昼休み、Uが春香と弁当を食べていると、こっそりU達の様子を見ている天風とレナファレストに気がついた。だが、春香によってUは彼女の犯罪という言葉にすら屈さない愛に少し呆れてしまう。一方、天風達はUと春香の様子を見ていたようで………?
放課後………
U「よし、学校終わったー! 春香、帰ろうぜー!」
春香「はい!」
U達は、学校が終わり、帰ろうとした時だった………
レナ「U殿、春香殿。お二人とも、この後何か用事はあるか?」
U「え? いや、無いけど………」
レナ「なら丁度いい。私の家に来ないか?」
春香「どうしたの? 急に………」
レナ「U殿達には、仲間として私の家のコレクションを見てほしいのだ。
U「成程ねぇ………大佐殿の家と考えると………どんなレア物があるかなと想像しちゃうよ。」
レナ「ふん………」
レナファレストは嬉しそうに胸を張る。
天風「どうせあれだろ? 女の子ものの幼稚な玩具だろ?」
レナ「黙れ、この二等兵が!!」
天風「誰が二等兵だ、コラ!」
レナ「丁度いい、お前も来い。私のコレクションを見れば言葉を失うことだろう。」
天風「え? でも俺用事が………」
レナ「どうせ家でゲームするだけだろ?」
天風「(見透かされていたか………なら!!)………はい! 俺には拒否権があります!」
レナ「馬鹿者ー!! お前にそんなものはなーい!!」
天風「そんなー!!」
こうして、U達はレナファレストの家を訪ねることに………
レナファレストの家………
U「うわあ………すごい屋敷だ………!」
天風「そうなんだよなぁ………レナの家って金持ちなんだよな………」
レナ「さあ、入る前にこの水道で手を洗ってくれ。」
U「成程………徹底的な対策の施しようだねぇ………」
春香「そうですね………」
Uと春香は手を洗い出す。天風も手を洗おうとするが………
レナ「待て、お前はこれだ。」
レナはそう言うと、消化器のようなものに持って来て、雨風に謎の殺菌剤をかける。
天風「ちょっ、お前! 何をかけてるんだー!?」
レナ「人体に影響のない殺菌剤だ。我慢しろ。」
天風「俺を菌扱いするなー!」
そして、消毒が終わると………
U「………お邪魔します………って、すげぇー!」
U達が家の中に入ると同時にUや春香の家以上にあるエントランスの広い空間には………
U「すげえ戦車のプラモデルの数だね………八九式中戦車にシュナイダーCA1、IV号戦車………すげえ! 日本、フランス、ドイツの戦車じゃないか!!」
天風「いや、なんでお前は分かるんだよ………」
春香「それに………すごいモデルガンの数ですね。」
U「これは………かなりのマニアだな。」
レナ「これらも確かに宝物だが………私の一番の宝はやはりあれだ。着いてきてくれ。」
U達は、レナの部屋に連れていかれる。そして、レナの部屋の奥には、軍服が置いてあった。
U「それは………旧日本軍の軍服!?」
レナ「これはオーダーメイドで作ってもらった模造品だがな。私の体型に合わせて作ってもらった、世界に一つだけの私の軍服だ。」
と、レナは誇らしげに告げた………
To be continued………
次回予告
レナは軍服と旧日本式のモデルガンを手にすると、完全に旧日本軍のようだった。レナは日頃の感謝の気持ちとして、Uの為に作っていた軍服一式をUに渡す………
次回「趣味の仲間」