昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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#125 アイリスハート

「うわー……絵にかいたような無能な悪役だねー」

 

 

 ネプテューヌは呆れた感じでボークを評価する。

 

 

「……」

 

 

 しかしネプギアは言葉なく俯いている。

 

 

「ネプギア?」

 

 

 ネプテューヌは心配そうにネプギアに声を掛ける。

 

 

「……私のしたことってあの人にとっては余計なことだったのかな……」

 

 

 ネプギアは悲しそうな声でそう漏らす。

 

 

「あんなのの言うこと気にしちゃダメだよ」

 

 

 ネプテューヌは明るい声でネプギアを励ますように言う。

 

 

「でも!」

 

 

 それでもネプギアは何か言いたそうに両手を胸に当ててネプテューヌに訴えようとする。

 

 

「ねぷちゃぁ~ん……わたしぃ、あの頭の悪い人の声聞き飽きちゃったぁ~」

 

 

 しかし、その直後にプルルートがネプテューヌの袖をしわ残るぐらい強く引っ張りながら、もの凄く低い声で不満そうに言う。

 

 

「そうだね。もう我慢しなくていいよ。行けぷるるん! ゴーゴーゴー!」

 

 

 ネプテューヌはボークの方に両手を振り下げて、プルルートにゴーサインを出す。

 

 

「やったぁぁ!!」

 

 

 プルルートは歓喜すると光り輝く。

 

光りが収まると、やや癖のある青紫色のロングヘアーをした妖艶な女性が居た。

 

まったく姿は違うが、これがプルルートが女神化した姿【アイリスハート】である。

 

瞳の色はやや赤紫がかり、女神特有の電源マークが付いている。

 

スタイルもかなり良く、その美貌は魔性を秘めてるように見える。

 

衣装はパープルシスター達と同じ素材のようだが、露出が多い上に色が黒く、そこに赤い模様の入っており、それが彼女の妖艶さに拍車を掛けていた。

 

各種プロセッサユニットも黒に赤い模様が入り、形も全体的にトゲトゲしい上に禍々しく恐ろしい印象を受ける。

 

変身前のゆるふわな雰囲気からは想像できない変貌ぶりだ。

 

 

「はぁ~い。あたしの信者って言うのはあなたかしらぁ~」

 

 

 変身したプルルートであるアイリスハートの声は変身前と同じく間延びしているが、どこか恐怖を感じさせる。

 

そしてハイヒールをコツコツと鳴らしながらボークに詰め寄る。

 

 

「ああああ! アイリスハート様! やはり御光臨して下さったのですね! なんと美しい……」

 

 

 ボークは光悦した表情でプルルートを眺めるが、プルルートは即座に手に持った乗馬用の鞭でボークの横面を叩く。

 

 

ビシッ!

 

 

「な、なにを……」

 

 

 ボークは叩かれた場所を押さえて腰を抜かすようにへたり込んで尻もちをつく。

 

 

「豚のくせにあたしを汚らわしい視線で見るなんて、躾が足りないようね」

 

 

 プルルートは威圧的な目でボークを見下す。

 

 

「し、失礼しました! それより、こいつ等は魔女を信仰する邪教の者です! さあ、この邪教徒共に罰をお与え下さい!」

 

 

 ボークはプルルートに土下座して謝罪をしつつもアイエフ達を指を差して、プルルートに懇願をする。

 

 

ガスッ!

 

 

 しかし、プルルートの強烈な蹴りがボークの顔面にめり込む。

 

 

「あうっ!?」

 

 

 何が起きたか分からず地面に倒れるボーク。

 

 

「何を勘違いしてるのかしら? あたしは頭の悪い信者を躾に来ただけよ」

 

 

 プルルートは手に持った鞭を手で軽くペシペシと鳴らしながら、崩れ落ちたボークの頭をハイヒールで踏みつける。

 

 

「ぐえっ……」

 

 

 ボークはカエルのような声を漏らすと「頭の……悪い……?」と言って何が起きているのか分からないといった顔をする。

 

エリートを自負し自己評価の高いボークには自分のことを言っているのだと理解できないようだった。

 

 

ピシッ!

 

 

 再びプルルートが鞭でボークの尻を叩く。

 

 

「本当に頭の悪い愚図ね」

 

 

 プルルートは鬱陶しそうな声でそう言うとボークの全身を何度も鞭で殴打する。

 

 

ピシッ!

ピシッ!

ピシッ!

ピシッ!

 

 

「ひぃぃぃぃ!?」

 

 

 ボークはプルルートの情け容赦ない鞭の連打に情けない悲鳴を上げる。

 

今までの経緯を見ての通り、プルルートは変身すると女王様気質のドSキャラになる。

 

 

「少しは賢くなったかしら?」

 

 

 プルルートは鞭を止めると、肩に鞭を当てて軽くポンポンと叩いて質問する。

 

 

「は、はぃぃぃぃ……私は頭の悪い愚図な信者ですぅ~」

 

 

 ボークは光悦とした表情で答える。

 

その姿完全にマゾに目覚めたようだった。

 

 

「よくできました。これはご褒美よ」

 

 

 プルルートはボークを何度も鞭で叩く。

 

 

ピシッ!

ピシッ!

ピシッ!

ピシッ!

 

 

「あ、ありがとうございますぅぅぅぅぅぅ~」

 

 

 ボークは更に光悦な顔をする。

 

 

「ほら! この愚図! 周りがあなたを蔑んだ目でみてるわよ!」

 

 

 そして更にヒートアップするプルルート。


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