あとハーレムが加速します。
夏休みの初日、ソフィーとレオナは家に帰省していった。
これから暫らくは一人になるけど、やる事は大して変わらない。ただ8時間以上迷宮に居る事と衝動が起きる可能性があるので、そこは気を付けないといけない。
俺の場合は性欲衝動だから、一人で処理をすれば良いのだけれどね。
なので午前は駅前に買い物に行ったり購買に行ったりして、買い物の時間に当てる事にした。
服や娯楽品は勿論だけど、生産の材料になりそうな物とかも色々買った。
特に便利に使えそうなのがゴム板だ。武器や盾の持つ部分に薄くでも使えば、鋼や木に皮を巻いただけのよりは持ちやすくなるんじゃないかな? それに家具の底に付ければ床への傷防止にもなるし。
そして探索者協会の売店で見つけたスライムパウダー。
何でも水と混ぜてスライム粘膜を作れるらしい。これは一度加工すると数百倍もの水分を吸収する優れもので、防具の内側に付ける事で汗対策になる。
これ、防臭と一緒に下着の股間部に付ければ、小水対策になるのではないだろうか?
という考えにいたり、購買で取り寄せて貰った。
限定の為、校外ではポイント使えないから購買経由で買うしかないんだよね。
購入したスライムパウダーとゾンビ対策に購入してあった防臭剤の液体を使用してスライム粘膜を作った。
粉末と水を混ぜるだけなので生産技能は不要だけど、一度作った後は錬金を使用した方がキレイに作れた。
手作業だとダマになったり、粉末と液体の分量が悪いのか品質が悪かった。だけど錬金を使用すると、ベストな割合で消費してくれるからね。
そして薄く分割したり、型に沿ってキレイに切り取る事も出来る。
手作業で作った奴で吸収するかを試すと、無事水を吸収していった。コーヒーに対しても試すと、臭いまで無くなっていったので成功だ!
問題はどうやって装備なんかに試すかなんだけど、普通の下着に付けてしまうと洗濯が出来なくなる事に気が付いた。
その日の夕食時、食堂で高坂先生と出会った。
「あら、月見里君は帰省していないのね?」
「えぇ、墓参りに行くので盆の間だけですね。先生は帰省しないんですか?」
「あぁ、そうだったわね。先生たちは交代で休みになるので、私は8月以降ね」
詳しく聞くと、迷宮科目担当の先生――探索者3人――はバラけて夏休みを取るらしく、高坂先生は8月1日からだそうだ。
迷宮科目担当の3人が担任だから仕方ないのかな?
あっ、先生はビキニアーマーを装備していたよな!
洗濯機で洗うのではなく拭いて手入れする物だし、試させて貰えないかな?
とはいえ人の多い食堂では話せないので、食事が終わったら先生の借りている部屋に行く事になった。
「――というわけなんですよね。一応コーヒーを吸収させて臭わない事は確認できたんですけど」
先生の部屋のリビングでお茶を飲みながら、スライムパッドの説明をする。
「そうね、男の場合は出る場所が動いてしまうものね。だけど、上手くいったら君はブリーフを履く事になるのかしら? それとも、水着のブーメランかな?」
説明を聞いた高坂先生はニヤニヤしている。
「君の頼みだし、報酬を貰えるなら喜んで協力するわよ」
そう言って立ち上がると、俺の事を背後から抱きしめて「勿論報酬はわかってるよね?」と耳元で囁き、手を下に滑らせていった。
「そうね……月に2回くらい、性欲の高まった時にしてくれれば良いわ。勿論、卒業までの間ずっとよ」
俺にとっての初めての
そんな俺の心声が聞こえたのか、更に話を続けてくる。
「あなたも私も探索者で、お互いに多夫多妻の資格が有るの。だから浮気でも不倫でも無いし、肉体関係になっても誰も文句は言えないわ」
「それじゃあ俺と先生が……その、結婚する事になるんじゃ?」
「あら、そういう前提でも最後に結ばれないって事は多いのよ。……それとも、本当に先生と一緒になりたいのかしら? ふふ、そうなら嬉しいけど……それは卒業してからの話ね」
この話の間中、ずっと息子を撫でられ続けられていたから、したくて仕方が無い。
先生に上手い様に誘導されているような気もするけど、逆らおうという気にはならないんだよな。
「先生……俺、もう……」
「そう言う事で良いのよね? なら、ベッドに行きましょうか」
こうして先生に協力して貰う代わりに、卒業まで先生と肉体関係を持ち続ける事が決まったのだった。
「やっぱり、良いわ。先生、あなたのじゃないと満足できなくなっちゃいそうよ」
先生の中に何回も出した後、つながったまま胸に顔を埋めて横になっていると、頭を撫でられる。
それがとても心地良い。年上ゆえの包容力なのだろうか? それとも他のクラスメートには見せない一面を見せられているからだろうか?
体の力が抜けて、眠くなってきた……
翌日目が覚めた後、二人で迷宮に来た。何故こうなったかのは寝ぼけいたからかよく覚えていないけど、ここも先生に誘導されてしまったのだろう。
早朝の朝食前という事もあって人も居ないけど、念の為にと森の奥に行く。
そして板の間を出して、生産の準備をする。
「へぇ、これがスライム粘膜なのね」
アイテムボックスから消臭スライム粘膜を取り出すと、先生は指先で突いたりしながらそれを見ていた。
「約束だから協力するけど、先生のビキニアーマー。これでも結構高価なのよ。だからその前に他ので試してみましょう」
先生はそう言うと鞄から小さな袋に入ったものを取り出した。
袋の中から取り出して長方形っぽい形に展開すると、俺に見せて来た。
「これ見た事は無い? パンティライナーって言うんだけど」
先生はそれの説明と、実際に装着するまでを目の前で見せてくれた。
目の前で脱いだそれを見せられるとドキドキするよね。
「この形に合わせて出来るだけ薄くしたのを付けるとして、問題はどのくらい吸ってくれるのかと、吸った後の重さや感触がどうかわるかよね。吸い切れずに溢れたり、動きづらかったら意味が無いもの」
確か1回で数百㎖、一日で1~2ℓくらいだっけ?
仮眠時に交換できるにしても、そのくらいは吸収できないと意味が無いって事か。
作った時に水やコーヒーで試した時は、膨らんだり重くなったりとは感じなかったけど、そのくらいの量を吸収したらどうなるかだよね。
物に合わせた形で1mmの厚さの物を作り、まずはコレでどのくらい吸収できるか試してみることにした。
結果5ℓもの水を吸収できたので第一段階はOK。二日は持つ計算だけど、二日もあれば交換するタイミングは有るだろうし、小だけでは済まなくなるだろうしね。
同じ形に作った物と比較してみたけど、ほぼ同じだったのでこれもOK。実際には少しだけ膨らんでいたけど、mm以下なので気にならないだろうという結論だ。
錬金スキルを使用して、先生のパンツに付けられたパンティライナーにスライム粘膜を融合させた。
それを先生は手に取ると、脚を通して履いていく。あのスカートの中はさっきまでノーパンだったんだよね……
「吸い付くように肌にぴったりくっ付くのね。動きも阻害しないし、鎧の一番内側に付けるだけでも、鎧下とか不要になって良いんじゃないかしら?」
先生は脚を動かしたり開いたり閉じたりして感触を確かめて言った。
「汗対策で防具の内側に付けたりはしているそうですよ」
「なら金属鎧の背中とか手とかなのかしら? ビキニアーマーや皮鎧ではそんな話を聞いたこと無いし」
先生でも聞いた事が無いなら、それこそ一部でしか使われていないのか。
こんなに性能が良いのに勿体ない。
「そ、それじゃあ、本番いくわよ……」
先生はそう宣言すると、スカートをパンツが見えるくらいまでまくり軽く足を開いた。
少し顔を顰めた次の瞬間「んっ」という言葉と共に顔の力みが消えた。
少し時間が経ったところで先生は閉じていた目を開き、自分の股と俺の顔を見た。
「漏れてないわよね……?」
その言葉を確認するために、先生の股間部を観察して指を触れてみる。
うん、指先が濡れる感触も無いし全く漏れていない。
「それじゃあ動きに問題ないかも確認するわね」
そう言って歩いたりしゃがんだり更には脚を振り上げたりと、する前より激しい動きしている。
「うん。重さも気にならないし、動いてズレる事も無いから大丈夫みたい」
これで実験は終わりで、後はビキニアーマーにといったところで先生からストップがかかった。
なんでも装備に付けるより、パンティライナーに付けた方が良いのではないかという事だ。
その方が普通の下着でも使えるから生徒にも売れるだろうし、継続的な需要が見込めるだろうと。
更に装備に付けてしまうと、吸収した水分が乾くのにどのくらいかかるのか不明な事。水分を除いたものがどうなるのか不明で、清潔面で不安が残ると。
たしかに脱いだ後に触らせて貰ったけど、先生の股間もスライム粘膜もツルツルサラサラで全て吸収されているっぽいんだよな。まあ、コーヒーも全て吸収したもんな、当たり前か。
確かに水は蒸発するとしても、他の成分はどうなるんだろうな。スライム粘膜の中に蓄積されていくのだろうか?
現在使われている鎧ではどうなんだろうか? 拭いてキレイにすれば良いだけなのか? 下手に雑菌が繁殖なんてしたら大変だ。特に大切な部分に接するわけだし……