昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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#113 女神候補生VSダゴン

「そーれ! エターナルフォースブリザード!」

 

「凍っちゃえ」

 

 

 その頃、女神候補生達はロムとラムがモンスターの群れに向かってエターナルフォースブリザードを使っていた。

 

その威力と範囲は凄まじくダゴンの元に集まったゴースト系モンスターも一網打尽で倒してしまう。

 

 

「逃がさないわよ!」

 

「落ちて下さい!」

 

 

 ロムとラムの隣では先程と同じようにネプギアとユニがエターナルフォースブリザードから逃れたモンスターを射撃で撃ち落していた。

 

 

「さーて、これで残りはボス1体だけよ」

 

「数は多かったけど、わたし達の敵じゃなかったね」

 

 

ロムとラムは大きく伸びをすると自信満々にそう言う。

 

二人の言う通り、目の前には10メートルぐらいの大きさのイルカ型モンスターが残るだけだった。

 

 

「最後だし派手に決めるわよ」

 

 

 ユニがネプギアに向けてそう言うと、ネプギアは、「みんな! コード・ツェーンクロイツ」と声を上げる。

 

 

「オッケー! 華麗に決めるわ」

 

 

 ユニはサムズアップでネプギアの指示に応えると、ロムとラムも、「「りょうかいっ!」」と声を揃えて敬礼の真似をする。

 

 

「キシャーーーー!」

 

 

 イルカ型の巨大モンスターのダゴンは雄叫びを上げながら女神候補生達の方向に飛んでくる。

 

 

「行きます!」

 

 

 ネプギアはそれを正面から迎え撃つように接近をする。

 

 

「援護するわ!」

 

 

ズキューン! ズキューン!

 

 

 ユニがいつものように援護射撃を始める。

 

 

「ロムちゃん、行くわよ」

 

「うん!」

 

「「「アイシクルスピア」」」

 

「そーれそれそれそれーー!」

 

「乱れ撃ち!」

 

 

 ロムとラムもアイシクルスピアで弾幕を張る。

 

 

「当たって!」

 

 

ズキューン! ズキューン!

 

 

 更にネプギアも急降下しながら射撃をする。

 

 

「シャアアアア!」

 

 

 ネプギアとユニの射撃で2,000前後のダメージが当たり、ロムとラムの氷の弾幕で30前後のダメージが無数に当たる。

 

その猛攻に怯んだダゴンの動きが止まる。

 

 

「シュゥゥゥーッ!」

 

 

 突撃を止めたダゴンは射撃に応戦する為に口から水流を吐く。

 

 

「アースシールド!」

 

 

 ネプギアが素早く魔法を唱えると、左手の魔法陣が土に覆われる。

 

 

ブシューー!

 

 

 ダゴンの放った水流が勢いよく土で覆われた魔法陣に当たるが、その水流は土に吸収されてしまう。

 

【アースシールド】は地属性の防御魔法で、単純な防御力が上がる上に水属性の攻撃に対して高い防御効果がある。

 

 

「狙い撃つ!」

 

「まだまだ行くよ!」

 

「撃って撃って撃ちまくるわ!」

 

 

 その間にもユニ、ロム、ラムはダゴンへの射撃を続ける。

 

 

「グオオオオ!」

 

 

 遠距離戦を不利だと感じたダゴンはネプギアに向かって突撃を再開する。

 

 

「はああああ!」

 

 

 ネプギアもユニ達の援護射撃を受けながらM.P.B.Lのブレードを構えてダゴンに向けて突撃をする。

 

 

「シュゥゥゥゥ!」

 

 

 ネプギアとダゴンの距離がどんどんと近づき、お互いが接触する寸前。

 

 

「ごめんなさい!」

 

 

 ネプギアは突如左手に隠していた筒をダゴンの目の前に投げつけると横に旋回してダゴンの突撃をひらりと避ける。

 

 

「???」

 

 

 肩透かしを受けたダゴンの目の前に筒が飛んでくる。

 

その筒がコツンとダゴンの頭に当たる。

 

 

ドカーーーーン!

 

 

 筒は大爆音を起こすと強烈な閃光を発する。

 

筒の正体はスタングレネードで、激しい光と音で突発的な目の眩み・難聴・耳鳴りを発生させる。

 

これもボムと同じくポーチのブレイン・マシン・インタフェースにセットされており、ネプギアの意思でいつでも呼び出すことが出来る。

 

 

「シャアアアア!? シャアアアア???」

 

 

 一時的に視覚と聴覚を奪われ暴れまわるダゴン。

 

 

「はああああ!」

 

 

 横に旋回したネプギアは更に旋回を続けてダゴンの真横に突撃をする。

 

暴れるダゴンの攻撃を避けながらM.P.B.Lのブレードを横腹に突き刺す

 

 

「グオオオオオ!」

 

 

 咆哮を上げるダゴンに3,595のダメージが当たる。

 

 

「アインス!」

 

 

 ネプギアそう叫んではM.P.B.Lのブレードを引き抜くとギアナックルでダゴンをユニの方に吹き飛ばす。

 

ダゴンは2,687ダメージを受けて勢いよく吹き飛ばされる。

 

 

「ツヴァイ!」

 

 

 ユニはエクスマルチブラスターの銃身の先で吹き飛ばされて来たダゴンを受け止める。

 

そしてエクスマルチブラスターから照射ビームを放ちその推力でダゴンをまたネプギアの方に飛ばす。

 

ダゴンは2,896ダメージを受けて、ネプギアの目の前に飛ばされてくる。

 

 

「ドライ!」

 

 

 ネプギアは今度はM.P.B.Lのブレードでダゴンをユニの方向に弾き飛ばす。

 

2,756ダメージを受けて再びユニの方に飛ばされるダゴン。

 

 

「シャー!」

 

 

 吹き飛ばされている最中にダゴンは途中で止まるよう踏ん張ろうとする。

 

吹き飛ぶ勢いが減速されてダゴンはネプギアとユニの間で止まってしまう。

 

 

「フィーア!」

 

 

 しかし、まったく予想しない上空からラムがアイスハンマーを持って現れる。

 

 

ガンッ!

 

 

 不意を突かれたダゴンはアイスハンマーで3,054のダメージを受けると真下に叩き落される。

 

 

「フンフ!」

 

 

 叩き落された先にはロムが待っており、杖の先から強烈な竜巻の魔法を繰り出す。

 

ダゴンは竜巻で巻き上がり2,712ダメージを受けると再びラムの方に飛ばされる。

 

 

「ゼクス!」

 

 

 ラムが野球のバッターのようにアイスハンマーを使ってダゴンに3,121ダメージを与えると再びロムの方向に叩き落す。

 

 

「シャー!」

 

 

 ダゴンは落下位置をずらそうと体を捻る。

 

ダゴンの落下位置がロムの真上からズレていく。

 

 

「ズィーベン!」

 

 

 だが、その最中に真横からのエクスマルチブラスターのビームがダゴンを貫く。

 

そのビームで3,212ダメージを受けるとビームの推力で今度はネプギアの方向に飛ばされる。

 

 

「アハト!」

 

 

 ネプギアはM.P.B.Lのブレード部分でダゴンを串刺しにするとそのままビーム放つ。

 

ダゴンは3,354ダメージを受けて再びビームの推力でユニの方向に飛ばされる。

 

 

「ノイン!」

 

 

 ユニが回し蹴りでダゴンを打ち返す。

 

2,950ダメージを与えて再びネプギアの居る方向に吹き飛ばされるダゴン。

 

 

「クロイツカノーネ!」

 

 

 ネプギアが叫ぶと女神候補生の四人はそれぞれの武器を構える。

 

M.P.B.Lとエクスマルチブラスターはエネルギーチャージが始め、ロムとラムは魔法の詠唱を始める。

 

 

 その頃、ユニに吹き飛ばされたダゴンは四人の女神候補生達の丁度真ん中に到達しようとしていた。

 

 

「「「「ツェーーーーーーーーン!」」」」

 

 

 女神候補生達が声を合わせて同時に攻撃を発射する。

 

ネプギアとユニは銃の最大出力の極太なビーム、ロムとラムは巨大な無属性の魔法エネルギーの奔流を発射する。

 

ダゴンを中心に四方から放たれた攻撃の軌道は十字架描くようであった。

 

 

「ギャオオオオオオオオオオン!」

 

 

 ビームの十字架が完成するとその中央で大爆発が起こる。

 

75,254のダメージを受けてHPゲージが全て吹き飛び一瞬で消滅するダゴン。

 

 

 【ツエーンクロイツ】とは女神候補生達による十字包囲からの十連コンボの合体攻撃。

 

ドイツ語なのはロムとラムの姉であるブランがドイツ語の技を使用するので、それを真似したいというロムとラムの要望に応えたもの。

 

 

「ミッションコンプリート。華麗に決めたわ」

 

 

 ダゴンの撃破を確認した女神候補生達は集合すると、まずはユニがラムとグータッチを交わす。

 

 

「わたし達にかかれば楽勝よ」

 

 

 ラムはユニのグータッチに応えながらそう言うと、今度はロムとグータッチを交わす。

 

 

「早くお祭り行きたいな」

 

 

 ロムはウキウキしながら、ラムとグータッチを交わし、今度はネプギアとグータッチを交わす。

 

 

「うん、いーすんさん達に報告してこよう」

 

 

 勝利を喜びあった女神候補生達はイストワール達の居る方向に飛んでいく。


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