転生したらいじりやすい子に出会ったので遊んでいたら自称天使が押しかけて来ました   作:鯛羅丹

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いつかのお話

「今日こそは遊びに...じゃなくて勝負をつけに来ましたよサターニャさん」

「また来たのね...えーと負け犬天使だったかしら」

「負け犬天使なんかではありません...私にはタプリスっていう名前があるんです」

「そう...ならばタプリスよ今日は何を取り返しに来たのだ」

「今日こそは天真先輩をもとに戻すのです」

「ならば問おうタプリスよ...此処半年間で私に勝てたことは何度あったのかを」

「くっ...ですが今度こそは勝って先輩を取り返して元の天真先輩に戻して、あなたはヴィーネ先輩にそして、その裏にいる奴をゼルエルお姉様に預けて叱って貰って更生させます」

「なーはっはっはーよくそんなことを言えるわね...ならば私に勝ってそれを勝ち取って見せなさい」

「今回の勝負は明日学校の調理部での料理対決です...先輩達を含めた調理部の部員さんの評価で勝負します」

「受けて立つわ私の悪魔的美観(デビルズセンス)に恐怖するといいわ」

「分かりました...それでは明日勝負です」タッタッタ

「ふーそろそろ出てきたら私の参謀さん

そう言われて隠れていた僕は声をかけながら部屋の中に戻る。

「悪魔らしくなったじゃないか」

「最近ここまで悪魔らしく見えるようになったのはアンタのおかげだわ...そして感謝するわ」

「ここ一年悪魔らしく見えるようにしたのは凄く大変だったな」

悪魔的行為(デビルズアクション)を教えてくれたり、家出したときやストーカーされている時に匿ってくれたり、困った時に助けてくれたり感謝してるわ」

「そのぶん今みたいに喧嘩が多くなったけどな」

「別にいいじゃないそのくらい...それに感謝しているのは事実だし...それより其方はいいの?後輩を騙していて」

「いやまさかこんなことになるとは思わなかったよ...だけど今の生活も楽しいし...天使と悪魔は仲が悪くないとね」

「そういうアンタはどちらにも太いパイプみたいなのを持っているじゃない」

「そうは言っても転生特典みたいのがあって最初に知り合ったのが貴女で良かった」

「私もよ」

「それなら次の作戦考えよっか」

そう言って部屋を片付けだす。

しばらく片付けているとテレビから音が聞こえてきた。

「そういえば魔界通販の時間だったわね...昔はよく頼っていたわ」

そういうと彼女はテレビのチャンネルを変える。

「今度遊び用になんか買ってみるか?」

そんな何でもない会話を楽しく感じてしまった。

 

転生して早一年学校通って普通に過ごしていたら同級生と後輩が喧嘩を良くするようになりました。

 


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