VSK-94って言う巨乳美少女になったけど質問ある?   作:FMX

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おーひーさーしー振りです。リアルが忙しかったりスランプになったり創作意欲が湧かなかったりリコリス・リコイル見てたらと色々なことがあり気付けば8月。長い間投稿出来ておらずすいませんでした。


第13話 私を襲う気でしょ!エロ同人誌みたいに!

前回リオスを捕まえる為に突入したのとはまた別の高級ホテルのパーティー会場。第三次世界大戦などにより荒廃したこんなご世界でもこんな豪華な所がまだあったのかと感心してしまう程、パーティー会場は贅沢を尽くした正に豪華絢爛と言う言葉が合う空間だった。友人同士でのパーティー程度なら俺もやったことはあったがこう言う所は初めて来たから何だが緊張するな。

 

「うわ、シャンデリアとか初めて生で見た」

 

天井の方を見てみると煌びやかなシャンデリアが吊るされている。金とかその他色々な宝石類を使っていそうだし多分あれだけでとんでもない金額になるんだろうな。

 

「シャンデリアが気になるのは分かるけどあんまり見ない方がいいよ。怪しまれるから」

 

隣を歩いていた黄色のフォーマットなドレスを着ているグリズリーさんが小声でそう俺に言って来た。確かに天井のシャンデリアをじっと見ている奴がいたら怪しく見られるかもな。にしてもいつものカジュアルな格好とは全く違うドレス姿のグリズリーさんはいつもの快活な女の子と言う感じではなく何処かの貴族の令嬢の様に見えるな。服装が変わるだけでこうも人の印象は変わるものなんだな。

 

「それとあんまりキョロキョロしない様に。自分は金持ちの娘だと思って自信ありげに歩いて。他の人と話す時は笑顔を忘れずに」

 

「すいません。こう言う所に来るのは初めてなので慣れてなくて・・・」

 

「まぁ慣れてる雰囲気じゃ無いよね」

 

それにこの露出度の高いドレスを着ているせいもありいつもよりも周りの人達から向けられる視線が多い気がする。そりゃ巨乳の美人な女性が露出度の高いドレスを着てたら見てしまうだろう。何か俺の方を見て噂話をされている様にも見えてしまって落ち着かない。

 

《こちら指揮官。マイクテスト》

 

「感度良好」

 

「同じく感度良好です」

 

耳に付けているイヤリング型の通信機から指揮官の声が聞こえて来た。これは今回の潜入任務様にと用意して貰った物なんだがまるで映画とかで登場するスパイが使うアイテムみたいでテンションが上がる。見た目はただのイヤリングにしか見えないし詳しく調べられない限り通信機だとバレることはないだろう。指揮官の問いかけに俺とグリズリーさん以外にもこの作戦に参加している皆が答える。

 

《よし、全員問題は無いね。改めて説明するけど今回の作戦の内容はリオスの捕獲もしくは殺害。でも奴には色々と聞きたいことがあるから出来れば生きたまま確保して欲しい。作戦内容はハニートラップ。リオスは好みの女性を見つけると金などをチラつかせて自分の部屋に連れ込むと言う情報を元にハニートラップを仕掛けてリオスが自室に連れ込んだ時にリオスを確保する。確保する前に他のチームは障害となる護衛を排除して安全を確保しててくれ。リオスを奪還しようと護衛とかが増援で来る可能性があるけどそう言う場合に備えてこっちも増援も用意しているから最悪敵と銃撃戦になっても対応出来る様になっているから安心して。前回の影武者自爆の件もあるから全員注意して動く様に。それと、何か問題が発生したら直ぐに報告する様に。以上》

 

指揮官からの通信を聞き終えた俺は小さく溜め息をついた。まさかこの俺が中年のおっさん相手にハニートラップを仕掛ける事になるなんて思ってもいなかったよ。と言うかハニートラップってどう言う風にやれば良いんだよ。前にグリズリーさんに聞いた時は男が喜ぶ女を演じれば良いって言われて、簡単な練習もしたけどぶっちゃけて言うとよく分かっていない。男が喜ぶ女ってどんな感じなのかが余り想像出来ない。

 

「それで・・・これからどうするんです?リオスを探して話しかけたりするんですか?」

 

「いや、最初の内は他の客みたいにパーティーを楽しんどきながらリオスの目に着く様に近くを通ったりする。そしてしばらくしたらリオスが私達の誰かに声を掛けて来ると思うから後は作戦通りリオスとお話ししたりしてリオスが自室に案内するのを待つって感じかな。はいシャンパン」

 

グリズリーさんは俺に説明してからスタッフがトレイに載せて運んでいたシャンパンの入ったグラスを2つ取り1つを俺に渡して来た。

 

「ガツガツ飲まずに少しずつお上品に飲むのがコツだよ」

 

「了解」

 

取り敢えずリオスに動きがあるまで俺はグリズリーさんと一緒にパーティー会場を適当に歩いたり軽食を摘んだりして他のお客と同じ様にパーティーを楽しんでる風に動く。

 

会場の中央では肌の露出が多い扇情的な衣装を身に纏った踊り子達が華麗で優雅に踊っていた。その魅力的な姿と華麗な踊りに思わず見惚れてしまう。別に格好が扇情的だから見惚れていると言う訳じゃない。いや、全く違うかと言うとそうじゃないけど。その踊るっている姿は純粋に綺麗だなと思う。

 

その踊り子達の中に俺は顔見知りを見つけた。何で踊り子なら中に顔見知りが居るのかって言うとそいつが今回もし潜入が何らかの原因で失敗して派手な銃撃戦になった時の為にと送られたグリフィンの仲間だからだ。踊り子に混ざって踊っているのはトカレフとPA15。2人とも踊るのが上手い。多分前から練習していたんだろうな。俺とかと違って2人は拳銃をメインに使う戦術人形だからメインウエポンが拳銃なので隠し待つことが出来るのでもし銃撃戦になった時に有利に戦うことが出来ると言うことらしい。因みに俺は流石にスナイパーライフルのVSK-94を隠し持つことは不可能なのでサイドアームのMP-446を服の下に隠してある。一応練習してある程度は当たる様になったから前よりは良くなっている筈だが不安だ。

 

パーティー会場を歩いていると一緒に潜入しているスプリングフィールドとDSR-50の姿を見つけた。スプリングフィールドは胸も大きくて綺麗だし優しい性格だと言うこともあって男性からの人気が凄い様で多数の男性から話しかけられていた。一方DSR-50は話しかける男性の数は少ないがその豊満な肉体を曝け出している露出度の高い服装でかなり注目を集めている。本人もそれは分かっている様でわざと足を噛んでスリットから太ももが見える様にしたりしている。彼女は標的はリオスだと言うことを忘れてないか?

 

もう1人一緒に潜入している95式の姿が見えなかったので探してみるとどうやら中年の男性にしつこくナンパされている様だった。やっぱり戦術人形は皆美人しかいないから人気だな。笑えることに今の俺もそのお仲間な訳だが。

 

そんな感じでリオスが誰かに食いつくのを待っているとグリズリーが周囲には聞かれない程度の声量で話しかけて来た。

 

「アイツ、君に興味があるみたいだよ」

 

「え、マジですか?」

 

アイツとは勿論リオスのことだ。なーんでよりにもよってこっちに興味を持つかなぁ?お淑やかそうな感じのスプリングフィールドとか雰囲気と見た目がエロいDSR-50とか他にも居るだろ?お前の目は節穴か?

 

「これ、どうすれば良いんですか?」

 

やばいどうしよう。いざ本番となると緊張して来たぞ。怪しまれない様にグリズリーさんと話しているふりをしながらチラッと横のリオスの方を見てみるとガッツリこっちを見ていた。あーこれは完全にこっちを狙ってますね畜生。

 

「落ち着いて。私も出来る限りアシストするから練習通りにやって」

 

そうこうしている内にリオスは最初に話していた女性と別れるとこっちに接近して来た。何度か俺は小さく深呼吸を繰り返して覚悟を決める。

 

「やぁ。お嬢さん方」

 

「こんにちは」

 

「こ、こんにちは」

 

グリズリーは慣れた様子でにっこりと笑いながら優雅にお辞儀をした。俺もなるべく自然に見える様に俺は笑ってリオスに挨拶をしようとしたがちょっと上ずってしまった。

 

「ははは。そっちのお嬢さんはパーティーは初めてなのかな?そんなに緊張しないで良いよ。ところでお名前は?」

 

だがリオスは特に俺を怪しんだりしている様子は無くとても楽しそうに話している。

 

「私はオリビアです。こちらは友人のミア。すいません。彼女人見知りで」

 

グリズリーが自己紹介をしつつしどろもどろになっていた俺のフォローをしてくれた。有り難い。因みにこの偽名は特に意味はなくそれぞれ適当に考えた名前だ。

 

「オリビアにミアか。良い名前だ。どうだ、贅沢なパーティーだろう?今のご時世ここまで豪華なパーティーもなかなか無い」

 

「そうですね。私もこんなに豪華で晴れやかなパーティーは初めてです」

 

「そうだろう。このパーティーの為にかなりの金を使ったからね。あぁすまない。私の自己紹介がまだだったな。私はフィリップ・リオス。私のパーティーにようこそ」

 

フィリップ・リオス!同姓同名の赤の他人でしたって訳も無いだろうしコイツが俺達の狙っている目標こ男で間違い無い筈だ。

 

「やっぱり!貴方がリオスさんだったんですね。噂は聞いています」

 

「ほぅ?噂と言うと?」

 

そう聞かれたグリズリーはフフッと怪しげに笑って見せた。

 

「凄くやり手の武器商人さんだと聞いてます」

 

普通ただの女性からそんなこと言われたらリオスも警戒するだろうがこのパーティーは表向きは金持ちのパーティーだけど、実際はリオスの様な裏で色々と黒いことをやっている人達が主に集まっているパーティーだ。

 

「ははは。私も有名になったもんだ。もし何か欲しい物が有れば言ってくれ。何でも用意してあげるよ」

 

「本当に何でも用意出来るの?」

 

「あぁ。なんたって私は凄くやり手の武器商人だからね。あちこちにコネがあったり友人が居たりするからどんな物でも用意出来るよ」

 

「それは凄いですね!流石です!」

 

「50カラットの大きなダイヤの付いたネックレスとかシャネルやブルガリみたいな香水とかだって用意できるよ?」

 

優しそうな笑顔で話しかけて来ているがリオスの視線は俺やグリズリーを品定めするかの様に上から下まで嘗め回すように見て来る。更に俺の胸の方をチラチラと見て来たりしていて下心丸出しだ。

 

「ネックレスも魅力的ですけど香水も良いですね。最近は純正品の高級香水も手に入り難くなっていますし」

 

グリズリーから凄い凄いとリオスを称賛しまくりそれに気分を良くしたリオスは自分が趣味で今まで収集して来た珍しい物の話しや今までして来た仕事の自慢話などをし始めた。俺達はその自慢話を聞きながら適当に相槌をついたり、驚いたり、笑ったりして見せる。

 

「そうだ。ここには私の私室があるんだが色んなコレクションがあるんだ。さっき話した物とかもある。見に来ないかい?」

 

キター!そのお誘いを待ってました。だがこっからが1番難易度が高い任務内容とも言える。だがこの流れはグリズリーも一緒に誘われるパターンだ。俺1人だったらどうしようかと思っていたがグリズリーと一緒なら心強い。

 

「特に君に来てもらいたい」

 

「え、わ、私ですか⁉︎」

 

俺に向かって言われたその一言で俺は窮地に立たされた気分になった。何でグリズリーをハブって俺だけ誘おうとしてんのこのオッサン⁉︎

 

「良かったわね!リオスさんの私室にお誘い出来るなんてそうそう無いわよ?」

 

「え?う、うん。うん?」

 

待ってくれグリズリーさん。その言い方は完全に俺を1人でリオスの部屋に行かせるつもりだよな?やめてくれよ。1人にしないでくれよ。

 

「それじゃぁちょっとお友達を借りるよ」

 

「人見知りな娘なので優しくしてあげて下さいね」

 

「君は友達思いの良い娘だね。心配しなくても綺麗な女性を傷つける様な真似はしないよ。さぁ、行こうか」

 

「は、はい・・・」

 

もうここまで来たら諦めて行くしかない。

 

「行ってらっしゃい。後で感想を聞かせてね」

 

そう言って笑顔で俺に手を振って見届けるグリズリー。俺も手を振り返してそれに応える。

 

《こっちは周りの警備とかを無力化しとくからそれまで待ってて》

 

グリズリーさんは人形用の無線で俺にそう話しかけて来た。俺は真横にリオスがいるので返事はしない。そうしてリオスの私室に連れて来られてしまった訳だが俺はこれまで以上に緊張してしまっている。多分人生で1番緊張している。

 

部屋はザ・金持ちの部屋と言った感じで壁にはよく分からないデザインの絵が飾られていたりする。ただの落書きにしから見えないんだがこれも凄い値段の物なんだろう。他にも無駄にデカいダイヤモンドが付いているネックレスや大量の宝石があしらわれたブローチみたいな物などアクセサリーや宝石などが色々置いてある。

 

リオスは部下に外で待っている様にと指示を出し部下をドアの前に待たせるとドアを閉め、鍵も掛けた。ガチャっと鍵を閉める音が静かな部屋に響く。部屋の物を見せる為ならなーんでわざわざ部下を外にやってドアを閉めて鍵もかけているんですかね?これ完全に同人誌的な展開に持ち込もうとしているよなこのおじさん。

 

「どうだい?豪華な部屋だろう?」

 

そう言って優しい笑顔を浮かべてはいるが視線は俺では無く俺の身体に向けている。特に胸へと。

 

「この部屋に飾られている物はさっきも話した通り私が世界中から集めた物だ。凄いだろう?」

 

そう話しながらリオスは俺にさり気なく近づいて来て胸をさり気なく触って来ようとしたから俺はやんわりとそれを回避。さっさとこのエロ親父から逃げたいと言う気持ちで一杯だがまだグリズリーから連絡が来ない。もう少しコイツに付き合う必要がある。

 

「そして君はこの部屋に飾られている宝石に負けない程綺麗だ」

 

「ありがとう・・ございます」

 

「照れている姿も可愛いよ。そうだ、実はこの奥にも部屋があるんだよ。そこの壁にあるボタンを押してごらん」

 

言われた通り部屋の隅の壁にあったボタンを押す。すると静かに壁が横に動き始めた。隠し部屋かよ。そして現れたのは淡いオレンジ色の照明で照らされた小さな部屋。さっきの部屋みたいに何か高級そうな物が置いてあったりする訳では無いが薄暗いその部屋の中央には大きなベッドが鎮座していた。ベッド自体はとても柔らかそうな感じだか部屋の雰囲気からしてリオスの寝室と言う感じではないな。

 

そんなことを考えていると俺の後ろにいるリオスが静かな事に違和感を覚えた。さっきまであんなにペラペラと色んなことを喋っていたってのに。不思議に思った俺が後ろを振り向くと、何かリオスが注射器的なのを手に持っていてそれを俺に刺そうとしていた。

 

「え?」

 

予想外の展開に困惑している間にもリオスは俺の首筋辺りに注射針を指して来て痛みを感じる。そしてリオスは注射器の中に入っていたよく分からない液体を俺に流し込んで来た。俺は全部流し込まれる前にリオスを突き飛ばした。一緒に注射器も抜けて床に転がる。

 

「いたたた。酷いじゃないか。突き飛ばすなんて」

 

「な、何を注射した⁉︎」

 

想定外の事態に俺は刺された場所を手で押さえながら敬語で話すのも忘れてリオスに聞いた。もしかして毒を入れられたのか⁉︎俺死ぬのか⁉︎

 

「変な物じゃないから安心してくれ。今君に注射したのは私が部下に頼んで作られた薬でまぁ麻薬みたいな物だよ」

 

「ま、麻薬⁉︎」

 

何が変な物じゃないだよ!思いっきりヤバいお薬じゃないか!って言うか戦術人形に麻薬って効くのか?今のところ刺された所が痛い以外身体に異常は無いが。

 

「本物の麻薬ではないよ。似た様な物だがね。まぁ昔は使っていたんだけどやり過ぎると死んでしまったり、錯乱状態になって暴れ始めたりすることがあったりして落ち着いて出来ないことが多々あった。この薬はそんな麻薬より使い勝手が良いんだ。まぁ投与し過ぎると死んでしまうこともあるがちゃんと量は調整してあるから安心してくれ。薬の症状は身体の麻痺や強い陶酔感がある。効き目は数時間だ。その間君は身体が麻痺して上手く動けなくなり意識が混濁して夢見心地な状態になる。副作用として酷い頭痛や吐き気、眩暈などに後から襲われるそうだががまぁそこら辺は気にしないでくれ。もう一定の量は入れたからそろそろ効き目が出て立たなくなって来る頃だよ」

 

大体分かったぞ。コイツの自分の好みの女を見つけてこの部屋に誘ってはあの薬を今みたいに不意を突いて注射して薬の作用でラリらせてその間に襲っているんだ。とんだクソ野郎だな。

 

《お待たせ。こっちは準備出来たからリオスを捕まえて。援護が必要なら言って》

 

待ってました。もうこれ以上この男に付き合う必要も無い。薬は打たれたが特に意識の混濁や身体の麻痺なんかも無くて異常は全くない。俺は服の下に隠し持っていたMP-446を取り出しリオスに銃口を向ける。

 

「動くな。グリフィンだ」

 

「なっ⁉︎お前戦術人形か‼︎」

 

「そう言うこと。だから貴方ご自慢の薬も効かないから。それと助けを呼んだり逃げようとしても無駄。周囲は完全に包囲している。上官からは生死は問わないって言われているから死にたくなかったら大人しくして」

 

リオスは何が起きているのか察したのか凄い悔しそうに固く唇を噛みしめた。余りにも強く噛み締めたせいで唇から血が流れ出る。

 

「人間もどきが舐めるなぁ‼︎」

 

俺は完全に油断していた。相手は武器も持っておらず対してこっちは拳銃を持っていていつでも撃てる状態だからと。訓練の時に散々どんなに有利な状況でも油断するなと言われていたのに。その結果がこれだ。叫びながら俺に飛び付いて来たリオスは隠し持っていたのだろう。いつの間にか持っていて小型のナイフで拳銃を持っていた俺の右手の甲を突き刺した。あまりの痛みに俺は持っていた拳銃を落としてしまった。リオスはその落としたMP-446を取ろうとする。このままじゃ殺させる!そう思った俺は床に落ちていたまだ中身が入っている注射器を拾い上げるとリオスの首筋に目がけて刺す。同時にリオスは拾ったMP-446を俺に向けて来ようとするが注射器を持っていない左手でリオスの拳銃を持っている右腕の手首を掴んで別の方向に向ける。そして俺は勢い良くリオスの首に注射器を刺して中に残っていた薬を全部注射してやった。

 

そしてグリズリーさんに教えてもらった近接格闘術でリオスを床に全力で押さえ付けて拳銃も取り返す。今度は絶対に反撃されない様に気を抜かず力も抜かない。

 

「あぁ、あ、あ・・あ・・・あ・・・・あ・・・・ぁ・・・・・」

 

注射器の中に入っていた分全てを入れたからなのか、思ったよりも早く薬の効果が出て来た。最初は何とか逃げ出そうと抵抗していたが直ぐに動かなくなった。試しに拘束を解いてみるがリオスは立ち上がることもなく時々痙攣したみたいに身体がピクピクと動くだけだ。

 

「えっと、こちらVSK-94。目標を確保」

 

《了解。今から部屋に入るから撃たないでね》

 

俺の報告を聞いたグリズリーさん達が入って来た。グリズリーさんは床で倒れているリオスを見て困惑している様子だ。

 

「死んではないみたいだけど・・・何したの?」

 

「コイツ薬で女性をラリらせて襲ってたんですよ。それを本人に注射しました」

 

俺は床に落としてた注射器を指差しながら説明した。

 

「成る程ね」

 

「あーそれと自分もちょっと注射されちゃったんですけど人形ってこう言う薬は効いちゃったりするんですかね?」

 

「いや、専用の薬とかじゃない限り問題はない筈だけど一応帰ったら見てもらった方が良いかもね。その手も治療して貰らいな」

 

「了解です」

 

薬でぶっ倒れたリオスをスプリングフィールドが慣れた手つきで素早く身体を縛って専用の黒い袋に入れる。そして部屋の外で待機していた清掃員に扮したウェルロッドがスプリングフィールドから袋に入ったリオスを受け取るとゴミ箱に入れてそのままパーティー会場の裏側にあるゴミ捨て場まで持って行く。役目を終えた俺達は他の人達にリオスやその部下が居なくなっている事が気づかれる前に速やかに全員撤収した。




初期案ですとVSK-94が注射されるのは媚薬になる予定でしたがもうちょっと現実的な物の方が良いかな?とか色々考えた結果よく分からない麻薬的な薬が爆誕しました。因みに、初期案ですと戦術人形にも薬の効果はあって発情してしまい、更にリオスに服を脱がされて胸を揉まれたり舐められたりしていよいよヤバいと言う時にグリズリーが助けると言う展開にしようかと画策していましたが私にそれを書く文才がなく下手するとR-18になりかねないと言うことでやめましたw

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