優也に色々と教えてきたUは、幻想郷へと帰って行った。その一方で、ミラーは優也へ恋心を抱いている事が発覚した………
第101話 本当の戦い
………突然だがこれまでの欧州戦火隊の話を振り返ろう。元国連海軍所属の白木優也は、白宮春香にドイツのベルリンへと呼び出され、欧州戦火隊の隊長へと任命される。全てが0から始まった戦火隊だが、優也はミラー、ネールを仲間にし、途中加入して来たユアリ、デルカ、ミュールが仲間となり、組織は大きくなった。優也を始めとした、隊員達もまた、優也や、先輩に当たる幻想戦火隊の隊員達と触れ合うことで大きく成長し、今や計8体のモンスターを殲滅させていた。しかし、この時の彼らはまだ知らない………いや、これから気付かされるのだ………ここからが本当の戦いの始まりである事を………
欧州戦火隊本部、司令室………
優也「………俺達もとうとう8体のモンスターを倒したな。」
ミラー「そうね。」
ユアリ「といっても、そのうちの2体は小物だろ?」
ミュール「………例え小物でも、モンスターは侮れませんよ。」
ネール「そうだね………それにこれからどんなモンスターが現れるかも分からないし………」
デルカ「でも私達にやれる事は、そいつらを倒していく事だろ?」
優也「そうだな。今の俺達ならば、どんなモンスターだって倒せるはずさ、頑張って欧州の平和を守るぞ!」
と、優也達隊員はここまでの連戦の勝利で、イケイケムードになっていた。しかし、司令室の外から、春香はほんの僅かに扉を開いて優也達の様子を見ていた。
春香「どんなモンスターも………ねぇ。確かにUさんや鏡君達のお陰で、今の優也君達は大きく強くなった。でも今の欧州戦火隊には、挫折の経験が薄すぎる………本当にこのままイケイケムードで戦い抜けるのかしらね………?」
春香がそう呟いた時だった。突如、サイレンが鳴り響く。
春香「………言ってるそばから来たわね………」
春香は司令室に入る。
優也「春香さん!」
春香「皆、揃ってる?」
優也「はい、全員います。」
春香「なら皆、椅子に座って………さて、今回の反応は………ドイツのミュンヘン………!」
優也「ミュンヘン!?、まさか、国内にモンスターが現れるなんて………」
春香「目標地点から南に584.5km、ハイパーアーマー装着と同時に、ヨーロッパトレインで出撃して!」
優也「分かりました。欧州戦火隊出撃!」
隊員達「了解!」
隊員達は、ハイパーアーマー装着と同時に、ヨーロッパトレインでミュンヘンに向かった………
春香「………でも、今の欧州戦火隊で、そのモンスターを倒せるのかしら………?」
と、心配の声を漏らす春香だった………
To be continued………
次回予告
ミュンヘンに着いた優也達は、モンスターと戦闘になる。ところが、そのモンスターは今までのモンスターとは比べ物になら無い程強く………
次回「凶悪のモンスター」