[完結]FIA-F2 WorldChampionship story of speed 2nd season   作:九嶋輝

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前回は完全に俺のペースでレースを進めて2レース共に表彰台をゲットして波に乗ってる俺が向かったのはオーストラリアシュピールベルグレッドブルリンク。そしてF1同時開催レースの為自分を売り込むチャンス到来!?第6戦オーストラリアシュピールベルグGP開幕!!


Round6 オーストリアシュピールベルグGP gives my wing

前回のポールリカールから、すぐにオーストラリアシュピールベルグレッドブルリンクに移動して迎えた、第6戦。今回もF1同時開催レースの為、F1のチームに自分をアピールするチャンスが来た。でも考えたら、もうシーズンの半分を消化した事になる。はっきり言って、あっという間に最終戦アブダビを迎えるから一切の油断が許されないという状況になっている。でも1番恐ろしいのが慣れ。それだけ。そんな中迎えたフリー走行。セッティングはオールラウンダータイプをちょっと弄って少しだけダウンフォース削ったセッティングにした。そして各車続々とコースインして俺もコースインをして走り込んでる時に、縁石に乗りすぎてしまい、マシンのバランスを崩して、そのままスピンしてしまい、その時に、クラッチパドルを握れなかった為、エンジンが止まってしまい、再始動を試みたが残念な事に、レギュレーションで押しがけNGの為、取り敢えずドナドナしてもらいガレージで砂利の除去を行い再度コースイン。タイムはこの影響あってか6番手に沈んだ。そして迎えた予選。予選では風の問題は無くなり無風の為絶好のコンディションだった。でも俺がつくづく思うのがF2の予選もノックアウト方式にすれば面白いと思うんだけどな。でも実際そう上手くいかないのがこの世界。ちなみにだけどF2のレースフォーマットは木曜日にフリー走行、金曜日に予選、土曜日にフィーチャーレース、日曜日にスプリントレースという方式になっている。そして各車続々とコースインをして俺もコースイン。結果はポールポジションを獲得。1ポイントもゲットした。そして迎えたフィーチャーレース。このレースではちょっと所か重大な問題が皆起きていた。それはDRSが使えないという大変重大な問題である。俺も無線で「DRSが使っていいよって出てるのにさっきからDRSボタン押してるにも関わらずDRSが作動しない!!これ絶対なんか可笑しいって!!ミラー確認しても後ろもDRS開いてないみたいだし。」と皆して同じ事無線で言ったもんだからおかげで各チームは超大混乱して俺のいるチームのボスが直接レースディレクターの所へと行き「全チームDRSが作動してないがこれはどういう事だ?なんかのトラブルか?」と問いただしレースディレクターは「現在原因を調査中だから待ってて欲しい。」という返事が来た。という事が無線で俺に伝えられた。そしてピットイン。さっきの超大混乱もあってかピットエリアは余計戦場と化した。おいおいおいここはインディじゃないんだから(笑)。もうピットアウトする時はタイミング考えないとマシンをお釈迦にするどころかペナルティーも喰らいかねない。そして1台ピットアウトしたタイミングで俺もピットアウト。ピットレーン上では即オーバーテイク可能な状況になっており俺も相手がリミッター解除した瞬間にリミッター解除してコースに復帰した際もうマシンをインによせて抜いていきトップに返り咲いた。そしてチェッカーフラッグが振られフィニッシュ。結果は俺の優勝。チームメイトがこの混乱の中頑張って走り抜き5位で完走。スプリントレースでは遂に英仏頂上決戦が勃発。スタートは俺が決めたもののそこからはカーリンVS ARTGPという老舗強豪チームの一騎打ちとなった。そしてチェッカーフラッグが振られフィニッシュ。結果はARTGPのワンツーフィニッシュとなりこの名勝負に観客からも惜しみない大歓声が贈られた。そしてパルクフェルメに到着した際カーリンのドライバーが握手を求めてきた為マシンから降りて握手で互いの健闘を称えた。はっきり言ってしまうと凄い疲れた。もう至るコーナーで抜きあい抜かれあいを繰り返したもんだからものすごく気力と体力が削られてもう体力の限界が近づいてる中最後に懇親の力を振り絞って相手を抜いてフィニッシュした際にはもう手の力が抜けない状態になっていてステアリングから手が離れなくなってパルクフェルメに到着した際カーリンのドライバーが俺の手を拡げてくれてステアリングから離してくれて何とか降りれたそんな状況だった。でもこの現象は最終戦アブダビでも起きそうな感じがする。でもこの極限対決のあとのシャンパンは美味い!!そして前回スパが11月開催となったと言ったがスケジュールが変わり8月31日に変更となりアブダビが11月となった。9月に5レースとか殺人的だろ(笑)そして次回のラウンドはイギリスシルバーストーンサーキット。そしてこの時から徐々に俺の歯車が狂い始めてる事をまだ皆知る由もない。


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