春香の口から明かされた真実。なんと優也が持っていこうとした本は、紫が未来で手に入れたとある本を元に書かれたものであり、その予言は本当に起きるものだった………その証拠にモンスター襲来のサイレンが鳴り響く………
司令室………
春香「………もう分かっていると思うけど、モンスターが襲来したわ。場所は欧州の最も西。ポルトガルよ。」
ミラー「まだモンスターが襲来するとは………」
ネール「でも僕達にやれる事はモンスターを倒す事だけ………だよね!」
優也「………そうだな。」
ユアリ「どうしたんだい、優也。いつもみたいな元気が無いねえ。」
優也「ちょっと仕事疲れが残ってるのかもしれねえ………でも大丈夫さ。」
ミュール「あまり無茶はしないで………!」
優也「わかっているよ。それより、出撃準備をしよう。こうしている間にも、モンスターは欧州の壊滅を目論んでいる。俺達は全力でこれを阻止するだけだ!」
デルカ「優也の言う通りだな!」
優也「よろしいですよね、春香さん。」
春香「ええ、優也君達に任せるわ。」
この時の優也は少し春香の事を疑っていたが、モンスター討伐が最優先だと考えた優也は、ハイパーアーマーMark-IIIの装着へと向かう。
優也「(総司令やUさん、春香さんが何をしようとしているのか俺にはわからない。でも、俺にはやらなければならない事がある。それを全力でやり遂げるまでだ!!)」
優也はそう心に決めた………
数分後………
準備の終えた優也達はヨーロッパトレインの前に集合した。
優也「じゃあ、行ってきます。」
春香「気をつけてね。」
優也「はい………欧州戦火隊出撃!」
隊員達「了解!」
優也達はそのやり取りの後、ヨーロッパトレインに乗り込み、出撃した………
ヨーロッパトレイン内………
優也「………」
優也は電車の内部の座席に座り、考え事をしていた。すると、ミラーが優也の隣に座り………
ミラー「………何考えてるの?」
優也「ミラー………」
ミラー「………最近単独の任務があったわね。確か、国連の調査だったかしら?」
優也「ああ。」
ミラー「………そこで何を知ったのかしら?」
優也「………思い知らされたよ。国連の現状を………もう、俺の憧れていた国連は無い。国連は………幻想郷という名の1つの独立世界への興味に取り込まれてしまっている………」
ミラー「そう………」
優也「でも、どっちみち俺は国連にいる必要は無かった。だって、俺の今帰る場所は………欧州戦火隊だからな。」
ミラー「………そうね。アンタの帰って来る場所は………私達の欧州戦火隊ね………って、何言わせてるのよ!!」
ミラーは顔を真っ赤にする。
優也「そ、そんな理不尽な!」
ミラー「う、うるさい!」
そして、2人のやり取りを見ていたミュールは………
ミュール「………なんだが最近ますますミラーさんが優也への好意を隠しきれなくなってきている………でも、優也は気づいていない………」
と、ミラーの恋心を分析していたのだった………
To be continued………
次回予告
ポルトガルに着いた優也達は、モンスターの討伐を目指す。先の戦いで大きな力を得た欧州戦火隊は、モンスター相手に善戦する………
次回「モンスターへの優勢」