輝きと暗闇   作:銀河のかけら

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スーパースター二期の2話を半分しか録画出来ませんでした。かけらです。そして、見逃し配信に感謝の言葉しか出てこないかけらであった。

それでは、どうぞ!


27話(本当の過去8)

9月…日

 

段々と秋が近づいて来た。そして、それは予選も近づいていると意味してるだろう。最近バンドとの間でも白熱した練習が出来ている。

 

みんなにも絶対に今以上の力を出してほしいところだ。

 

勝つ為にも…

 

 

 

響「駆!遅れてるぞ!光は走り過ぎ!」

 

曲中にも響の指摘が聞こえてくる。

 

光「りょーかい!」

 

駆「はい!」

 

その後も演奏しては響が指摘するというのが続いた。

 

響「なんだよ…何度も同じこと言わせないでよ…。」

 

響はため息を混じらせながら呟く。少しイライラしてるようにも感じ取れる。

 

光「ちょっと待って…!少し言い過ぎじゃないの?」

 

すると光が演奏を止めて響に詰め寄る。

 

光「確かにミスしてるのは申し訳ないけど、言い方ってものがあるんじゃないの?」

 

響「え?何?ならミスらないでくれないかな?そうすれば解決でしょ?それくらい馬鹿じゃないんだからわかるでしょ?」

 

光「っ!!響……!!」

 

拓也「ちょっ!?待てって!!」ガシッ

 

駆「響さんも言い過ぎですよ!」

 

拓也と駆が二人の間に入る。光はずっと響を睨んでいるが、対して響も少し睨み返す。

 

響「やる気がないなら帰っていいよ?やる気がある人だけ残って、再開しよう。」

 

光「……っ!」ダッ…

 

響にそう言い捨てられた光は教室を飛び出していった。光の目には涙を浮かべているように見えた。

 

奏「響…少し冷静になれ。」

 

響「冷静…?至極冷静だけど…?」

 

奏「響……。」

 

持ち場に戻る響に拓也と奏は何も言えず続いていった。しかし駆は姉である光の事が心配になり、ギターを置いて教室を出ていった。

 

響「……ごめん、個人練にしよう。」

 

不満そうに拳を握りしめる響を見つめる拓也は、嫌な予感が少しずつ溜まっていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

響が帰った後、残った拓也と奏が響について話し出す、、

 

拓也「なあ、奏。響の事なんだけど…最近焦っているような、いつもの響じゃない気がするんだ。」

 

奏「確かに、中々結果が出なくて焦ってる…そう見えるな。」

 

拓也「やっぱりか…そのせいもあってか最近暴走気味なんだよな…。」

 

奏「勝ちにこだわるのは良いけどな…彼に関しては少しこだわり過ぎな面がある。」

 

奏「確かにね。でもここまで来たら俺たちは後ろから響を支えていくしかない。俺たちが響に最高の舞台を見せよう。」

 

拓也「ああ…まずは光をフォローしていかないとな。」

 

俺たち二人の行動が今後のバンドに左右するとまで思わされるような状況に拓也は息を呑むのであった。

 

 

 

 

 

そして時間というものはあっという間に過ぎていく。

 

 

 

 

 

11月…日

 

とうとう今週末が予選だ。最近バンドの練習の質が下がっているように見えているが、抜かりはないはずだ。

 

明日は必ず…俺たちが頂点に立つ。

 

 

 

響「みんな、少し聞いてほしい。」

 

響の呼びかけに四人は耳を傾ける。

 

響「予選まであと二日に迫ってる。全体としてはかなり良い出来になってきてるから、あとはそのパフォーマンスをもう一段階レベルアップしていこう。」

 

奏「…わかった。」

 

拓也「OK。頑張んないとな!」

 

駆「分かりました。」

 

光「…………………。」

 

光は響の方を向かず自分の楽器を気にしていた。あれ以降、響と光は仲直りしていない。そのせいもあってか、バンドの中に少しだが暗い雰囲気が漂っていた。

 

拓也「………。」

 

それを遠くから見守っていた拓也には何やら胸騒ぎを感じていた。嫌な予感がしてならない…拓也は心配でならなかった。

 

 

 

直前の練習も特に何かトラブルもなく順調に過ぎていった。

 

 

 

そして、ついに予選の朝を迎えた。

 

響「ん……ふわぁ……朝か……」

 

少し眠いしまだ時計の針も5時を指している。普通なら二度寝をする時間帯だが今日だけはそうも言ってられない。

 

響「予選か…よし!行こう!!」

 

響は勢いよくベットから飛び起きると早速準備に取り掛かる。

 

響「よし、持ち物はOKだな。さてと…少し早いけど行くか…。」

 

予選は電車で移動しなければならない。時間は余裕を持っておいた方がいいだろう。

 

響「よし、行ってきます。」

 

そして、いつもより少し大きな声で家を出ていった。

 

 

 

駅に着いた響は乗る電車を待っていた。後数分で着くはずだ。日曜だがいつもより人が多く感じた。

 

響「人多いな…混むのは嫌だけど今日は仕方ないか…。」

 

響は相変わらず人混みが好きじゃないのは変わりなかった。少しでも紛らわせようと携帯を触ってようと思う。

 

響「…あれ?充電切れか?やっちゃったなぁ…。」

 

珍しく携帯の充電を忘れて充電切れになってしまっているようだ。携帯が使えないのは痛いが、今日は予選だけなのでそこまで影響はないだろう。

 

響「みんなちゃんと移動出来てるかな…まあ流石に大丈夫だろ。」

 

そうやって適当に過ごしているとやっと響が乗る電車が来たみたいだ。

 

響「お、やっと来たか…さてと、会場に行きますか…。」

 

響にとって二回目の予選。

 

みんなのため…そして勝ちたいという想いのため…俺たちの音をみんなに届けるため…

 

響達の色々な想いが詰まったそんな曲を届ける。そして結果というものを持ち帰りたい。

 

俺たちの今後をおおきくかえる予選が始まる。後悔なく曲を披露する。そう改めて自分に言い聞かせながら電車に乗り込んだ。

 

長い長い電車での移動が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも、銀河のかけらです!いかがでしたか?

さて着々と進んでいる過去編ですが、最近少し長くかけ過ぎかなと感じる時があるんですよね。受験生となって少し時間が減りましたが流石にAqoursのメンバーも出したい…。でもまだまだ先が長いんですよね。なので少し字数を増やしたりと予定より早く進める可能性があるのでその時はよろしくお願いします。

それでは今回は以上!銀河のかけらでした!

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