昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
「さて、ネプギアンダムが偵察している間に、私達は作戦立てちゃお」
ネプギアがそう提案すると、ユニも、「そうね。敵は恐らく私達より数が多い上にボスも控えているわ。ここは作戦を立てて、綿密なコンビネーションで行くべきね」と自分の意見を言う。
「私もユニちゃんと同じ意見だよ」
慎重に攻めるように提案するユニに、同意するネプギア。
「「「めんみつなこんびねーしょん???」」」
ロムとラムとプラエが声を揃えて首を傾げる。
「あんみつとは違うの?」
「ちょっと、違うかな……」
ラムが当てずっぽうで意見を言うが、ネプギアが丁寧に否定する。
「じゃあ、わたがしみたいなの!」
「食べ物から離れなさい」
ラムは負けずに更に当てずっぽうな意見を言うが、今度はユニがピシャリと否定する。
「どういうこと、ネプギアちゃん?」
ロムは素直にネプギアに意味を尋ねると、「みんなで協力して、計画的に攻めようってことだよ」とネプギアは丁寧に答える。
「何となく分かったけど、それってどうするの?」
ネプギアの説明を理解したラムは特に異論は無いようで、ネプギアとユニに具体的にどう行動するかを聞いて来る。
「むずかしい?(おろおろ)」
ロムが不安そうにネプギアを見上げると、「プラエに出来るかな……」とプラエも不安そうにネプギアを見上げる。
「ううん、時間も無いし簡単なので行こうよ」
「そうね」
ネプギアの意見に頷くユニ。
「あっ、ネプギアンダムからの偵察データが届いたよ」
ネプギアはNギアを取り出してデータを受信する。
「ふむふむ……地形に目立った変化は無し。大型エネミーのフェンリルは今のところ見当たらないみたい」
ネプギアはNギアの画面を見ながら偵察データを確認する。
「こっちにもデータちょうだい」
ユニは自分のゲーム機を取り出すと、ネプギアにデータの転送を要求する。
「うん、ロムちゃんとラムちゃんとプラエちゃんにもデータリンクするね」
ネプギアがそう言うと、ロムとラムとプラエもそれぞれのゲーム機を取り出す。
「OK受信したわ」
「こっちも来たわ」
「わたしも大丈夫」
「プラエも出来たよ」
ユニ、ラム、ロム、プラエの四人が順番にデータの受信を確認する。
「まずは敵の正確な位置を確認して、ユニちゃんが狙撃だよね」
テキパキとNギアを操作するネプギア。
「そうね……そこから、こう出るのはどうかしら?」
今度はユニがゲーム機を操作する。
「おおー! これが綿密なコンビネーションなのね」
「いたずらみたいで楽しそう(わくわく)」
ネプギアとユニの立てた作戦に歓喜するロムとラム。
「大変そうだけど、プラエ頑張るね」
プラエが真剣にゲーム機を眺めながら答えると、「プラエちゃんなら大丈夫だよ。リラックスリラックス」とネプギアが優しく声を掛ける。
「あれってゲーム機よね?」
ゲーム機を操作しながら作戦を練る女神候補生達に首を捻るアイエフ。
「そう言えば、ギアちゃんがみなさんのも改造したって前に言ってたです」
コンパは、以前にネプギアが他の女神候補生の携帯端末も改造していた、と言う話を思い出した。
「あれから改造を続けて、今は小規模ですけど戦術データリンクも出来るんですよ。プラエちゃんのは元々私の予備ですから」
話を聞いていたネプギアは、嬉しそうな顔をしてコンパの疑問に答える。
「どこをどうすれば、そんな携帯端末で軍隊並みデータ通信が出来るのよ…」
呆れ顔のアイエフ。
「ネプギア様って、機械が好きってだけじゃなくて技術も相当なものなんですね」
ファミ通は、いそいそとメモを取る。
「作戦は立て終わりましたか?」
イストワールは、ネプギア達に作戦の進捗を確認する。
「はい」
頷くネプギア。
「完璧よ。わたし達の綿密なコンビネーションを見せてあげるわ」
「完璧(ぶいっ)」
ロムとラムはVサインで応える。
「ふふっ……では、よろしくお願いします」
イストワールはその姿を微笑ましく思い、軽く笑みを浮かべるとネプギア達に戦闘のお願いをする。
「みんな、いつも通りに行こうね」
ネプギアがそう言って右手を出すと、ユニ、ロム、ラムが順番に手を重ねて円陣を組む。
プラエは、「ふぇ?」と戸惑うが、ラムが、「こうするのよ」と右手で自分の左手の上にプラエの右手を乗せる。
「ファイトーー」
「「「「おーーー!」」」」
ネプギアの掛け声に合わせて、女神候補生四人の声が重なる。
やや遅れて、プラエが「お、おーー」とそれに続く。
「いいねいいね。いかにもフレッシュな感じで絵になるよ」
ファミ通はその光景をカメラに収める。
「じゃあ、行ってきます」
円陣を解くと、ネプギアは前進をする。
プラエも、「行ってくるね、あんみつ」と言って、あんみつに手を振りながらネプギアの真後ろについていく。
「「行ってきまーす」」
ロムとラムも手を振りながらネプギアの後ろに付いて行く。
その後ろには、ネプギアがファミ通の為に作ったドローン三体が取材の為に、ついて来た。
「わー! エビフライがついてくるわ」
ラムが楽しそうにドローンを指差すと、「私達一人一人を認識して自動追尾する設定なんだよ」ネプギアがラムに説明をする。
「たのしい」
ロムがそう言うと、ロムとラムはジグザグに動いたりクルクル回ったりして、ついてくるドローンの動きを楽しむ。
「いえーい! ラムちゃんでーす!」
「ロムちゃん、だよ」
ロムとラムはドローンに向けてVサインをする。
「ほら、遊んでないで早く行きなさい」
「「はーい」」
ユニに促されて先に進むロムとラム。