彼女が部室に来たのは特に何も起こらない放課後だった。特に前触れもなく、唐突に彼女は姿を見せた。
小学生ぐらいの年齢に見える彼女は身長よりも長い黒髪をたなびかせ、フリルで飾り立てられた黒いワンピースを着ており、その上に黒いコートを羽織っていた。
少女は扉を開けて挨拶もなしに、最近部室に来るようになったオーフィスと戯れている朧の元に歩み寄った。
「――父様」
「父様ぁ!?」
その少女の朧への呼称を聞いた一誠たちは度肝を抜かれた。
「どうした、鵺?」
「鵺ぇ!?」
その少女に朧が返した言葉に更に驚く。
一誠たちが知っている鵺は確かに朧の娘だったが、その姿はネコ科の生物に似た黒い四足獣であり、間違っても人間の少女の姿ではなかった。だが、今の姿の方が朧の娘らしいとは言える。黒いし。
「レイナさんが帰りに醤油を買ってきて欲しいって」
「それぐらい電話で言えばいいのに……」
娘をわざわざそんな伝言に使われた朧は不満そうに顔をしかめるが、それでもわざわざそれを伝えてくれた鵺の頭を労いの意味を込めて撫でる。
「えっと……朧?」
周りで呆然としているオカ研を代表して、一誠が恐る恐る朧に声をかける。
「何だ?」
「なんでそいつ、人間になってるんだ?」
「俺が大元なのに人間――というか人型になれないはずがないだろ」
何を言っているんだこいつと、朧は一誠を可哀想なものを見る目で見る。
「でも、この間は獣の姿してたじゃねえかよ」
「この子もオーフィスと一緒で、ある程度は姿を変えられるからな」
朧の説明に納得した一誠だったが、一つだけ疑問に思うところがあった。
「なんでオーフィスを引き合いに出したんだ?」
朧がオーフィスを基準に物事を考えるからと言ってしまえばそれまでだが、朧はオーフィスと何かを比べることは滅多にしない。
朧の中ではオーフィスは絶対存在なのだ。
「あれ、言ってなかったけ?」
朧は鵺の手を引いて、オーフィスの隣りに座らせると自分もその隣りに座る。
「鵺の構成遺伝子の大半は俺だけど、その次に多いのがオーフィスだ。簡単に言えば俺が父親でオーフィスが母親」
『………………』
朧の言葉に誰もが絶句し――
『はぁ!?』
一瞬後には誰もが驚愕した。
並んだ三人の顔は、言われてみるとよく似ていた。
鵺が目覚めて最初に目にしたのは暖かみに満ちたヒトの腕の中ではなく、冷たい無機質な機械に囲われた闇の中だった。
周りを見渡しても誰もいない。自身を作り出した生みの親すらこの場には存在していなかった。
それが無性に物悲しくなり、また寝てしまおうかと思ったとき、脳裏に二つの存在が浮かぶ。
青年と少女。それは彼女を構成する大半を占める遺伝子の大元たちであり、二人が記憶が遺伝してしまうほど強く想い合っている相手でもあった。
それを知覚した瞬間、眠りに落ちる気でいた彼女の意識が切り替える。
見たい、会いたい、話したい、触れ合いたい。
記憶に引っ張られた思いではあるが、確かに自分の意志で彼女は冷たい部屋を出た。
早く会いたいが為に速く動ける体に変態し、当てもなく飛び出そうとしたところで黒い翼を持ったお姉さんに捕まったが、それからしばらくして彼女は探し求めた二人――彼女の両親に出会う事になる。
「鵺を生み出した手段は簡単に言うとクローニング? または
そういう朧を見る目は険しい。朧がした事は人間界では倫理面から禁止されており、冥界でも公にするようなことではないからだ。
無数の自分を非難する目に見つめられ、朧は居心地悪そうに反論する。
「だってしょうがないだろ。子供は欲しかったけど俺とオーフィスは種族が違い過ぎて子供なんてできないんだから。そもそもオーフィスに生殖機能があるかもわからなかったし」
今のオーフィスは人間の少女の姿をしているが本来はドラゴンであり、人間と悪魔のハーフである朧との間に子供ができる確率はかなり低く、そもそも外見を自在に変えられる上に性別すら曖昧なオーフィスが子供を産めるかどうかさえ不明であった。
もっとも、今の朧の肉体はオーフィスとほぼ同質であるため、オーフィスが子を成すことができる体ならば普通の手段で子供を作ることも可能であろうが。
「いいでしょう別に。大量生産してポイするんじゃなくてちゃんと愛してるし大切に育ててるんだから!」
彼らもそう言われてしまっては返す言葉もない。
彼らが今の朧を非難しているのは生命を人工的に弄るという行為に対する生理的嫌悪感からであり、確固たる意思を持って否定しているのではない。
一部は違う理由で朧を睨んでいる者もいるのだが、そちらも何か文句を言える立場ではないので黙っている。
「わかっていただけたなら何より。それでは今日はもう帰らせてもらいますね」
立ち上がった朧の肩にオーフィスが飛び乗り、鵺は手を引かれて立ち上がる。
親子というのには母親が幼すぎる三人を見送るオカルト研究会の面々であった。
「レイナーレ」
帰って来た朧は厨房に立つレイナーレの背中に声をかける。
「あ、朧さん、お帰りなさい」
振り返って一礼するレイナーレを見て、朧は何となく遣る瀬無い気持ちになる。
「お前、すっかりメイド服が板についてきたな……あ、これ頼まれてた醤油」
言われたレイナーレも苦笑いしながら醤油の入った一升瓶を受け取る。ちなみに袋に入っておらず、完全に抜き身のままである。
「毎日着てもいれば慣れてしまいますよ」
「……一応言っておくが、俺が強要したのは最初の頃だけだからな。一月もしてからは自由に使える金で買っていいって言ったからな」
レイナーレに対して何度言ったかどうかも覚えていないセリフを言うと、レイナーレはメイド服の裾を摘んで少し持ち上げる。
「これ、意外と動きやすいんですよね。しかも私は家事仕事をしてますから機能的も優れてますから」
「好きで着てるって言うなら何も言わないけどさ。外に出る時ぐらいは着替えてくれ。ご近所さんから変な目で見られる……のは元からか」
自分でも何年この容姿で生きているか分からない男だ。噂にならない方がおかしい。しかも最近になってレイナーレと子供をたくさん連れ込んでいるため、通報一歩手前である。
「そう言えばレイナーレ。なんで今日は鵺を寄越したの?」
朧が尋ねると、レイナーレはああと呟いて微笑んだ。
「愛されてますね、朧さん」
「――何でその結論に達したのかわからないんだけど?」
どうしてそう思ったのかがわからない朧は首を傾げる。
「鵺ちゃん、自分から伝えに行ったんですよ。あなたに会いたいからって」
それを聞いた朧はとても驚いて、しかしその一瞬後には安堵したようにため息を吐いた。
「……実はさ、今日あいつらに責められたんだよ。鵺をああいう生み出し方をした事を」
「それはそうでしょうね」
何も知らない人にとって、朧のした事は肯定されるべき行為ではない。だが、レイナーレは彼が単なる思いつきで鵺を生み出したのではない事を知っている。
「でも、鵺は誕生の瞬間にも立ち会えなかった俺を好いてくれているんだな」
「そうですね。でも、それは鵺ちゃんに限った事じゃないですよ。白羽ちゃんも雪花ちゃんも、あの牛娘だって貴方のことが好きです」
「……そっか」
レイナーレの言葉を聞いて、朧の口から出てきたのはただそれだけの言葉だったが、そこには他人には計り知れないほどの感情が篭っていた。
「……ところで、レイナーレは?」
「は?」
「レイナーレはどうなの? 俺のこと好き?」
深く考えずに口から出して、一拍遅く発言の内容に気づいた朧は慌てて口を押さえた。
「すまん、今のは聞かなかった事に――」
「はぁ」
返答の必要はないと言おうとした瞬間、レイナーレのため息がそれを遮った。
「あのですね。あなたは私が好きでもない人の家に暮らして、その家族の面倒を見る酔狂者だとでも思ってるんですか?」
呆れ顔のレイナーレに言われて、朧は何とも言えない顔をする。
「ああ、うん。ごめんなさい?」
そして至極愉快そうな顔をすると、レイナーレは不愉快そうな顔をする。
「……まあいいでしょう。さあ、早くあの子たちの所に行ってあげてください」
「はいはい、そうさせてもらいますよ。しばらくはあの子たちと一緒にいたいからね」
レイナーレに返事をしながら踵を返して、歩きだそうとして足を止める。
「ところでさ、レイナーレはいつになったら葛霧ちゃんの事を名前で呼ぶのさ」
「そうですね。あの子が素直になったら考えてあげてもいいです」
天使と堕天使のキメラ、
雪女の子供である雪ん子、
朧が拾った子供である彼女たちは、基本的に朧の家から出ることはない。
存在が存在であるが故、誰かに見つかると面倒なことになるからだ。
そんな彼女たちは普段は二人で遊ぶことが多い。最近ではそこに鵺が入ることになったが、基本的には彼女たち二人だ。
「飽きた」
白羽がそんな事を言い出すのも無理はない。遊び盛りの年頃の少女である彼女が毎日毎日家にこもっていれば飽きも来るだろう。
「でも白羽ちゃん。飽きたって言っても、他にする事ないよ?」
「隣りの悪魔でも襲いに行く?」
天使と堕天使から生み出されている白羽は無自覚だが悪魔に対する敵意が強い。
「きっと返り討ちにされるよ……」
戦闘経験はないものの、野生に暮らしていた雪花は相手の力量を測る能力があり、その雪花が一人では今ここに居ることすら耐え難いほどの力をお隣りさんは持っているのだ。
もっとも、最近では力関係を測るのも馬鹿馬鹿しくなるほど強い存在が身近にいるため、それもやめてしまったのだが。
「白羽、あまり物騒なことを言うな。俺はまだあいつらと戦いたくはないんだよ」
「あ。朧さん、お帰りなさい」
突如現れた朧は今にも翼を広げて飛び立ちそうな白羽を押し留める。
「父よ。暇です」
ちなみに白羽は朧の事を父と呼び、朧もそれを特に否定しない。二人の馴れ初めからしたらとんでもない話ではある。
「暇ねえ……退屈を晴らすのは難しいからな」
「役立たず」
「辛辣な娘だ」
そう言われても何故だか嬉しそうな朧が静かに笑う。
「外で遊びたい」
「だったらまず自分の気配を消せるようになれ。今のお前の気配は大きすぎるし歪すぎる。この家を出たら数秒で三大勢力に囲まれるぞ」
天使と堕天使を掛け合わせて作られた白羽の存在を、全てを理解してなお普通の生物として許容できる存在は、それこそ朧ぐらいのものである。
「俺をこれ以上世界の敵にしないでくれ。これ以上はもう許容される事はできないんだぞ」
今の朧が辛うじてまともに暮らせているのは『
それでも半ば黙認状態にあるだけで、行動しだいでは殲滅される可能性は十分にあるのだ。
「だったら何か面白そうなことないの?」
「なら将棋でもやってみる? チェスでもいいけど、個人的には将棋の方が好きだな」
「楽しければなんでもいい」
「雪花は?」
「あ、私は将棋の経験あるので。昔取った杵柄です」
雪花にしては自信満々に胸を張ってそう答える。
「そう。なら、試しに俺と雪花でルールを説明しながら一戦して、白羽はそれを見学しててね」
いつの間にかどこかから将棋盤と駒を取り出して、朧は楽しそうに笑った。
「ふぁぁぁ……よく寝ました」
朧さん
「おや朧さん。そんなに項垂れてどうしました?」
その葛霧が目にしたのは、両手両膝を地面に着けて落ち込んでいる朧の姿だった。その上にはオーフィスが乗り、足は鵺の背もたれとなっていた。
そんな朧を慰めるように白羽が頭を撫で、雪花がおろおろしていた。
「大の大人が子供に慰められてるって滑稽ですね」
事情がわからなかった葛霧は、取りあえず朧をあざ笑ってみた。その直後、彼女は白羽から執拗にローで足を攻められた。
「すみませんでした」
「子供に負けて謝るのって哀れだな」
座り直して白羽の頭を撫でながら、朧は葛霧に先ほど言われたことを少し変えて言い返した。
「
「うるさい。心はまだ十代だ」
朧は見た目も十代であるので、実年齢以外は十代だ。
「それで、なんで落ち込んでたんですか、朧さん」
葛霧の当然な疑問に、朧は言葉に詰まり、変わりに白羽が答えた。
「父は雪花に将棋で負けた」
「は、それだけですか?」
理由のショボさに葛霧が唖然とした。
「……10回連続で負ければ多少なりとも凹む」
「弱いですねー。どれ、私も一つやってみましょうか」
「未来視できる奴と誰が将棋指すか」
葛霧は微弱ながらも未来を見る力がある。少なくとも二三手先を読むことは可能だろう。
「まあ、そんなだから私引きこもってるんですけどね」
未来が読める葛霧にとって世界は退屈であり、ならば外に出る必要もないと考えた葛霧は引きこもりになったのだ。
その結果が家を追い出されることに繋がるあたり、葛霧の未来視はそう大したものではないことが伺える。
「ところで、雪花ちゃんが将棋が強いのか、朧さんが将棋が弱いのか、どっちなんです?」
「雪花が強いんだよ……俺だって決して弱くないのに一方的に攻められる」
「はー……人は見かけによりませんね。まさか雪花ちゃんがサディストとは」
「ええっ!? どうしてそういうことになるんですかっ!」
葛霧から下された評価に雪花は不満というより驚きの声を上げる。
「この世にはサディストかマゾヒスト、2種類しかいません。なら、攻め気質な雪花ちゃんはサディストになるのです。そして私はマゾヒスト」
「聞きたくもない宣言しないでくれ」
SとかMとかどうでもいい朧にとって、心からどうでもいい話題だった。
「ちなみに朧さんはM! レイナーレさんはSと見せかけてM! 白羽ちゃんはS! 雪花ちゃんはM!
鵺ちゃんはM! オーフィスさんはN!」
葛霧は聞かれてもいないことをベラベラとテンション高く捲し立てる。レイナーレがこの場にいたら引っ張ったかれてるだろう。
「ちなみに、Nは何の頭文字?」
返答次第ではただでは済まさないつもりの朧が手刀を構えながら尋ねた。
「
「多分そうだろうな」
そもそも子孫を作る必要がないほど桁外れな存在である。ならば、それに付随する感情がなくともなんらおかしくない。
「朧さんとしては残念ですか?」
厭らしいニヤニヤとした表情をした葛霧が朧の顔を覗き込んでそう尋ねる。
「別に。俺はオーフィスと
「弄りがいのない……」
朧の素っ気ない態度を見てつまらなそうな顔をした葛霧を見て、朧は内心で「実はこいつSじゃないのか?」と疑問に思った。
「ところで朧さん、お腹が空きましたがご飯はまだでしょうか」
「お前少しは動いてからそういうこと言いなさい」
働かざる者食うべからずとまで言うつもりはない朧であるが、寝てばっかりの葛霧には苦言も呈したくもなるのだ。
「みなさーん、ご飯できましたよー」
「待ってました」
「こんな時だけ機敏に動くなって……」
食事だけにはやる気を出す葛霧を見て、朧はほとほと呆れ返るのだった。
「ふぅ……娘に一緒に風呂に入ることを拒否されるのをこの歳で味わうとは」
一人寂しく(性別を考えれば当然だが)風呂に入っている朧は、肩までお湯に浸かりながら感慨深そうに呟いた。
ちなみに朧はこの歳でと言ったが、朧の実年齢を考えれば特におかしいことで無い。ただし朧が自覚している年齢は見た目通りの年齢である。
「一人でいるの好きじゃないんだが」
かと言って無理矢理一緒に入るわけにはいかない。そういうところは(堕天使のくせに)きっちりしてるレイナーレに殺されかねないからだ。
まあ別にそこまでして一緒に入りたいわけでもなかったので、大人しく風呂に入っているのだが、その浴室の扉が朧が手を触れてもいないのに開いた。
朧がその音に反応してそちらを見ると、浴室の入口に一糸まとわぬ姿のオーフィスが立っているのを目にした。
突然のことに面食らう朧。
「……一緒に入る?」
硬直した朧が何とか発した疑問に、オーフィスはコクリと頷いた。
「そう……それならまずは体を洗わないと」
「わかった」
オーフィスは朧の言葉に素直に頷くと、風呂椅子に座った。
「……?」
座ったまま動かなくなったと思いきや、小首を傾げて自分を見つめるオーフィスを見て、朧は仕方ないなあとため息を吐き、湯船から立ち上がる。
朧はオーフィスの後ろで膝立ちになると、手に取ったスポンジにボディーソープを吸わせて泡立てると、それをオーフィスの背中に当てて擦り始めた。
「力加減はこれぐらいでいい?」
「いい」
二人の間の会話はこれだけで、後はスポンジでオーフィスの体を擦る音だけが浴室に響いた。
それも数分が経つと、オーフィスの背中と手足を完全に洗い終えて、泡を流すことも終わってしまった。
「ねえ、オーフィス。前は自分でやってくれる気は――」
「ない」
即答だった。
流石にこれには朧も些か躊躇いがあったが、言っても聞いてくれない相手なのは重々承知しているため、諦めてオーフィスの体の前面に手を伸ばす。
先ほど以上に静かな時間が続き、それも終わると朧は続いてオーフィスの髪を洗い始めた。
朧はオーフィスの体を頭のてっぺんっからつま先まで洗い終えると、二人揃って湯船に使った。
「……なんなんだろうね、この状況」
「?」
自分の足の間に座り、背中をもたれ掛かせているオーフィスが自分を不思議そうに見つめているのを見て、朧は何かを試されている気がした。
好きな相手と全裸で密着しているというこの状況に朧も興奮しないわけではないが、今はその衝動を必死に抑えていた。
これでオーフィスの肉体が数年分成長したものだったなら朧としても平静さを保てる自信はなく、同時にロリコンではないことに安堵した。
「………………」
(ん?)
いつもと同じはずのオーフィスの沈黙に、朧は何となく違和感と嫌な感じを覚えた。
(この感じ、大抵何かが起こる前兆なんだよな……)
そして、それが外れたことは経験上未だかつて一度もなかった。
翌日、朝起きた朧は前日の予感がなんであるかを知った。
「朧、おはよう」
「……うん、おはよう」
(大きくなってるだと……!?)
昨日一緒に寝たため、起きた時も一緒だったオーフィス。
そのオーフィスが一晩経っていたら五歳ほど成長していた。
前書きにも書いた通り、この話を更新していこうと思います。
ただし、続きは近日中に別タイトルで投稿しますのでお気をつけください。
p.s.よろしかったら活動報告の方もご覧下さい。