ダンボール戦機メダル   作:エボリューション・システム

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オリジンと出遅れ

俺はあの事件から逃げ出し、家に向かって帰っていた。

 

「(さて、憑依したこの体の記憶の通りなら、家は、ここだったな。)」

 

リビングのソファーにもたれながら座り、「これからどうしようかなと」呟きながら考えていた。

 

確か家に着いたら、特典を送ってくれるって言っていたけど……

 

「それにしても遅いな」

 

こうして待っているのに何も起こらなかった。

 

仕方なく、家を探索した。

 

「やっぱり、普通の家だ…な?」

 

何やら階段の下に扉がある。開けてみると階段が下に続いていた。

 

下に降りてみようと考えたが、このまま降りたら危ないから、玄関にあった懐中電灯を持ちスイッチを入れて下に降りて行った。

 

 

 

 

「こ……これは!?」

 

下に続いていた階段の下には大きな機械や工具が並べられていた。

 

「この両親が使っていたものか?それにしては綺麗だな」

 

俺は驚愕しながら研究所周りを見ていた。その後に『ピコン!』とパソコンから音が鳴り、見に行ってみると、メールが届いていた。

 

「なんだ?……っ!?」

 

書かれてあったのは俺をここに憑依させた神様からだった。読んでみると、

 

 

『ヤッホー!神様じゃよ。〇〇よ特典は送っといたぞ!特典の内容は【メダロット7〜S】後【アニメダ】のメダロット設計図と

【レアメダルとティンペットとアーマーが作れる ラボ】をプレゼントするよ〜。あっでも、LBXをにしたメダロットは行けるけど、LBXは作れないからそこだけ注意ね。それに、とっておきのサプライズ!特典にCCMやメダロッチそれから、LBXのコントロールポットを改良したヘルメットをやるよ!使い方はパソコンにあるからそれを見て操作してね。

 

後、君の名前は、『明希(アキ)奈矢戸(ナヤト)』頑張ってね

 

PS:この物語は、終わったら装甲娘ルートだから気をつけてね』

 

 

「ツッコミありすぎた。それに、装甲娘って、確か最近のあれか」

 

どうやら、事は終えてもやっかい事は消えないようだ。

 

 

 

 

 

「まあそれは置いといて、早速メダロットをLBXにするために、作っていかないとな」

 

先ずはメダルビートルの“メタビー”とヘッドシザーズの“ロクショウ”この2機を作ろう。

 

「……ちょっと待って、これ自動生?」

 

なんか作成ボタンを押したら、いきなり製造開始したんだけど。

どうやら、自動で製造ができるようだった。じゃあ、ほっとこう。

 

 

 

 

 

あれから〇〇年、原作主人公山野バンから逃げ出しながらもメダロットとLBXの研究を続けた。

最近はビーストマスターとゴッドエンペラーの装甲火力調整。まあどちらも使う事がそんなにない機体だからほっといてもいいか

 

あの事件の後、色々あったが、最終的にここに住めるようだ。食事が大変だから、アングラビシダスの大会で刈り続けて得た金と刈った金で西日本、大阪大会を優勝をした金で生活費を稼いでいた。強さとオリジナル機体で謎のLBXプレイヤー、“アラセ”として名を輝かせている。

 

「そろそろ完成か」

 

今度作ったLBXは『赤い悪魔』“ブロッソメイル”悪魔型で射撃型の機体。メダロットとして大きくできるしLBXとして使えて、さらにコアスケルトンには色々いるが、メダル1本で解決できる。今のラボはそんなこともできるようになった。

 

「それにしても原作はいつになったら、動くんだろうか」

 

いい加減退屈してきた。

 

『おい、1回休んだらどうだ?』

 

突如俺のCCMから声をかけられたのは“メタビー”昔からの愛用でメダロット系ゲームではカブトバージョンばかりをプレイしていた。

 

「……そうだな。一休みするか」

 

俺はメタビーに言われた通り、研究所から出てテレビを付けてニュースを見た。

 

『今日、財前総理がーー《ピッ》』

 

「やばい、始まってたわ」

 

『……マジかよ』

 

どうやら出遅れていたようだ。


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