昂次元ゲイム ネプギア SISTERS GENERATION 2   作:ゆーじ(女神候補生推し)

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#407 破られた約束

 ネプギアとプルルートの戦いは続く。

 

 

「このっ! 当たりなさいよ!」

 

 

 プルルートが怒りの形相で、右手で蛇腹剣を鞭のように伸ばして振り回し、左手で電撃魔法を放つがネプギアはそれを全て避けていた。

 

 

「同じような攻撃でっ!」

 

 

 ネプギアはそう叫ぶと、一瞬でプルルートとの間合いを詰めて、「ギアナックル!」と鋭いボディブローを入れる。

 

 

「かはっ!?」

 

 

 プルルートは、221,497のダメージを受けると、体をくの字に折る。

 

更に、「仁義八行の力よ!」とネプギアは仁義八行の珠と同調しパワーアップをすると、「ティンクルスターーーー!」と光の剣による三連撃をプルルートに食らわす。

 

 

「ぐうっ!」

 

 

 苦悶の表情と共に、吹き飛ばされるプルルート。

 

しかし、プルルートは空中で受け身を取ると、態勢を立て直して、「生意気よ!」と蛇腹剣を鞭のように伸ばしてネプギアに反撃をする。

 

 

「そんな苦し紛れの攻撃!」

 

 

 avoid。ネプギアはプロセッサユニットのスラスターで横移動をすると、プルルートの攻撃を避ける。

 

学習能力の高いネプギアは既にプルルートの攻撃の大半を見切っており、その上ギアシステムがあり、プルルートの攻撃はいつの間にネプギアにかすりもしなくなっていた。

 

 

「エネミーの推定最大HP6,000,000。現在のダメージ3,364,553。勝率は93%です」

 

 

 ネプギアの耳にNギアの機械音声が聞こえて来る。

 

これまでの戦いの経緯を分析したNギアは、ネプギアに対して高い勝率を提示していた。

 

 

「まだ戦うつもりですか? もう、あなたに勝ち目はありません。今からでもキチンと謝れば……」

 

 

 ネプギアがそこまで言いかけると、「あたし、【達】が負けるなんてありえないわよねぇ。ねぇ、ねぷちゃん」とプルルートが自信満々に言い放つ。

 

 

「お姉ちゃんは関係ありません。今はあなたと私のたたか……」

 

 

 ネプギアがそこまで言うと、突然ネプギアの背中に激しい痛みが走る。

 

 

「迂闊よ。ネプギア」

 

 

 ネプギアの背後には、太刀を振り下ろしたネプテューヌが立っていた。

 

ネプテューヌが背中からネプギアを斬ったのである。

 

不意打ちにより、ネプギアに21,540のダメージが当たり、ネプギアのHPゲージが八割以上減少してしまう。

 

 

「そんな……一対一じゃ……」

 

 

 絶望の表情で両膝を付くネプギア。

 

 

「そんな約束したかしら? 忘れちゃったわ。それにあたしとねぷちゃんは一心同体。二人で一人よ!」

 

 

 プルルートはそう言うと、蛇腹剣を鞭のように伸ばして何度もネプギアを叩く。

 

合計で、8,421のダメージを受けたネプギアは戦闘不能になって倒れてしまう。それを見たイクスは、「二人ともグッジョブ。いい感じでカオスエナジーが浸透してるじゃん」と喜びの声を上げた。カオスエナジーの浸食は二人の心を大きく蝕んでいた。

 

「テメェ!! ネプテューヌゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」

 

 

 ブランが怒りの絶叫を上げると、「最低ねあなた!」とノワールもネプテューヌを軽蔑するように言う。

 

更に、「失望しましたわ。それでネプギアちゃんの姉、いえ、それ以前に女神を名乗れますわね」とベールの冷たい声が響く。

 

ネプテューヌは罵声を向ける三人の女神を一瞥すると、「何とでも言いなさい。ノワールとブランの相手は、わたしがするわ。ベールはぷるるんに頼むわ」と冷静に言い放つ。

 

 

「ブッ殺してやる!」

 

 

 いきり立って戦闘態勢を取るブラン。

 

 

「ただじゃおかないわよ!」

 

 

 同じく大剣を握りしめるノワール。

 

しかし、ネプテューヌはそんな二人に動じもせずに、「強がりはよしなさい。本当は二人とも立っているのが精一杯でしょ」と言った。

 

 

「だったら、私達が手を貸すわ」

 

 

 神次元のノワールが立ち上がる。

 

同時に、「助太刀するわ」と神次元のブランも立ち上がる。

 

 

「半病人が何人増えても同じよ……わたしが負けることは絶対にないわ」

 

 

 ネプテューヌは自信満々にそう言い放つ。

 

 

「ネプギアちゃん! 今助けますわ!」

 

 

 ベールがそう言うと、「べ、ベールさん……」とネプギアは息も絶え絶えに答える。

 

 

「わたくしも手伝います!」

 

 

 神次元のベールもそう言うと、ベールと神次元のベールとの二人でプルルートに立ち向かって行く。

 

 

「邪魔よ! これから、あたしとぎあちゃんのお楽しみタイムなんだから」

 

 

 ネプギアを倒して勢いづいたプルルートが、二人のベールを蛇腹剣で弾き飛ばす。

 

 

「くっ!」

 

 

 ベール達は思わず片膝をついてしまう。

 

そんなベール達を見て、「ふふっ、強がってるけど、みんな潰しあってくれたお陰でボロボロね。やっぱり、あたしとねぷちゃんは勝つ運命なのよ」とプルルートは嬉しそうに言った。


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