歌を響かせ、紫雲の彼方へ羽ばたいて   作:御簾

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奏さんからのお知らせだ!

すまん!作者のモチベが低下気味なんだ!
シリアル&駆け足だけど許してくれな!
なにせ唐突に書き始めた無印編なんだ。プロットも何もあったもんじゃなくてなぁ…G編はまだマシな展開になるかと思ってるから、許してやってくれ。

追記
展開の関係上、最後の会話を改変。




第23話 母娘

「フィーネ。」

「知らぬ。」

「なぁ。」

「知らぬ。」

「今なんて」

「知らぬわ!黙れ!」

 

 クリスは生ぬるい視線をフィーネに向ける。彼女がぽろりと零した一言を聞き逃すはずもなく、クリスは変わらずフィーネを見る。鋭い眼光は保たれているものの、その威圧感はいくらかマシになったように感じられた。

 

「なぁ、フィーネ。」

「──穿て、ディンギル。」

 

 呟く声に呼応して、屹立する塔が光を放つ。クリスには知る由もないが、そのエネルギー源は不朽の名剣デュランダル。完全聖遺物のポテンシャルを遺憾無く発揮し、デュランダルは莫大なエネルギーを供給し続ける。

 

「まさか、本当にやるつもりかッ!」

「これこそ我が悲願故に。」

 

 眩いまでの光が、月に向かって放たれる…直前。

 

「逃げんなァァァァァァァ!」

「うわぁぁぁ!?」

「しつこい奴め!」

 

 カ・ディンギルの先端から飛び出したのはもう一人のシンフォギア装者。特徴的な橙の髪を靡かせ、本来の大きさに生成し直した槍をぶん投げた奏は勢いのままにクリスの真横へ着地。

 

「なぁ、槍防がれてんぞ。」

「マジか…」

「この程度で私を止めるなど笑止千万!欠片が集まったところで完全聖遺物には勝てぬと…」

「たりゃあああああああ!」

 

 どご、と人体から聞こえてはいけない鈍い音を響かせ、フィーネは縦回転しながらディンギルに突っ込んだ。そんなギャグのような光景を作り出したのは、奏のガングニールを胸に宿す少女、立花響だ。

 

「あれ?今の人って…」

「お前、そんなパワー型だったのか…」

「何してんだよ!未来はどうし──」

「未来はシェルターにいる。大丈夫、私と居るよりも安心出来る。私は避難誘導とかって言って抜けてきたよ。」

 

 案外しっかり考えていたらしい。どこかの響とは大違いだ。

 

「んで、どうすんだよ。」

 

 奏が親指で示す先、瓦礫の中から顔を引っこ抜いたフィーネが居た。その表情は怒りを通り越して虚無。全くの無表情で響たちを見つめながら、フィーネは無言で親指を下に向けた。

 

「あ、あの…なんか違うような気がするんですけど…」

「あのぐらいでいいや。ざまぁないぜ。」

「フィーネが限界越えるとこうなるんだな…」

「私を弄ぶのもいい加減にしておけよ小娘共が…!」 

 

 身を震わせ、瓦礫を弾き飛ばしながらフィーネが膝立ちになり──

 

「動けぬ、だと…!?」

「まさか、影縫い!」

「緒川さんですか!」

「私を忘れてもらっちゃ…困るわね…!」

 

 弦十郎が肩を貸しているものの、重症を負ったはずの翼がそこに立っていた。巻かれた包帯が痛々しいものの、顔色は悪くない。フィーネに視線を向けて歩きながら、彼女はギアを起動する。

 

「翼さん、その傷じゃ…」

「大丈夫。」

「紫羽はもっと酷かった…ってか。はぁ…しょうがねぇな。無理だと思えばすぐ退けよ。」

「ええ。」

 

「ああああああ貴様らぁぁぁぁぁぁぁ!」

「本当にキレた。」

「あたしでも初めて見たぞ。」

「え、えーと、フィーネさん?覚悟です!」

「響…まさか知らないの?フィーネは櫻井女史なのよ?」

「えっ」

 

閑話休題(長くなるから割愛)

 

 という訳でなんや(フィーネさんがギャグ要員になったり)かんや(翼さんが復活したり)あって、ほぼ原作通り展開で迎えた無印編最終決戦!どうなる第23話!」

 

「誰と話してんだよバカ!」

「いや!なんか電波を受信しちゃって…」

「話す暇があったらノイズをぶっ倒すんだよ!!」

「奏ェ!」

「なぁんだよ翼!」

 

 半ギレの翼が示したのは、リディアンに集まっていくノイズたちの姿。限定解除を果たした装者たちが見据える先、巨大な龍となっていくフィーネ/櫻井了子が、その手に携えた不朽の名剣デュランダルを振るう。彼女の逆鱗に触れてしまったらしいが、特に何も覚えのない四人は容赦無く攻撃を繰り返す。

 

『効かぬと言っておろうに!』

「知るか!」

「姉様なら、こんな所で退きなどしない!奏!」

「おう!行ってこい翼ぁ!」

 

 奏は限定解除されたガングニールの槍を構える。穂先に飛び乗るのは、刀を構えた翼。呆気にとられる響とクリスを置き去りにして、二人は容赦無く攻撃を続ける。奏がぶん投げた槍から、多段ロケットのように飛び出した翼は竜の胸元を切り裂いた。

 

「二人とも!」

「は、はい!」

「ちょっせえ!!」

 

 ミサイルを発射し、ガトリングを連射するクリス。対して遠距離攻撃手段を持たない響は、弾かれるようにフィーネとの距離を詰めていく。ついに飛び出したデュランダルを掴み取り、響はそのままそれを振り下ろし——

 

「待ってくれ!響ッ!」

 

 フィーネを完全に断ち切る寸前で、その刃を止めた。彼女を止めた声の主は、赤いギア、イチイバルを身に纏う装者。フィーネの子飼いとして二課と敵対し、幾度となく刃を交えた雪音クリス。その人だった。

 

「どんな姿で、どんな性格でも、そいつは…フィーネは!あたしの家族なんだ!だから頼む!そいつを…フィーネを!殺さないでくれ!頼むから…!」

「クリス…」

「クリスちゃん…」

 

 フィーネも、響も、呆気にとられて動きを止める。両親を失い、テロリストに拉致されたクリスを(目的達成の道具としてだが)保護し、ここまで育て上げたのは間違いなくフィーネだ。愛憎入り混じった複雑な表情で二人を見るクリスは、それでも目に涙を浮かべていた。

 痛みだけが人を繋げると言われ、ネフシュタンの欠片の除去に痛い思いをした/冷たいコンクリートと薄い毛布じゃなく、暖かい布団とベッドをくれた。

 最後には捨てられたかもしれないが、彼女にとって最も近い位置にいたのはフィーネ。そしてそのフィーネ自身も、クリスのことを娘のように感じていた部分はあった。遠い遠い昔、まだ『フィーネ』が先史文明の巫女であった時のこと。己の寿命が尽きるその前に、思い人との娘を得ようとした結果生まれた、己のクローン。娘と呼んだこともあったその個体は、己と思い人との恋を成就させた後。

 

『い、きて——』

 

 アヌンナキの一柱に、無残にも殺された。なまじ己もパートナーも可愛がっていただけに、その悲しみは大きかった。大きすぎた。故に二人は、彼女を殺した相手に復讐を誓い、そして、負けた。パートナーは致命傷を負い、この星を去ってしまった。

 娘を殺した、憎き相手。奴はこの星を改造し己のものにしようと考えていたのだ。それに反発した者たちと戦い、()()はその悉くを滅ぼし尽くした。パートナーが星を去ったのも、間接的にはそのせいだ。

 

 フィーネがカ・ディンギルを建設したのは、奴を殺すため。己のパートナーを退去させ、娘を殺したその神は、()の仕掛けたバラルの呪詛によって封印された。しかしそれでは生ぬるい。

 クリスは、復讐の準備、その前段階に過ぎない。その第一段階として荷電粒子砲を用いた。そして第二段階目として神殺しのガングニールを用意し、奴を殺す。そのためのシンフォギア・システムだ。すでに種は蒔いた。芽吹くのを待っていた時に『これ』だ。

 

「私は親ではない。——私を生かしたところで何になる。もはや後には退けぬ。私は私の悲願を成就するだけなのだから。そして私に必要なのは、もはやガングニールのみ…融合症例のデータは十分に集まった。()()()()のデータは少なくとも、立花響のデータは実に有用だったからな。」

それ(融合症例)が、あんたの目的だったと?」

「いいや違う。天羽奏、お前のガングニールこそが、我が計画の本懐なのだから。」

「奏の、ガングニール?」

「私は!私の娘を殺した彼奴を許さない!だからこそ必要なのだ!貴様の持つ神殺しが!」

 

 

 

「私は、神を殺すのだ!それが、私の娘への葬いとなるのだから!」

 

 

 

「——むす、め?」

「私のクローンでもあったが、()()()()()()子供だった。」

 

 

 

「そう、私の娘も、お前のようだったのだよ。()()()。」

 

 

 

 フィーネが浮かべたのは、今までとは全く異なる笑み。家族に向けるはずの、柔らかな微笑みがそこにはあった。

 

「いつからだったかしら。貴方の事を、本当の娘のように思ったのは。」

「雪音が、フィーネの…」

「だったら!」

 

 剣を構え、その切っ先をフィーネに向けたまま響が叫ぶ。己の家族は、一度崩壊しかかった。持ち直したとは言え、その関係は冷え切ったものとなり、しばらく未来の家に逃げたこともあった。そんな響だからこそ、親と娘という関係には敏感なのかもしれない。

 

「だったら!どうしてあんな仕打ちを!」

「不要だったからだ。」

「違う!そんなはずは無い!」

「いいや不要だったからだ!これは、私の復讐なのだ!誰かに関わらせる?以ての外!」

「——もういいです。」

 

 剣を後ろにぶん投げる。回転しながら飛んだ剣は、棒立ちだった装者たちの真ん中に突き刺さった。ぎ、ぎ、ぎ、と油の切れた人形のようにデュランダルを見た三人は、揃って響を見た。

 

「ちょっと、痛い目、見てください。」

 

 地獄の底から響くような、おどろおどろしい声を出した響。ガチンガチンと両拳を打ち付けあってフィーネを睨む。ともすると暴走状態よりも恐ろしいまでの覇気を放つ彼女に気圧されたのか、ネフシュタンを纏っているはずのフィーネですら、顔を青くした。

 

「…………………なぁ響、手加減ぐらい、頼むな?」

「出来たらね。」

 

 にっっっっっっっこりと笑ってクリスを見た響。目を細めて口角を上げる。笑顔の基本であるはずなのに、笑顔に見えない不思議。響を怒らせるとどうなるか分からない──後に未来が語った言葉である。

 

「小娘一人で私に勝てると。

「おぉっとここで立花響、まさかの全力右ストレート!」

「思い切りの良い一撃ですね。あまりのスピードに、さしものフィーネも対応が遅れたようです。」

「なんか始まったぞオイ。」

 

 鳩尾に重い一撃。人の身で出せるとは思えないその拳を食らいながらも、フィーネの有利は変わらない。ネフシュタンによる再生能力と、カットされた痛覚。人外の領域に足をかけた彼女にしか耐えられないだろうそれを放った響は、引き絞った左手を突き出す。

 

「見えてい…」

「ん!?立花響ここで左手の一撃を外した!?」

「違うわね。そのまま頭を持って…」

「うわぁ、膝入ったな…」

 

 左手で頭を抱え、突き上げた左膝を顔面に叩き込む。常人よりも頑丈に出来ているのか、さしたる外傷も受けないフィーネだったが、その足元が覚束無い様子だ。脳震盪だろうか。

 

「待て、なんだそれは…」

「はい次いってみよう。」

「奏、武器の譲渡はレギュレーション違反よ。」

「うわぁ…」

 

 奏がぶん投げたガングニールのアームドギアをぶんぶん振り回し、響はフィーネに飛びかかる。鞭を振るって近づけまいとした時には既に遅く、手加減など考えていないであろう響の鋭い一撃が彼女に突き刺さる。

 

「これが私の…シンフォギアだぁぁぁぁぁぁぁ!

「勝ったッ!無印編完ッ!!」

「あなたは何を言っているの。」

「めちゃくちゃだぁ…」

 

 何故か締まらない結末であったが、ようやくフィーネは倒れた。力尽きて地に臥せる彼女を見て、クリスは愛憎入り混じった複雑な表情を向ける。

 

「フィーネ…どうしてあたしを…」

「私は、月を…穿てなかったか。」

 

 仰向けに手を伸ばす。伸びる腕の先、伸ばせば掴めそうな場所に月がある。月が欠けているかどうかは、フィーネにとっては些事。彼女にとって大事なのは、月面のとある場所を破壊できているかどうか。さしもの彼女でもそれを確認する術はなく、しかし未だに装者たちが話し合っているのを見る。つまり。

 

「失敗したか…まぁ、もう良いかもしれんな。」

「何をしようとしたんだよ。なぁ。教えろ。早くッ!」

「まだその時じゃない。貴女に教えるのは()()()()()()()()()()()()()()()()。」

「じゃ、じゃああたしを拾った理由は…」

 

 

 

「娘に、似ていたのよ。」

 

 

 

「フィーネに」

「娘が」

「居たってか」

「フィーネさん、結婚してたんですか!?」

「いや、少し違うな。あれは──」

 

 

 

フィーネ説明中(詳しくは前半部分を見てね)

 

 

 

「じゃあ、クリスちゃんはその子にそっくりだったと。」

「面影を勝手に重ねていただけよ。私のエゴに過ぎない…ッ!」

「フィーネ!?」

 

 先程までの気迫はどこへやら、穏やかな表情で横たわるフィーネだったが、突然身体を捩らせる。ネフシュタンの再生能力はあれど痛覚は存在しないはず。ただただ考えてクリスは両手をぐるぐると回し続ける。

 

「ネフシュタンは、再生する度に…持ち主の身体を侵食していく…っ!痛みが()()()()()()()()()()()()()()、これ程とは…やはり融合症例のデータを取っておくべきだったのかしら…!」

「ど、どうすんだよ!」

「クリスちゃーん!みなさーん!デュランダル持ってきましたよ…」

 

 片手に持ったそれを振り回しながら走り寄る響。嫌な予感がした奏と翼は慌てて響を止めようとするが、時すでに遅し。お約束の展開であるかのように、響は何も無い場所で足をもつれさせた。

 

「あっ」

「「待てぇぇぇぇぇ!!」」

「ん?」

「えっちょっ待っ」

 

 結論から言うと、デュランダルとネフシュタンは破片を残して対消滅を起こし大部分が喪失された。後日、響はめちゃくちゃ怒られた。

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ、結局さ。あたしのことはどう思ってたんだよ。」

 

 カ・ディンギルから放たれた一撃はクリスと奏が全力で食い止めたため、月への被害は無し。実質的にはフィーネの一人負けだろうか。事態の収束のために、二課は大忙しだった。翼の父、八紘の力がなければ今頃職員たちはエナドリ漬けの日々を送っていただろう。

 しかしその中でも特徴的なのが、ぎゃあぎゃあと叫ぶ電話越しの高官たちを宥めすかす弦十郎と、その後ろで正座させられている響。先程までありとあらゆる人物から説教を受けていた彼女だったが、やはりと言うべきか大トリは二課司令の弦十郎。しかし最後は『事故だからしょうがなかったな』で済ませてしまうあたり、彼の懐の深さは計り知れないのだろう。

 

「それを言うのは、もう少し先かしらね?」

「先延ばしかよ。」

 

 翼と奏は今日も今日とてアイドル活動中。先日のステージでは海外ライブの計画もカミングアウトし、その人気は留まることを知らない。今や世界に羽ばたく二人の背中を初めに押したのが一体誰なのか…それは、クリスと響には分からない。

 

「歌、好きになれたの?」

「──まぁな。少なくとも、嫌いじゃなくなったよ。」

 

 そう、と返して差し出されたマグカップを呷る。話し込んでしまって冷めているが、むしろこのくらいが丁度いい。喉を鳴らし一息に飲み干して、フィーネ──櫻井了子は隣でぴこぴこと動く銀髪を撫でる。

 

「それは良かった。」

「良かった、じゃねぇよ。──まだまだ、これからだ。」

 

 ぐっと握った拳を見下ろす、()()()に対して了子は笑う。拾い上げた時から、随分と変わったな…そう考えて。野良猫はすっかり飼い慣らされてしまったようだ。ててて、と響に向けて走り寄るクリスの表情は柔らかく、数年前と同一人物とは思えなかった。

 

「本当に、良かった。」

 

 ──貴女に、普通の暮らしをさせてあげられそうで。

 苦い記憶から、素直になって向き合うことを止めていたクリスへの包み隠さぬ感情。それはただただ、娘の多幸を願う母親のものだった。

 しかしクリスは、まだまだ幸せな世界を知らない。故に、私が何とかしてやらねばならぬ。ふと、家族を守ると言っていた、今は会えない彼女の言葉が少しだけ分かった気がした。

 

「なるほどね。弦十郎クンや二人だけじゃなくて、私もすっかり毒されていたってこと。罪作りな女ねぇ。紫羽ちゃん。」

 

 今日の仕事が終わったのだろうか、翼と奏がエレベーターから飛び出してくる。素直になったクリスのことを妹のように可愛がる二人は、やはり以前とは異なっていた。家族には良い思い出がほとんど無かったクリスには、新鮮に写っているのだろうか。

 

「ん?クリスお前…ちょっと太っ」

「違ぇよ!」

「奏、これは違うわ。恐らく装者の中では最強レベルなのよ。」

「…おぉ、ほんとだ。」

「おいこら止めろ!女同士でもセクハラってあるんだぞ!」

「奏さん…それを堪能していいのは私と未来だけなんですよ…!」

 

 正座から開放された響も乱入し、クリスは三人の中でもみくちゃにされてしまう。楽しげな声が響く中、了子は遠目から四人を眺めていた。

 

「〜〜〜〜〜〜っ!もう!いい加減にしろぉ!」

「あっ逃げやがった。」

「私より、おっきかった。」

「つ、翼さん!?」

 

 顔を真っ赤にしたクリスが走り去り、残された三人が意味不明な言葉を呟く。内容を聞いた途端、フィーネは全力でクリスのフォローに走った。その後、正座する響たちが見られたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当にやるんだな。」

「ええ。月によって崩壊する世界を救うのが、私のような英雄の仕事ですからねぇ。」

「ならば止めはしない。だがな。」

 

 

 

「彼女たちに害を与えてみろ。()()()()()()()()()。」

 

 

 

「ヒィッ!?」

「世界を救う為、世界を脅かしたフィーネの力を奪い取るか…これだから人間は愚かなのだ。永遠に身内食いでもしているのかと思ってしまう。後は頼んだぞ、()()()。」

「はい。頑張ります。」

「二課の装者は()()。ちょうどこちらと同じ数か。」

「ええ。後はコレを使ってしまえばジ・エンドです。」

 

 

 

「いつ見ても醜悪な怪物だな。ネフィリム。」

 

 

 




次回、G編突入の第24話。

無印はみんな書いてるからモチベが上がらなかったんや…あと紫羽ちゃんはよ出したい(願望)

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