東方昨今郷 小傘と休日テロリスト ~a fleeting dream~ 作:かまとら
家に帰るまでが遠足だって、皆さん小さい頃言われ無かったかい?
そう、遠足はいつだって戦争なんだよ、ワトソン君(カメラ目線)
小傘「調子乗ると私のことワトソンって呼ぶの知ってるよ?」
物語もそうであるべきだよね。(無視)
小傘「でも、帰るところから始まってない?」
気の所為だよ気の所為。
そんな訳で、楽しんでいってね!
後書きで会いましょう。
「はぁ……はぁ……」
俺は犬原。
えっと、訳あって今、気絶した女の子を家に運んでます。
ああ、はたから見れば変態だろうな。
中学生が気絶した水色の髪の下着してない女の子おんぶしながら全力疾走してるなんて! (修飾語過多)
だが、こっちは真剣なんだッ!
こんなの誰かに見られたら一発アウトだぜ?
とはいえ、気絶した女の子ほっといたら……ねぇ?
しかもこの子、下着してないし。
家までここから1200m、
人に見つからないように行くとなるとかなり時間がかかるゾ~、これ(絶望)
だが、自分の名誉の為にも成し遂げなくては。
ムショ行きだけはやだからな、あ、あとクラスメートのゴミを見る目。
しかし、どう行くか……
今、裏路地歩いてるんだが、この道あと10mで大通りに出ちゃうみたいなんだよなぁ……。
大通りまっすぐ行けば着くけど、間違いなく捕まるんですよこれ。
やっぱ狂ってるよ、
彼女や結婚相手じゃない異性の手以外に触れたら逮捕なんてさ……。
下着付けてない場合なんてもってのほかだ。
「~~~、~~?」
「~~! ~、~~……」
……まずい、誰か来る!
どこに隠れようか?
見回していると、俺の目に入った民家の塀。
高さは……1.5mくらい、か。
よし、決めた!
俺は女の子をお姫様抱っこに持ち替える。
「よっと!」
俺は気合をかけると、地面を蹴って
民家の塀を飛び越えて内側に着地、座って視線を切る。
気付かれなかっただろうか?
俺は耳を澄ます。
おそらく女子高生であろう三人組の会話が耳をくすぐってきた。
「だよね~、やっぱ時代はデバネズミだよね」
「いや、ナナフシもいいっしょ!」
「分かるマァァァァァン‼」
……まるで意味が分からんぞ(困惑)
え、どういう会話?
え? なに? イマドキの子ってそういう趣味なの??
これだから若いもんは……(*彼は14歳です)
俺は狂気にまみれた会話が遠ざかっていくのを確認し、立ち上がる。
目に映る世界の照明は、この場所での役目を終えて地平線に帰宅しようとしている。
……できれば、日が暮れる前に帰りたい。
仕方ない、ナビを雇うか。
俺はスマホである人物に電話をかける。
8コール後に、不機嫌な彼女の声が俺のもとに届いた。
「なんだい盟友……今寝てたのに」
彼女の名は河城にとり。
幻想郷って所から来た河童の女の子(年齢不詳)である。
最初は髪青いしクソでかい鞄持ってるしでマジでビビったが、普通にいい子でした。
今は“休日同盟”に所属し、俺らのサポートをしてくれている。
……にしても寝るのが早すぎる気もするが、まあいい。
「すまん、今俺がいるところから、第二基地まで人に見つからずに行けるようナビしてくれ!」
第二基地=俺の家、である。
なんでそんな呼び方するのかって?
人に聴かれてもどこかバレないようにするためだよ。
“休日同盟”は世界の全ての人に
その為には政府の腐った法律を正す必要がある。
……要するに今の法律に反した事してるから、身バレしていつ捕まってもおかしくないんだ。
その時の被害を抑えるための対策。(決してかっこいいからとかそういう理由ではない)
「盟友? おーい?」
おっと、いけね。
「はいはい。えっと、どこまで話したっけ?」
「はぁ……そっちからかけておいてそれは無いんじゃないかい?」
やべえ、絶対好感度下がってるよ(まずいですよ!)
「すまん……」
とりあえずあやm
「今とりあえず謝っとけばいいって思ったね?」
え? エスパーなんすか? それとも悟り妖怪?
「ごめんって! 何でもしますから頼む!」
「はぁ……じゃあ夜ご飯にきゅうりチャーハン作ってよ?」
よし、やったね!
「おう、国産きゅうりたくさん買って帰るぜ!」
「めいゆー大好き♪」
……うちの河童は現金です。
「直進およそ5m、したらマンホールに入ってくれ」
「マンホールにか……」
「まあ、それしかないよな」
マンホール内はちと臭うし気乗りしないが、痴漢で捕まってる場合じゃないからな。
俺は少女を抱えて塀の外へ脱出し、ナイフを取り出す。
本当ならマンホールオープナーっていう便利グッズがあるのだが、
(何を思って作られたのかは不明)そんなものは無いのでナイフで黒い鉄蓋をこじ開けていく。
某イカした魚介類のゲームみたいに直接入れたら一番楽なのだけど。
あ、少女には少しだけ道路でオネンネしてもらう事にした。ごめんよ。
2分後。
「少しかかりすぎじゃないかい盟友?」
「うるさいやい! 仕方ないだろ慣れてないんだから!」
やっとの思いで鉄板をどかし、俺は隠されていた穴をのぞき込む。
暗くてよく分からんが、たぶん行けそうだ。
女の子を担ぎなおし、穴に配置された鉄梯子を下りていく。
んで、蓋を閉める。
赤く染まった光が消えていくのを惜しみながら、俺は言い放つ。
「さらばだマンホールの蓋……今までで五番目ぐらいに強かったぜ」
「ビミョーな順位だな盟友……てかなにその決め台詞みたいなの」
「気にしたら負けだ」
まだ買ったばかりのスニーカーが地の感触を
「そうか」
鈍色の冷たさが手を離れる。
「真っ直ぐだ、盟友」
「おう」
俺は
ここまで読んでくれた人。本当にありがとう。
また次も読n
小傘「まだいう事あるよね?」
あ、ああ。
それで、謝らなきゃいけない事があるんだ。
小傘要素無くてすみませんでしたッ!!!!
次は喋らせるから…。今回だけ見逃して!お願い‼
「次は無いからね?」
(あ、私のスリーサイズは黙っててくれるのかな?)
あ、小傘にバレるといけないからスリーサイズはキャラ紹介(近日公開)に書いとくね
(小声)
はい。ということで、また次回!
「またね~」