターアジアの石破天驚拳を受けて「こんなものー、こんなものー」と空中で大爆発! 憐れフリーザ様、惑星ベジータが爆発して消滅する前に脱出することができなかった。

 

 

「よかろう、この東方不敗マスターアジア! 神をも殺し、神殺しを成し遂げてみせよう!」

 

 

 フリーザ様が爆発した宙を見つめながらそう宣言する東方不敗。彼は爆発する惑星ベジータからどうにか脱出するべく行動力を起こすべく、その場を後にする。

 

 

 その後、大勢のサイヤ人とともに惑星ベジータは跡形もなく消え去った。

 

 

 

 

────────────────

 

 

 

 

 東方不敗マスターアジアとフリーザ様の死闘を惑星ベジータから離れた惑星でスカウターの通信機能を使って聞いていたものたちがいた。

 

 

「──ジジイが味な真似をしてくれやがって……」

 

 

 全てを聞き終えた後、スカウターを握り潰してそう漏らす一人のサイヤ人。傍らにいた赤ん坊を抱いた女性のサイヤ人が心配そうに「バーダック……」と声をかける。バーダックとギネの夫妻とのちの孫悟空になるカカロットである。じじいの恐ろしく早い手刀で昏倒させられたバーダックを宇宙ポッドに詰めて家族一同で避難していたのである。

 

 

「フリーザも気に入らねえが、自分は何もせず、命令を出すだけのビルスも気に入らねえ。神かどうか知らねえが神殺しをやるのはこのおれだ!」

 

 

 決意を胸にそう夜空に吼えるバーダック。ちなみにラディッツは王子とともにいたので無事である。ついでにバーダックは東方不敗のじいさんは惑星ベジータの崩壊に巻き込まれて死んだと思っている。

 

 

 その後、バーダックたちはフリーザ軍の手が及ばない辺境の星、地球へと移動。バーダックが見た未来視に沿うようにするため孫悟飯と接触、孫悟空に武道を学ばせつつ成長を見守る。

 

 

 それから十数年後、なんやかんでナメック星編終了。

 

 

 地球にて悟空の帰りを待つ一同にメカフリーザとコルド大王が襲来!

 

 

 絶体絶命の大ピンチに万を期してあの男が現れた!

 

 

「聞けぇ! わしはこの星の者ではない。今、地球にやって来たフリーザ軍に滅ぼされた星からやって来たものだ!」

 

 

 切り立った崖の上にて、ぼろぼろのマントに身を包んだ男が腕を組んで朗々と声高くにそう叫ぶと、眼下にいるフリーザ軍に目掛けて飛び降りる。

 

 

 超級覇王電影弾!!!!

 

 

 落下中に自分を中心にエネルギーの渦を生成、一塊の弾丸となってフリーザ軍に突撃!

 

 

爆発!!!!

 

 

 着弾と同時に多くのフリーザ軍を巻き込んで盛大な爆発を起こす。ちなみにフリーザ様とパパンは空中に飛んで難を逃れていた。

 

 

 やがて爆発と爆煙がおさまると、そこには紫色の胴着を身につけた一人の老人が腕を組んで静かに佇んでいた。

 

 

 言わずとも

 東方不敗マスターアジア「シュウジ・クロス」である!

 

 

「ジジイ!? 生きていたのか!?」

 

「スキューバダイビングセットのおかげで宇宙空間でもなんとかなったわ!!」

 

「……フリーザ、惑星ベジータで戦ったというジジイか?」

 

「ああ、その通りさパパ。……ちょうどいい悟空が来るまでのウォーミングアップにさせてもらうよ!」

 

 

 言って指先から光線を時間差で何度も放つフリーザ様。東方不敗のじいさんハイパーモードに変化、ミリ単位で避けつつフリーザ様に接近、雄叫びとともにフリーザ様の頬を思いっきり殴り、掌底をアゴに叩き込み、手刀で腹を突き、曲げた人差し指と中指を胸に当て、次に上空に蹴り上げて、とどめに石破天驚拳。フリーザ様、爆発。じいさんの戦闘力に皆は唖然。

 

 

「次はキサマの番だ。はやく変身を済ませるがよい」

 

 

 フリーザ様を倒したじいさん。腕を組んだ状態でコルド大王の方へ向けるとそんなことを宣う。ちなみにコルド大王もフリーザ様と似たような最期を遂げられました。

 

 

「ジジイ、生きていたのか」

 

「キサマのせがれの孫悟空とやらもいるぞ? ほれ?」

 

 

 憎まれ口を叩きつつも、親しそうに声をかけるバーダック。東方不敗のじいさんから孫悟空のことを教えられて驚く。気がつけばじいさんの背後に孫悟空が片手を上げてにこやか笑顔で立っていた。

 

 

 孫悟空、曰く。じいさんのおかげで助かった。じいさんと一緒に修行をしていた。

 

 

 その後、頃合いを見計らってトランクスが現れ、じいさんと悟空にだけ未来の出来事をそっと教えて未来へと帰った。

 

 

 それから数年後、人造人間、セル、ちょっと間を置いて魔人ブウが出たけど、無事に事件解決。

 

 

 

 

 そしてとうとう破壊神ビルスが現れた。

 

 

 

 

「キサマが破壊神ビルスだな?」

 

「ああ、そうだ。僕を探していたみたいだからね。こうして出てきてあげたんだ」

 

「手合わせ願いたい」

 

 

 腰を少し落とした半身の構えをビルスに向けるマスターアジア。ビルスはじいさんの覚悟を小馬鹿にした態度で応え、後ろ手で組んで待ち構える。

 

 

 

 

 そして

 

 

 

 

 勝利してしまった。

 

 

 

 

 地球のどこかにある砂浜。赤い夕陽がやたらとまばゆく美しい。そばには俯せで万歳した格好で倒れているビルス様。横を向いた顔の白目は剥いておられて、口はだらしなく半開き、ぴくぴくと痙攣しておられていた。東方不敗マスターアジアは己の寿命を削って倒してみせたのである。そのビルス様の近くには満身創痍、傷だらけのマスターアジアが仰向けの状態で倒れている。バーダックがじいさんの上半身を起こして彼の最期を今まさに看取ろうとしていた。さらにじいさんと縁のあるものたちがその場にいる。

 

 

「バーダックよ、最期にあれをやるぞ」

 

 

 己の最期を悟ったマスターアジアが叫び、周囲の人間が応える。

 

 

 

 

 流派東方不敗は

 

 

 王者の風よ

 

 

 全新系烈

 

 

 天破挟乱

 

 

 

 

 そこで一旦、区切り、最後に夕陽を背にして合わせる。

 

 

 

 

 見よ

 

 

 東方は赤く燃えている

 

 

 

 

 それを聞いたマスターアジアは至極、満足感に満ち溢れた笑顔で瞳を閉じ、涙流す彼を慕うものたちに囲まれ、この世を去った。

 

 

 彼の亡骸はビルスを倒した場所にて埋められ、そこには毎年サイヤ人たちが訪れて花を供えていく。今年もまた色とりどりの花が供えられており、一陣の風が優しく花を撫でる。

 

 

 その場所にて時折、バーダックたちサイヤ人はマスターアジアの笑う声が聞こえるという。

 

 

 

 

─ 劇 終 ─

 

 

 

 




ざわ…( ´・ω・)にゃもし。ざわ…

魔王
「執筆中に否定的な意見、感想、評価を想像するのをやめろ。
 そうすれば、お前は今よりも強くなれる。

……そうして出来上がったのがこの作品じゃ。

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