昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2 作:ゆーじ(女神候補生推し)
ネプギアとプルルートの戦いは続く。
「このっ! 当たりなさいよ!」
プルルートが怒りの形相で、右手で蛇腹剣を鞭のように伸ばして振り回し、左手で電撃魔法を放つがネプギアはそれを全て避けていた。
「同じような攻撃でっ!」
ネプギアはそう叫ぶと、一瞬でプルルートとの間合いを詰めて、「ギアナックル!」と鋭いボディブローを入れる。
「かはっ!?」
プルルートは、221,497のダメージを受けると、体をくの字に折る。
更に、「仁義八行の力よ!」とネプギアは仁義八行の珠と同調しパワーアップをすると、「ティンクルスターーーー!」と光の剣による三連撃をプルルートに食らわす。
「ぐうっ!」
苦悶の表情と共に、吹き飛ばされるプルルート。
しかし、プルルートは空中で受け身を取ると、態勢を立て直して、「生意気よ!」と蛇腹剣を鞭のように伸ばしてネプギアに反撃をする。
「そんな苦し紛れの攻撃!」
avoid。ネプギアはプロセッサユニットのスラスターで横移動をすると、プルルートの攻撃を避ける。
学習能力の高いネプギアは既にプルルートの攻撃の大半を見切っており、その上ギアシステムがあり、プルルートの攻撃はいつの間にネプギアにかすりもしなくなっていた。
「エネミーの推定最大HP6,000,000。現在のダメージ3,364,553。勝率は93%です」
ネプギアの耳にNギアの機械音声が聞こえて来る。
これまでの戦いの経緯を分析したNギアは、ネプギアに対して高い勝率を提示していた。
「まだ戦うつもりですか? もう、あなたに勝ち目はありません。今からでもキチンと謝れば……」
ネプギアがそこまで言いかけると、「あたし、【達】が負けるなんてありえないわよねぇ。ねぇ、ねぷちゃん」とプルルートが自信満々に言い放つ。
「お姉ちゃんは関係ありません。今はあなたと私のたたか……」
ネプギアがそこまで言うと、突然ネプギアの背中に激しい痛みが走る。
「迂闊よ。ネプギア」
ネプギアの背後には、太刀を振り下ろしたネプテューヌが立っていた。
ネプテューヌが背中からネプギアを斬ったのである。
不意打ちにより、ネプギアに21,540のダメージが当たり、ネプギアのHPゲージが八割以上減少してしまう。
「そんな……一対一じゃ……」
絶望の表情で両膝を付くネプギア。
「そんな約束したかしら? 忘れちゃったわ。それにあたしとねぷちゃんは一心同体。二人で一人よ!」
プルルートはそう言うと、蛇腹剣を鞭のように伸ばして何度もネプギアを叩く。
合計で、8,421のダメージを受けたネプギアは戦闘不能になって倒れてしまう。それを見たイクスは、「二人ともグッジョブ。いい感じでカオスエナジーが浸透してるじゃん」と喜びの声を上げた。カオスエナジーの浸食は二人の心を大きく蝕んでいた。
「テメェ!! ネプテューヌゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
ブランが怒りの絶叫を上げると、「最低ねあなた!」とノワールもネプテューヌを軽蔑するように言う。
更に、「失望しましたわ。それでネプギアちゃんの姉、いえ、それ以前に女神を名乗れますわね」とベールの冷たい声が響く。
ネプテューヌは罵声を向ける三人の女神を一瞥すると、「何とでも言いなさい。ノワールとブランの相手は、わたしがするわ。ベールはぷるるんに頼むわ」と冷静に言い放つ。
「ブッ殺してやる!」
いきり立って戦闘態勢を取るブラン。
「ただじゃおかないわよ!」
同じく大剣を握りしめるノワール。
しかし、ネプテューヌはそんな二人に動じもせずに、「強がりはよしなさい。本当は二人とも立っているのが精一杯でしょ」と言った。
「だったら、私達が手を貸すわ」
神次元のノワールが立ち上がる。
同時に、「助太刀するわ」と神次元のブランも立ち上がる。
「半病人が何人増えても同じよ……わたしが負けることは絶対にないわ」
ネプテューヌは自信満々にそう言い放つ。
「ネプギアちゃん! 今助けますわ!」
ベールがそう言うと、「べ、ベールさん……」とネプギアは息も絶え絶えに答える。
「わたくしも手伝います!」
神次元のベールもそう言うと、ベールと神次元のベールとの二人でプルルートに立ち向かって行く。
「邪魔よ! これから、あたしとぎあちゃんのお楽しみタイムなんだから」
ネプギアを倒して勢いづいたプルルートが、二人のベールを蛇腹剣で弾き飛ばす。
「くっ!」
ベール達は思わず片膝をついてしまう。
そんなベール達を見て、「ふふっ、強がってるけど、みんな潰しあってくれたお陰でボロボロね。やっぱり、あたしとねぷちゃんは勝つ運命なのよ」とプルルートは嬉しそうに言った。