【更新凍結】アリス転生 -in- リリなの 作:たこ焼き食べたいタコ
アリスは宰相の家へ入った。表の兵は弾き飛ばした。無断での正面突破である。屋敷の兵が出てくるが、アリスはお構いなしに叫ぶ。
「宰相はどこ!?」
二階から扉が開く音がする。階段から宰相が現れた。
これはこれは、アリス殿。どうかしましたかな?
そう言う宰相。余裕の表情でアリスを見下ろす。アリスはイクスの容態となぜ連絡を入れなかったのか詰問する。宰相はとぼけた顔で、当然でしょう、と言った。
宰相が説明するには、アリスにシュトゥラの件をなんの心配もなく終わらせてほしかった、と言う。シュトゥラとの同盟関係はガレアにとって重要。そのシュトゥラの要求を反故にしたくなかった。アリスにイクスが倒れたことを言えば、任務そっちのけでアリスは帰ってくるとわかっていた。だから、連絡しなかった。
アリスは怒りを抑えるため、目を閉じる。宰相の言い分は何も間違っていない。確かに連絡を入れればアリスはイクスの方へ向かっただろう。けれども、宰相の言い方はアリスの感に触るものだった。
アリスは目を開けた。
「シュトゥラとの件。私を同行させるように謀ったのは、あなたかしら?」
宰相は、なんのことかさっぱり、という表情を作る。予想通りの受け答えであった。アリスは仮説を述べだした。
「あなたは、イクスを兵器にしたい。しかし、そこに私が邪魔だった。だから、私を遠ざけて、私がいない間に、イクスの改造を進めていた。違うかしら?」
一瞬余裕の顔が崩れた宰相。しかし、それもわずかで宰相は元通り余裕の顔で、何を言っているのかさっぱり、と言った。証拠も根拠もないのなら、アリスの仮説は机上の空論だ。宰相はそれがわかっているのだろう。アリスは舌打ちをした。アリスは、邪魔したわ、と言ってその場を後にする。後ろで宰相が何かを言うが、無視した。証拠を、集めなければ、とアリスは思った。宰相が背後で笑った気がしたが、それも気づかなかった振りをした。
アリスは戻って、
アリスは雛苺とともにイクスの書斎へと向かった。廊下は静かであった。
今日はここまで。
次も頑張りますです。
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