今回の話はかなり「きたない」のでご注意ください
はらり。
と、脱がされたツナギが地面に落ちる。
光の中から現れたのは、一糸まとわぬ全裸の阿部。
ただし鍛えられた逞しい肉体はうっすらと輝きを放ち、
股間には彼のブツを隠すように、赤いバラのようなエネルギー体を纏っている。
野獣を「汚物」とするなら、阿部はその逆の「美しい」姿をしていると言っていいだろう。
「ストレイジ、あれは?」
『リリカルわからんぜ!魔力は放っていないから、魔法ではないでございますが………』
ストレイジも知らぬ、阿部のあの姿。
魔法でないなら一体何なのかと、拓海が混乱していると。
「あれは………新日暮里拳?!実在していたなんて!」
道下が、興奮気味に叫んだ。
「知ってるんですか?道下さん」
「ああ、新日暮里拳は………」
新日暮里拳(しんにっぽりけん)。
それは、キリスト教の迫害を逃れて、古代の日本に逃げてきたゲイ達が、外敵から身を守る為に産み出した拳法の一つ。
妖精呼吸法と呼ばれる特殊な呼吸法により自らの筋肉を活性化させ、短時間であるが常人の数倍の身体能力を発揮させる。
その際に身体が光輝く様から、幽霊や妖怪に見間違われたと云われている。
また、ゲイ達が隠れ家としていた場所は現在の日暮里であるが、その由来がこの拳法から来ている事は言う間でもない。
────民明書房刊「LGBTと格闘技の以外な関係」より抜粋。
………つまり、今の阿部はその呼吸法により、身体エネルギーにブーストをかけた状態である。
股間のバラも、体外に放出される余剰エネルギーによって作られた物だろう。
「ふん!そんなハッタリで勝てるなんてありませんねぇ!」
だが、野獣は恐れない。
勇気がある………と言うよりは、単純に阿部を見下しているだけである。
「遠野、今からこいつをボコボコにしてやるから、見とけよ見とけよ~?」
しかも、遠野に自分の強さを見せつけようと、阿部に向かい襲いかかる。
鋭い爪が、阿部の白い肉体を切り裂こうとした。
が。
「ファッ!?」
振り下ろされた爪を、阿部はゆらりと避けてみせた。
回避できないスピードだったハズなのに。
「ホッ………ホラホラホラホラホラホラホラホラッッ!!」
ならばと、野獣は拓海にも行った連続攻撃を行う。
鋭い爪を次々と繰り出すも、阿部は必要最低限の動きでそれを交わしてゆく。
まるで、蝶が舞うように。
「すごい!あれが新日暮里拳なのか!?」
阿部の恐るべき力を前に、拓海は主人公なのに解説モードになってしまう。
「な………何者なんだよーお前よー」
何度攻撃を仕掛けるも全て交わされ、野獣がどんどん消耗してゆく。
「………ただの自動車整備工さ!」
そして、阿部はそれを見逃さない。
浮遊するように、スラリと野獣の背後に回り込む。
「ファッ!?何すんだよーお前よー」
「そんなにホモがしたいなら、俺が相手になってやる!」
阿部が野獣のふんどしを下ろすと同時に、阿部の股間を覆っていた薔薇の花が散り、ギンギンになった「ブツ」が丸見えになる。
そして………。
※※※ここから先のシーンはあまりにも汚いので、音声のみお楽しみください※※※
「は、入りました………!」
「ンアッ!アアッ!」
パンパンッ!パンパンッ!
「いいぞっ!よくシマッて吸い付いて来やがる………!」
「オォン!アォン!」
「和三盆………」
「グノシー………」
「むっきゅん!(承諾)」
「デバイスしゃぶらせて下さい(混乱)」
「シンボラー!(マジックガード)」
「きしょい………(本音)」
「声出してみろよ(健康観察)」
「うるせえんだよお前らよぉ(理不尽)」
「行く!パパも!(おまじない)池ー?(自問)池ー!(自答)行くー!(決意)」
「パパの砲撃魔法入ってる~♪(絵描き歌)」
「狂いそう………!(静かなる怒り)」
「お前重いんだよ!(過去)」
「もっとカードリッジ舐めてぇ~(挑発)」
「やば………やば………わかんないね………(白坂小梅)」
「魔力もリンカーコアもでけぇなお前(褒めて伸ばす)」
「気持ちいいって言えよ(趣旨崩壊)」
「お前の封印魔法気持ちいいよ!(褒める)」
「いっぱいいっぱい、入れてください(説明口調)、リンカーコアに(季語)」
「母が生意気になって………(自我の芽生え)」
「(青筋が)ヒクヒクしてる…!」
「^~↑~^~↓^~」
「リリカルマジカル^~(挨拶)」
「狂うぅ^~~~」
「む゛う゛う゛ん………(男泣き)」
「ぷももえんぐえげぎおんもちょちょちゃっさ!」
「おっp………おっぱげた………!」
「ロストロギア………(新挨拶)」
「NA・NO・HA(陣取り成功)」
「(そんな実力なら)やめてください!(辛辣)」
「(四肢を)バラしたいなって………」
「ゴマちゃん………(防衛達成)」
「キャベジン…(薬違い)」
「わざわざ田舎から・・・(余計なお世話)」
「な、なんか………(こいつ)駄目だな………」
「それがお前の望みなら………アアッ゛↑」
「手を入れる(絶望)専門家も呼んであるからな(準備万端)」
「(制裁の)鞭が入るぞ鞭が」
「はぁぁあああっ………!!(畏怖)」
「ユニゾンが気持ちいいです………(煽り)(ユニゾンガキモチ・・・)」
「あ^~もう糞が出る^~」
ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!
ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!
「ゼェハァ…ゼェハァ(ホォン!)…アアッ!ハァッ…ハッ イキスギィ!(ホォン!)イクゥイクイクゥィク…アッハッ、ンアッー!!アァッアッ…アッ…ハン、ウッ!!…ッア…ッアァン…ッアァ…アァ…ッア…」
………スン、スンッ、ポッ、チョッ、ポッ、ジョボジョボジョボジョボジョボジョボボボボッ!ベチッ!ギュッ、ブヂュィ↑ニュポンッ!
ブッチッパ!(迫真)………ピトン………ポチョン………
※※※ここから前のシーンはあまりにも汚いので、音声のみお楽しみください※※※
拓海は、今日ほどジャミングゴーグルの存在に感謝した日はない。
視界に入ってくる情報を完全にシャットアウトし、眼前で繰り広げられている汚ならしい制裁♂から目を守ってくれたのだから。
ただ、音に限っては完全に防げず、八点公園に響き渡る阿鼻叫喚のアエギに耳をやられてしまったが。
「………もう終わった?」
「終わったよ」
遠野に確認を取り、拓海はジャミングゴーグルのシャットアウト機能を切る。
視界が戻ってくると、そこには道下と、またツナギを着た阿部が抱き合う姿。
そして遠野と、野獣から元の人間の姿に戻り、全裸でうつ伏せになって痙攣している田所の姿。
ここで何が起きていたか。
拓海は、考えたくもなかった。
この後、阿部達は田所を警察に突き出し、海鳴市を騒がせたホモ怪人騒ぎは幕を閉じた………。
その日の夕方。
拓海は、今までの戦いの中で一番疲れを感じながら、我が家に帰宅する。
あれだけ汚い物を体験したのだ、無理もない。
「………ただいまぁ」
前世で感じた以上の疲労感を感じながら、拓海は自宅のドアを開ける。
すると。
「あっ、たっくんお帰りなさい♪」
制服の上からエプロンを着た言葉の姿。
晩御飯の準備中のようだ。
「もうすぐ晩御飯できますから、手を洗って待っててくださいね」
見慣れた、いつもの光景。
だが、ホモ同士の汚い戦いに巻き込まれた後だと、巨乳美少女女子高生である言葉はあまりにも眩しすぎて。
「あらっ?」
気がつけば、抱きついていた。
女の子特有の甘い香りと、おっぱいの柔らかい感触に包まれる。
「………ごめん、何も言わないで、しばらくこうさせて」
セクハラがどうとか関係なかった。
とにかく、記憶に焼き付いたホモ達をなんとかして上書きしたかった。
故の行動だった。
「………もうっ、今日は甘えん坊さんですね」
言葉もそれ以上何も言わなかった。
ただ拓海を抱き締め、頭を撫でてあげるだけだった。
その後拓海は、夕食と風呂を終え、二階の自室に向かった。
そしてやはり、言葉の香りとおっぱいの感覚を思い出し。
抜いた。
【転生者名鑑】
・遠野
生前に下記の田所から執拗なストーキングを受けており、逃げる最中に黒塗りの高級車に跳ねられて死亡。
GOと名乗る神性によって、この世界に転生してきた。
また、田所から逃げる事のみを願った為か、転生者特典や魔法の素質は持っていない。
・田所
上記の遠野を追い、GOと名乗る神性によってこの世界に転生してきた。
容姿、性格、行動に至るまでどれもがきたない。
八点公園に潜み、手当たり次第に男を襲ってはホモにしてきたが、阿部さんの活躍によって成敗♂された。
・転生者特典:野獣と化した先輩
原典:真夏の夜の淫夢
「ババゾン」の掛け声と共に悪臭のするガスを放ち、獣人の姿に変身する。
身体能力が爆発的に向上し、鋭い爪や牙を使った、野獣のような戦闘スタイルを取る。
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