神様転生自己満海賊   作:YADANAKA

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本日もよろしく!


よんわ

 

救助が終わってから俺達は一先ずドンキホーテ海賊団が行った方の島に停泊する事にした。

 

あのまま追っても問題はなかったが無闇に探すよりも情報を集めるんだそうで。

 

この辺りにはそんなに島がないから特定するまで時間がかからないらしい。

 

そんなわけで俺達は一日中情報収集に勤しんだ。その結果その日の昼にはドンキホーテ海賊団の船を見つけることができた。

 

 

というか、俺たちがいる島の隣の周囲がネズミ返しになってる島の裏側にいた。距離は1kmくらい。見分色で気付かなかったのかと鶴さんに聞いたら…

 

「アタシはどちらかというと武装色が得意分野なんでね。–––––文句あるかい?」

 

って脅された。

 

 

ーーーーーー

翌日 隣の島

 

俺は今件の島に仲間達とこっそり上陸していた。

 

海軍はこの島で戦うにしても海上で戦うにしても島民の避難とか保護はしなくちゃあならない。そんなわけで俺含めて30人が上陸に成功したんだ。

 

因みにこの部隊の指揮官は俺です。

 

ん?ってなるよな。俺もなった。でもねついさっき言われたんですよ。

 

「アイト!30人くらい連れて島民守ってきな!出来たら本部曹長にでも推薦してやるよ!」

 

まぁこの前の一等兵になったのと同じ感じだな。

 

そんなわけで俺たちは島に上陸して避難指示をしようと思ったんだが、ネズミ返しを超えると俺の目には信じ難い光景が広がっていた。

 

 

ーーーーーー

数時間前

 

「頼んだぞ、モネ。海軍が来た時の為に少しでも時間を稼げ。町を荒らされていれば奴らは助けに行くしかないからな」

 

「かしこまりました。若様」

 

 

ドフラミンゴ達は追撃を恐れてはいたが自身も仲間も大小様々な傷を負った為暫しの休息をしていた。

 

もちろんただ休息をしていたわけではない。傷が治るのを相手が待つわけないのだから。そこでまだまだ余力が十分にあるモネやシュガーと言った者達を動かす。

 

モネにあらかじめここに待機させていた約200人の部下を率いさせて港町を占拠したり、おもちゃを捨て駒用に試運転したり、幹部の中でも動ける奴らを中心に情報を収集させたりもした。

 

(モネは最悪捨て駒になって海軍を引きつけてくれればそれでいい。それに自然系の能力者。そうそうやられないだろう。そのために町を派手に壊させた。…とはいえ、アイツを消してもそこまで変わらなかったとは。まだ他にも内通者がいるかもしれないな)

 

ドフラミンゴは幹部以上の仲間を「家族」と呼び大事にしている。しかしそれはあくまで自分の思い通りに動けばの話なのであった。

 

ーーーーーー

 

「こいつはひどい…」

 

「誰がこんなことを…!」

 

仲間達が呆然としながら同時に怒りを覚えながら燃える町を見ている。生物学的なものらしく、火は動物に恐怖を与える。特にここまで大きな火は普段の実戦とはまた別の恐怖を与える。

 

だが、何にせよ。足を止めるわけにはいかない。助けるべき市民が困ってるなら助けないなんて理由はない。

 

「行くぞ!市民を救出する!!各自2人から3人1組で迎え!俺は島中を飛び回って主犯格を探す!!誰か鶴さんに連絡しろ!」

 

『了解!!』

 

俺達はすぐさま街に入っていった。放火をした犯人はどこにいるのだろうか。恐らくだが火災の被害がそこまでないところだろう。自分達まで燃えては意味がないし。

 

この放火とかで荒らし回ってる奴らは昨日戦った奴らと同じようなものを身につけている。そこから考えるまでもないがコイツらは十中八九ドフラミンゴの部下だろう。

 

俺は市民の救出を最優先にしながら可能な範囲で海賊も倒してく。屋根の上からざっと見た感じでも結構な数がいる。多分100人以上いる。こんなに動ける奴らがいたのか。

 

俺が屋根の上を飛び回って救出していたからだろうか。周りに指示を出している敵の主犯格らしき女性が俺めがけて何かを投げてきた。

 

俺はそれを走りながらなんとか紙絵でかわし槍を構えて体制を整える。

 

「ったくいったいだれが…」

 

「避けられちゃったみたいね。…次は当てなきゃ」

 

その声は女性の声だった。見覚えがあったためアイトは目を見開いて屋根から飛び降りた。

 

顔を動かす度に艶やかに揺れる光り輝く緑の髪に、長いまつ毛と雪のように真っ白な肌、出るとこが出て締まるところは締まっている抜群のプロポーション。

 

間違いなくモネだった。

 

(あれは確かベビー5達を倒したやつね。セニョールにも能力なしとはいえ張り合ったようだし…雑兵はいないほうがいいわね。)

 

そう思いモネはここから離れさらに被害を拡大させるように指示を出そうとした。しかしある者がそうはさせなかった。

 

「……綺麗だ」

 

「…………え?」

 

「俺の名前はアイト。もし宜しければ女神様…貴女のお名前をお聞かせ願いたい」

 

原作の知識があろうとなかろうと美少女の前で男は無力である。何を思ったのかアイトはモネの前で騎士のように跪いた。加えてアイトはここでとある物を無意識に状況に合わせて暗唱していた。

 

「え、えぇっと…わ、私の…ことかしら?私はモネだけれど–––」

 

「モネ!なんと素晴らしい名前なんだ!貴女の美しさを体現しているいい名前だ!!貴女のような世界最高峰の美少女に会えるとは…俺は何という果報者なのでしょうか…!!」

 

「そ、そう?あ、ありがとう…ございます……」(落)

 

「モネよ!この後予定は空いているだろうか!?出来ればこの後貴女の時間を10分、いや5分…いや1分…は少なすぎるが時間を貰えないだろうか!?」

 

《この海兵は何を言ってんだ……》

 

一応言っておくとアイトもモネを前にしてドギマギして緊張で何言ってるか理解してません。

 

「ええ!?いっいや…その…––––」

 

《こんなんでこの人が頷くわけが––––》

 

「…わっ私で良ければ…いくらでもいい、ですよ?」

 

《いいのかよ!!!!!》

 

「本当か!!ではしばし待っていてくれ!周りの海賊を捕らえねばならぬのでな!!」

 

アイトを見てはもじもじして顔を赤らめるモネ。ここまで完全に惚れていた…というか恋をしていた?が、そのアイトの言葉が耳に届いた瞬間。180度雰囲気が変化した。

 

 

「…残念です。若様の邪魔をするのなら……!私が相手になるわ!」

 

そういうや否やモネは一気にアイトの懐に入り込み蹴り飛ばした。

 

「グハッ!?」

 

アイトは突然のことにまるで反応できず家に突っ込んだ。

 

「あなた達は今のうちに島中を荒らしてきなさい」

 

『はっ!!』

 

さて…そう言ってモネはアイトが突っ込んだ家を見て、確実に仕留めるために腰につけているレイピアを構えて能力を使い周囲をここだけ雪景色に変えた。

 

「…どう来るかしら」

 

ーーーーーー

 

その頃吹っ飛ばされて家に突っ込んだアイトは月歩で空に人知れず登っていた。

 

いやーアッハッハ…危なかった。

 

もしモネに蹴られなかったらあのままお持ち帰りしようとしてたかも。そもそもなんでアインは俺にあの手紙を渡したんだ?ゴリアテに頼んだやつとは別件か?

 

にしてもどうするかねぇ。

 

てか能力もう持ってんのか。厄介なことこの上なしじゃねえかよ…武装色は大分モノになってるけどうまくいくかなぁ…

 

「まぁやるしかないか……!」

 

海兵として市民に対する乱暴は鎮圧せねばならん。美少女だろうが怪物だろうが立ち向かわねば、男が廃る!!!!

 

ついでに戦ってる最中に胸を触らせて頂こう。決して本命ではない。本気で止めなきゃと思ってるし。

 

 

ーーーーーー

 

「来ない…「セイヤッ!!」ッ!?」

 

モネが咄嗟に避けた為突き刺した槍はその衝撃で粉々に砕け散ったが。

 

モネが避ける前にいた場所に目をやると槍を突き刺した結果クレーターとなった地面があった。

 

 

「まさか空から来るなんて…あなたも能力者なの?」

 

「いや?別にそんなこと–––––ないよ!!」

 

「ッ!!!」

 

剃で一気に距離を近づけたアイトは武装色を纏った拳を振り抜く。これは雪の柱で塞がれるが一撃で破壊された事にモネは驚きを隠せなかった。

 

勢いそのままにその隙を逃さずアイトはセクハラギリギリのところまで懐に入り込んで内股狩りで組み伏せようとするも雪になって逃げられる。

 

その後も懐に入り込めたら一本背負いや大外狩り等を次々と仕掛けるもなかなか上手く決まらない。

 

「ハァ………ハァ………なんで逃げるんだよ」

 

「なんか邪な視線をずっと感じるのよね」

 

「ギクッ」

 

あれから暫く戦ってたがモネはひたすらこちらを冷やしたり格闘したり雪の弾丸を打ってきたりと色々してきたが俺はそれを鉄塊や紙絵で対処する。

 

対する俺も槍で色々と攻撃をしたり空からひたすら嵐脚をしたが雪に潜られて躱されたりと互いに決定打にかけていた。

 

ちなみにこの前の鶴さんとの戦闘訓練で六式は全部習得してます。覇気は武装色はいけるけど武器とか嵐脚に付与は出来ない。

 

ここまで出来たのはかなり早いが死線を潜ってきたおかげだと思う。まじで鶴さん容赦ない。

 

 

そんなわけで膠着してたわけだが戦いは予想もしない決着を見る。

 

 

「!?おい!危ねぇ!!!」

 

「え?」

 

どこからともなく“軍艦の砲弾”がモネに当たりそうになったから俺は咄嗟に飛び込んでモネを庇った。

 

“軍艦の砲弾”はそこらの船の砲弾より2回りぐらい大きくその分威力も高い。鉄塊が出来てれば良かったのだろうが動きながらの鉄塊はまだまだできない。

 

お陰で俺はその場に膝をついてしまう。

 

「だっ大丈夫!?怪我は…」

 

「俺は…敵だぞ?今がチャンスだと思うが…?それよりも今打ってきたの––」

 

モネが心配して駆け寄ってくるが俺は砲弾が来た方に目を向ける。

 

 

 

そこにいたのはドフラミンゴの船だった。ドフラミンゴもデカイ砲弾を打てるのを持ってたのか。

 

 

「ドフラミンゴだよな…」

 

「…………構わないわ」

 

「なんで?」

 

「私達は拾われた身だったから…若様が無事ならそれでいいわ」

 

「…なんだよそれ。モネが自然系の能力者だから問題ないとでもおもったのか?だとしたら阿呆だな、アイツ。100%の物事なんて存在しない。信頼してる?なわけない。口先でそう言ってるだけで今の行動が信頼の証になるわけがない。そもそもドフラミンゴが無事だからってモネが無事じゃなきゃ意味がない」

 

「だとしても…私は–––––」

 

「決めた。モネさ、うちに来なよ」

 

「恩を返し…………え!?い、今なんて–––」

 

「とりあえずお持ち帰りさせてもらうわ」

 

「チョッ……どういう事!?」

 

 




ありがとうございました♪

ナミはヒロイン?

  • ナミも嫁入りだ!
  • ナミはヒロインにしない方が良い
  • アインはリアルだと巨乳だ!
  • モネは原作のように半獣半人にすべきだ!

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