椎葉朱莉の不思議な日常   作:たかなおにぎり

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椎葉朱莉の不思議な日常 第21話


第21話 サケノミとノゾキマ

深夜。

 

私は自分の家で目覚めた。

変な時間に起きてしまったなぁ......。

 

酒でも飲んで時間潰すか......。

 

この家の主人は寝てしまっている。

ちょっとぐらい物音立てても大丈夫だろう。

 

「よいしょっと......。」

 

私は体を起こし、

リビングに向かった。

 

っ‼︎

 

リビングから気配を感じる.....!

私は恐る恐るリビングに向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラッ、

ノゾキマッ‼︎

 

「どうだサケノミ、ホウキは。」

 

「ん、残念だけど、私とホーちゃんは親友。

絶対に裏切ったりなんかしない。この先も、ずっと。」

 

リビングに居たのは、

ノゾキマだ。

ノゾキマは昨日、私にホーちゃんを殺すように言ってきた。

一度はその気になったが、ホーちゃんの説得で気を取り戻した。

 

「バカなのか?あいつはお前を見捨てたんだぞ?」

 

「過去は過去、今は今だから。

それに、ホーちゃんは2度と私を見捨てたりはしないと言ってくれた。だから私は、ホーちゃんを信じる。」

 

スチャッ、

ノゾキマが銃を構える。

 

「じゃあ死ね。」

 

「いいの?こんなとこで撃って。

簡単に避けれるけど?」

 

私がそう言うと、

ノゾキマはニヤリと笑う。

気味の悪い笑い顔で。

 

「サケノミに撃つんじゃない。

ホウキに撃つんだよ。」

 

は、は......?

ホーちゃんはここに居ないはず.....。

 

「フッ、ここからどうやってホーちゃんに?」

 

「このピストルは紐付けされた妖怪に必ず当たる仕組みなんだよ。」

 

「...........?」

 

ここに名前を打ち込めば、書かれた妖怪に必ず命中する。ここに、番号619.......っと。これで紐付けが完了した。

私がこの引き金を引けば、ホウキは確実に死ぬ。

さぁ、どうする?私に親友を殺されるか、自分で親友を売り出すか。」

 

そんなの答えは決まってる.......‼︎

 

 

「どっちもしない‼︎」

 

シュルッ、

体から鞭を出す。

フエ‼︎

 

バシッ‼︎

私はノゾキマが持っているピストルを鞭で払い落とした。

 

「苦手な妖術で私と勝負する気?」

 

ノゾキマの目の色が変わった。

本気を出すつもりだ。

 

「ジュレ‼︎」

 

ビュュュ!

冷たい冷気が私を襲う。

私は鞭でそれを防ぐ。

そして、反撃のチャンスをうかがう。

 

「メレディクショ、」

 

「させないよ、

パラリジドゥソメイル‼︎」

 

っ‼︎

か、体が全く動かない⁉︎

こ、声も出せない‼︎

このままでは......ホーちゃんが‼︎

 

私は必死で体を動かそうとする。

ダメだ‼︎全く動かない‼︎

 

「アハハ、全く動いてないよ、消えな。

アンエ、」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「エタンドル‼︎」

 

パァァァァァ‼︎

突然、誰かの声と共に、眩しい光が家中を包んだ。

光が消えた。

ノゾキマは消えていた。

 

「大丈夫⁉︎サケノミ‼︎」

 

ホ、ホーちゃん‼︎

助けに来てくれたんだ!

 

ホーちゃんは私の金縛りを解いた。

そして、私はノゾキマが持っていたピストルのことについて

話した。

 

「このピストルは、ホーちゃんに必ず命中するって.....。」

 

「そんなの、嘘に決まってるでしょ。

こんなピストルに名前を書いたぐらいで......。

ノゾキマの言うことを簡単に信じちゃいけないよ。」

 

「そ、そうなの.........?」

 

「ノ、ノゾキマはどこに行ったの⁉︎」

 

ノゾキマは眩しい光と共にどこかへ消えていった。

 

「多分、妖怪の世界に強制的に戻らされたと思う。」

 

死んだわけではないらしい。

ホーちゃんが言うには、

この先も何度も私の命を狙ってくる。

その時は、迷わず自分を呼べ。とのこと。

 

「やっぱホーちゃんは頼れるなあ!」

 

ツン!

 

「うひっ⁉︎腰つつかないで‼︎」

 

ホーちゃんは腰が弱点だ。

ここを指でつつくと、かわいい声をあげる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「チッ、ホウキめ........あともうちょっとだったのに......。」

 

私は見事に撃退されてしまった。

このままでは魔王様がお怒りになってしまう。

 

私は手下どもを集めることにした。

1週間後、人間界を襲撃するつもりだ。

椎葉の姪、夏樹を人質にとり、

椎葉たちをおびき寄せる。

そして、何としてでもホウキを捕まえて、妖怪の世界に連れ戻す。

この世界を救うために.......‼︎

 

「待っててください。魔王様。」

 

この私が世界を救ってみせます。

3ヶ月後、

この世界に大爆発が起きる前に......。

 

全ては3ヶ月後。運命が決まる。

 

 

 

 

つづく


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