翌日 昼休み
「ふぁ~ぁ……昼はねむい……」
ゴソゴソ
(
「ハカセ、LBXの修理頼めるか?」
「そこ置いといてください。これ終わったら直しますので」
「ヨウキヒ…古菲のか」
「あの人武器持たせずにバトルするから、すぐ手のパーツが壊れるんです。しかも機械音痴だからいつも私に修理頼むんですよ?」
「あいつらしいな」
「人のこと言えるんですか? その子ズタズタじゃないですか。パテ埋めくらいは自分で…」
「すやすや……」
「やれやれ、夜更かしも程々にしてくださいね」
(はぁ~、まさか僕の生徒に吸血鬼がいるなんて……僕にパートナーがいれば太刀打ちできるんだけどなー)
「ネギ君元気ないなー?」
「あ、木乃香さん……」
「アスナさんが言ってましたわ。パートナーを探してるそうで」
「委員長さんたちまで……」
「先生の欲しがってるパートナーってどういうやつ? 結婚相手?」
「この中だと誰がタイプ?」
(『魔法使いの相棒』だなんて言えないな……そうだ)
「え、LBXバトルの相棒が欲しいかなーって……」
「なーんだ、そういうパートナーか」
「タッグバトルって楽しいよねーふみか!」
「はいですー」
「そういうことでしたら、是非この雪広あやかにご指名を! LBXの実力には自信がありまして」
「私もネギ君と組んでみたいなー。皆でバトルして一番強い人がパートナーってのはどう?」
「待つですハルナ、それだとナンバーワンを決めるだけです。相棒は強ければいいというものではありません。皆さんがネギ先生とバトルして、実力と相性を見てもらうというのはどうですか」
「ではそうしましょう。マジックダンボール展開!」
「ネギ君、ウチらの攻撃ちゃんと見といてなー」
「いいですけど、フィールド壊れたりしませんか?」
「ご心配なく。開発中の改良型を持ってきましたわ」
「おおっ! さすがテストプレイヤー!」
「GO! ジ・エンペラー!」
「いくで、月光丸!」
「ジョーカー!」
「ジャンヌ・D! あれ?アキラやらないの?」
「私はいいや」
「くーちゃんは?」
「ヨウキヒは修理中アル」
「四人ですか。ではいきますよ、K・アーサー!」
バトルスタート
(LBXバトルにはプレイヤーの癖やセンスが出てくるんだよな……パートナー選びの参考になるかも)
「そんじゃ私から行くわよーー!」
ブゥン ブゥン
「おっと、当たりませんよ」
「ネギ先生! 熟練者の動きを見てくださいませ!」
ブン! ギィィン ガァン!
(委員長さん、テストプレイヤーやってるだけあって強いな……アスナさんと対等に喧嘩できるくらいだから、武術のセンスもありそうだ)
「いいんちょさん、上手だねー」
「ええ。ハルナとは雲泥の差です」
「なにを~! 私だってー!」
ガッ
「ありゃ? サイスの柄が当たった…」
(ハルナさんの戦い方は相手に近寄り過ぎかな? 今の間合いだと、リーチの短いナックルの方が向いてる気がする……)
「ウチも負けへんで~~!」
ブゥン ブゥン
「大きく振りすぎですよ! 剣はこうやって素早く振るんです」
バシッ!
「あやや~ 剣飛ばされてもうたー」
(木乃香さんは性格からしてゆったりしてるな……接近戦には向いてないかも……)
「う~ん、せっちゃんのマネしたらええんかなー?」
バンバンバンバン
「うわっ!?」
「あっはは! 三人も相手してちゃ動けないでしょ? 狙い放題だにゃー♪」
「漁夫の利ですか。ずるいですわ」
バンバンバンバン
(かなり被弾したな……ゆーなさん初心者なのに射撃うまいなー)
「今度こそ、当たれー!」
ガキィン
「隙ありですわ!」
ブゥン
(まずい……!)
ギィィン
「……え? アキレス?」
「アスナさん!? 邪魔しないでください!」
「あー、ごめんねー。こいつLBXの修理済んでなかったのよー」
「なーんだ、そうなら言ってくれればいいのに」
(ア、アスナさん? K・アーサーは壊れてないですけど……)
(あんたエヴァちゃんに狙われてるんでしょ? いざって時にLBCS使えなかったらどーすんのよ!)
(そ、そうでした……)
キーンコーンカーンコーン
「やばっ、授業の準備しないと」
「ヨウキヒ直ったらバトルしてほしいアル!」
「のどかとの相性も見てあげてください。彼女はLBXの購入を検討中です」
「ちょ…ちょっと、ユエ~」
「ネギ君モテモテやなー」
夕方 学生寮
「アスナさん、止めてくれてありがとうございます」
「エヴァちゃんの件が終わるまで、あんたはLBX使用禁止ね」
「いいや、それには及びませんぜ」
「え? 誰かいるの?」
「下ですよ下!」
「あーー! カモ君!!」
「お久しぶりっス、ネギの兄貴!」
「お、おこじょがしゃべった……?」
To be continued