その日君がくれたのは、紫のライラックでした 作:Daphne( ᐛ )
天音君は一体どうなるんでしょうか……
それでは本編スタート!
私は今、お母さんと病院に来ている。
あーくんを帰らせちゃった後、事故に遭ったらしい。
面会の許可が出たので、病室に入った。
入ると、あーくんの両親と深雪ちゃんが居た
泣きたくなる気持ちをぐっと堪えた。
ひまり「あーくん……」
医師「いらっしゃられましたか。三日月君の容態は安定しています。」
ひまり「そう、ですか……」
医師「しかし、何が起きるか分からないので。
私共、細心の注意を払ってまいります。」
天音母「はい……」
深雪「おにい……うぅ……」
ひまり「……」
しばらくすると、蘭達が来た。
蘭「ひまり、天音の容態は……?」
ひまり「安定してるって。」
蘭「そっか……」
その後、リサ先輩や友希那先輩も来た。
1ヶ月ちょっと経ち、11月となった。
とある日の放課後、容態が不安定だという
聞きたくない知らせが来てしまった。
私は全力で走った。たとえ足に限界が来たとしても。
病院に到着し、病室に向かうと先生が居た。
ひまり「先生!天音君の容態は……?」
医師「安定して来ましたが、やはり油断は出来ません。
しかし、一向に起きる気配がありません。このまm…
いや、やめておきましょう。」
ひまり「そうですか……」
更に1ヶ月が経ち、12月となった。
12月と言えばクリスマス。
クリスマスまでには起きてくれるかな……?
そろそろ起きないと危ないって先生に言われた。
でも、私に出来る事は……
ここ最近は毎日お見舞いをしている。
毎日行ってるって事は、やっぱり私はあーくんの事が大好きなんだな。
……そういえば、すれ違ったままだったなぁ。
今日は蘭達も来ている。
ひまり「あーくん、今日も来たよ」
つぐみ「もう12月だよ、早いね」
モカ「2ヶ月くらい経ったのかな」
巴「そうだな」
蘭「天音……まだなの?」
ひまり「……」
私は前に"あーくんと一緒に居る事が1番幸せ"って言ってたなぁ。
……私は最初から幸せを手にしてたみたい。
なのに……私はああやって……
ひまり「早く、起きてよ……!一緒に……やりたい事、あるのに……!」
あの時ああやって言ったくせに、自分勝手とか、ワガママ過ぎるとか
言われるのは分かってる。
だけど……ワガママを言えるのは……
"君が世界で1番大切な人"だから。
でも……何故失いたくないものは簡単に失ってしまうのに、
失いたいものは簡単に失う事が出来ないのだろうか。
私はあーくんの手を握った。
その冷たい手に、私は悲しさで心が壊れてしまいそうだった。
もう弱音を吐いても良いんじゃないかと思った時、
私が握っていたあーくんの左手が動いた。
ひまり「動いた……?」
天音「んん……ここは……病院……?」
ひまり「あーくん……?」
つぐみ「天音君!」
モカ「あ〜くん!」
巴・蘭「天音!」
天音「みんな……何で泣いてるの……?」
ひまり「だって……だってぇ……!」
つぐみ「とりあえずナースコール!」
この後色々検査をして、退院する事になった。
まぁ、リハビリで通院するけど……
その後、ちゃんとひーちゃんとも仲直りしました。
ひまり「ねぇねぇ!次はあそこのスイーツ屋さん行こ!」
天音「ひーちゃんは食いしん坊だな〜。じゃ、行こっか!」
ひまり「うん!」
「「やっぱりひーちゃん(あーくん)と一緒に居る時が1番幸せです!」」
いかがだったでしょうか?
次回から中3編に入ります!
それでは!