昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
「それじゃあ、みんな作戦会議しよっか」
ネプギアがそう言うとユニ、ロム、ラム、プラエが集まる。
「まずは、周辺地形のデータを集めるね」
ネプギアはそう言いながら右手の人差し指で魔方陣を描いて、「来て、ネプギアンダム」と魔法を唱える。
「タダイマサンジョウシマシタ」
声と共に魔方陣からネプギアンダムが現れる。
「あー! ネプギアンダムだー!」
ラムは嬉しそうにネプギアンダムの登場を歓迎する。
ロムも、「こんにちわ、ネプギアンダム」と挨拶をすると、「コンニチワ」とネプギアンダムは返事をしながらニコォと笑顔を浮かべる。
ユニは困り顔で、「その微妙な笑顔なんとかならないの……」と呟く。
「それより、何でここでネプギアンダムが出てくるのよ?」
ユニが訝しげにネプギアに質問をする。
「……もしかして、ネプギアンダムもドローン?」
プラエがそう言うと、「あたりっ。この子に偵察してもらうんだ」とネプギアは正解したプラエに向かって嬉しそうに言う。
「やったぁ」
プラエも嬉しそうに小さくガッツポーズをする。
「偵察機ね。でも、何でネプギアンダム? デザイン的にダサくない?」
ユニはネプギアンダムの用途を分かったが、デザインに疑問があるらしい。
「最初は、私も変なロボットだと思ったけど、よく見るとこれはこれで愛嬌があると思うんだ」
「そう? アタシにはちょっと分からないけど……」
ネプギアの意見にユニは首を捻る。
「なにより、このシンプルなデザインは生産性に優れてると思うんだよね」
ネプギアの説明を受けて、「……確かにこのデザインなら、アタシでも作れそうね」とユニはネプギアンダムをしげしげと観察する。
確かに単純な設計で、作るのは至極簡単そうであった。
「見た目やスペックも大事だけど、機械って言うのは信頼性と整備性、あと操作性の高さと拡張性の多さが大事だと思うんだ」
ネプギアはそう言いながら、おもむろにネプギアンダムの頭を引っこ抜く。
「わぁ、首が取れた」
驚きの声を上げるプラエ。
「壊しちゃったの?」
ロムもネプギアの行動に驚きを隠せないようだ。
「これから換装するんだよ」
ロムの疑問に答えるネプギア、「かんそー? 乾かすの?」とラムが首を傾げると、ロムは、「感想文かも……(かきかき)」と自分の意見を言う。
「そうじゃなくて、偵察行くのにお着替えするの」
ネプギアは換装を分かりやすく説明すると、手慣れた手つきでネプギアンダムのパーツを、まるでプラモデルのように差し替えて行く。
「できた」
ものの数分でパーツの差し替えは完了する。
そこには姿の変わったネプギアンダムがあった。その姿はガアンダムと言うより、ドラグラー三号機のようだった。
「頭がぺっちゃんこ(ぺったん)」
ロムがそう言うと、「ホントだ。どら焼きみたい」とラムが言う。
彼女達の言う通りネプギアンダムは頭が薄いドーム型になっていた。
「これは【レドーム】って言って、このドームの中にレーダが入っててドームで保護しているの」
ネプギアがロムとラムに説明をする。
「この羽はフライトユニットね」
ユニがネプギアンダムに付いた翼を指差す。
「うん、これで空から偵察してもらうんだ」
ネプギアはそう言いながら、Nギアからカタパルトを出して地面に設置する。
するとネプギアンダムは、「ハッシンジュンビニハイリマス」と言って、そのカタパルトに乗った。
「進路オールクリア。ネプギアンダムRタイプ射出します!」
ネプギアはオペレーターのような口調でそう言うと、「リョウカイ。パインサラダキタイシテルゼ」とネプギアンダムが答える。
「なんでそこで死亡フラグなのよ……」
ユニが右肩を落としながらツッコミを入れるが、カタパルトに乗ったネプギアンダムは勢いよく空に発射される。
「おお~」
「すごーい」
ロムとラムは驚きで目を丸くする。
「あのネプギアンダムも、ここまでやるとカッコよく見えるから不思議ね」
「ユニちゃんもそう思う! Rタイプって言うのはね、レコノイター【Reconnoiter】タイプの略で他にも27種類のミッションパックがあって、主力攻撃から後方支援、遊撃戦闘、強襲や水中任務とか多彩な運用ができるんだよ」
ユニの感想に、ネプギアは喜々として早口で説明し始める。
プラエはそんなネプギアを見ながら、「ネプギアお姉さんが、またオタクの人になった」と少し困った顔をした。
「ネプギアンダムにそこまで情熱注げるのアンタぐらいよ……」
ユニはため息を吐きながらそう言った。