[完結]FIA-F2 WorldChampionship story of speed 2nd season   作:九嶋輝

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前回は2位との差が0.0001秒という超僅差で勝利した俺が向かったのは昨シーズン住んでいたイタリア。モンツァ・サーキット。物語も次で遂に最終回!!その直前ラウンド開幕。


Round11 イタリアGP ティフォシの熱は冷めず

前回のロシアでは、2位との差が0.0001秒という超僅差での勝利をして、完全に波に乗った状態で迎えたイタリアGP。そして今回は、EFOと同時開催という事で俺と晴南はダブルエントリーという激務をこなす事になった。はっきり言うとマシンの性能差があまりにもあり過ぎるが、改めてF2マシンの性能を最大限に引き出す為にはもってこいなのだ。そしてコースの予習にもなる。そんなEFOは晴南の年間王者がこのラウンドで決定した所で話をF2に戻すと、本来なら前のラウンドがイタリアだったがまぁ色々訳あって11戦へと変更になった。古巣でのレースもアブダビだけか。早いもんだよ。時の流れというもんは。そして前のラウンドでは来年のテクニカルレギュレーションが発表され、タイヤは13インチから18インチへとサイズアップをするが、これはあくまでもF1で使えるかどうかのデータ収集にすぎないとしか俺は考えてない。でもこのタイヤのおかげで外観がカッコ良くなるのは有難い話だけど問題が1つある。これ変にサイドバイサイドをすると引っかかってクラッシュする確率が格段に上がるという事位かな。そしてそんな中迎えたフリー走行。この時点でのセッティングはもう決勝用のセッティングを入れておりいつでもランキング5位もしくは4位を狙える状態である。そしてフリー走行開始の合図と共に各車一斉にコースイン。俺もコースインをしてセッティングを確かめていた。そしてEFOが終わった直後だったのか久しぶりにF2のハイパワーを経験してる様な感覚だった。この時、2年前のF2ポストシーズンテストで久しぶりにF2マシンに乗った時もこのハイパワーを経験してすごい楽しかったのを思い出しながら走っていた。そして気づいたらタイムは全体トップになっており、データ収集はかなりの大豊作だった。予選では各車が続々とスーパーラップを叩き出している中俺もその中に混じってアタック開始。そしてタイムはポールポジションまで後に僅かというタイムでこのタイムを知った皆は順位どころか今度はポールポジションのタイムでもある1分33秒887をかけたタイムアタック合戦へと突入した。そして俺がアタックした結果はこのタイムを更新してあわよくば30秒の壁を超えるタイムが出そうになった所で予選終了。結果は俺のポールポジションとなり4ポイントを獲得。これで5位になった。そしてフィーチャーレースでは全て完璧に決まり俺の圧勝。晴南もF2世界選手権3ラウンド目にもかかわらず連続で3位表彰台をゲット。そしてスプリントレースでは晴南が初優勝をして俺が3位表彰台を獲得してこの時点でランキング4位になり最終戦アブダビを迎える。


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