べるぜバブの世界なのに魔物の子と青い本 作:エグニクスバース
次回から不定期になるかもしれないし、ならないかもしれない
カバンにある青い本が俺を使えと叫ぶように光っている。
俺にはわかる。何と唱えるべきか。何をすればいいのかを。
「第8の呪文『ディオウ・ギゴリオ・ギドルク』」
この呪文はレイコムが使うのではない。
今のレイコムではこの呪文を使えば身が持たないだろう
まぁ、それは·····俺も同じだけどな。
俺の腰に勝手に黄色いベルトが巻かれ、大きな歯車1つと小さい歯車2つ、赤い取っ手のレバーとパイプが剥き出しになった2つのくぼみがある黒い機械が現れた。
『キュィィイイン』
起動音と共にそう機械音が流れる。
「悪ィなレイコム……約束破るわ…」
俺の右手には凍ったみ空色のナックルのような機械。左手には同じく凍ったみ空色の青い本と同じ模様のボトルに金色のキャップ。
ボトルを1度振り、金色のキャップを回すとまた葵ほんと同じ模様が現れる。
俺はナックルの窪みにボトルを入れ、ナックルの持ち手を上に変形させる。
『ボトルキィーン!(cv.若本規夫)』
そして、黒い機械の2つのくぼみに向かってに向かってぶち込んだ。
『グリスブゥリザーァド!』
ナックルは2つに割れ、真ん中にボトルが現れる。
その姿はまるで相手を挑発するように中指を立てているようにも見える。
機械からは機械音とまるで雪や氷が散っていくようなサウンドが聞こえてくる。
俺は赤い取っ手のレバーを回し始める。
『キンコンカンコンキンコンカンコン』
レバーを回すの連動するように機械音が聞こえ、歯車が青く光り、回り始めた。
俺の足元にだんだんと氷迫り、ついには下半身を凍らせる。
それはまるで、お前はもう後戻りは出来ないぞと言う様に·····
それでもおれは回し続ける。
『キンコンカンコンキンコンカンコン』
音もまだ止まない。
次は後ろから先程のナックルとおなじような機械を大きくしたものがが地面から冷気を出しながら現れる。
そして俺は回すのをやめ、目をつぶる。
手を握り締め、ゆっくりと人差し指を中心に指を開きながら左手を上げて行く·····
『Are you ready?』
機械から聞こえるその言葉と共に俺は左手の甲を前に見せ、開きつつあった人差し指と、親指を完全に真っ直ぐにする。
「出来てるよ…」
「ひょーや、やめて…!!」
レイコムの声はもう旋風氷夜には届かない。
左腕を荒々しく振り下ろす。
それが合図のようにナックルのような大きな機械が倒れ、窪みから冷気が彼の上から注ぎ込まれる。その冷気は氷となり、彼は氷に取り込まれる。ナックルはまた動きだし、彼を取り込んだ氷を1発で砕け散らす。
『激凍心火!』
氷と冷気が消えるととこに立っていたのは·····
『グリスブリザード!!!』
『ガキガキガキガキガッキーン!』
まるで機械を連想させるメカメカしさをしたフルフェイスマスクで目は赤色、鬼のような頭の中央に生えた1本の角、体も同じくメカメカしさを感じさせる鎧と左手は大きなロボットアームが付いており、脚部などはひび割れた氷のようなモールドが入っている。
右肩にはロボットを連想させる模様、右肩には青い本と同じ模様が書かれている。
色は氷と機械をを彷彿させるメタリックブルーとなっている。
「仮面ライダーグリス···見参
お前らを
更に目は赤く輝き、体からは冷気が吹き出る。
そこにはレイコム達が知る彼の姿は無かった·····。
さぁ、
『ディオウ・ギゴリオ・ギドルク』版グリスブリザード
氷夜がハザードレベル全くないのに使える理由は呪文の補助によるもの。
呪文が使える理由は心の底からの怒りが満ちた為。
現在、怒りをベースに呪文を使っているため魔物と心の形が一致していないため、本来の力を発揮できていない。
なお、本来の力が発揮できていなくても、次からの変身はハザードレベルが上昇しているため前回よりも強くなる。
ハザードレベルとは今作では体内にある魔力量のようなものと考えてください。
「悪ィなレイコム……約束破るわ。」とは
仮面ライダーグリスがグリスブリザードに初めて変身する際に使われた名シーンのひとつ。
本来は悪ィな戦兎……約束破るわである。
ほぼpixiv引用ですので本来のやつを知りたければpixiv百科事典をお読みください。
なお、レイコムが『ディオウ・ギゴリオ・ギドルク』を使った場合別のものになります。