幻想恋人録〜悪戦苦闘の恋愛〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
昼休み、Uが春香と弁当を食べていると、こっそりU達の様子を見ている天風とレナファレストに気がついた。だが、春香によってUは彼女の犯罪という言葉にすら屈さない愛に少し呆れてしまう。一方、天風達はUと春香の様子を見ていたようで………?


第19話 軍事モノ好きの宝

放課後………

U「よし、学校終わったー! 春香、帰ろうぜー!」

春香「はい!」

U達は、学校が終わり、帰ろうとした時だった………

レナ「U殿、春香殿。お二人とも、この後何か用事はあるか?」

U「え? いや、無いけど………」

レナ「なら丁度いい。私の家に来ないか?」

春香「どうしたの? 急に………」

レナ「U殿達には、仲間として私の家のコレクションを見てほしいのだ。

U「成程ねぇ………大佐殿の家と考えると………どんなレア物があるかなと想像しちゃうよ。」

レナ「ふん………」

レナファレストは嬉しそうに胸を張る。

天風「どうせあれだろ? 女の子ものの幼稚な玩具だろ?」

レナ「黙れ、この二等兵が!!」

天風「誰が二等兵だ、コラ!」

レナ「丁度いい、お前も来い。私のコレクションを見れば言葉を失うことだろう。」

天風「え? でも俺用事が………」

レナ「どうせ家でゲームするだけだろ?」

天風「(見透かされていたか………なら!!)………はい! 俺には拒否権があります!」

レナ「馬鹿者ー!! お前にそんなものはなーい!!」

天風「そんなー!!」

こうして、U達はレナファレストの家を訪ねることに………

 

レナファレストの家………

U「うわあ………すごい屋敷だ………!」

天風「そうなんだよなぁ………レナの家って金持ちなんだよな………」

レナ「さあ、入る前にこの水道で手を洗ってくれ。」

U「成程………徹底的な対策の施しようだねぇ………」

春香「そうですね………」

Uと春香は手を洗い出す。天風も手を洗おうとするが………

レナ「待て、お前はこれだ。」

レナはそう言うと、消化器のようなものに持って来て、雨風に謎の殺菌剤をかける。

天風「ちょっ、お前! 何をかけてるんだー!?」

レナ「人体に影響のない殺菌剤だ。我慢しろ。」

天風「俺を菌扱いするなー!」

 

そして、消毒が終わると………

U「………お邪魔します………って、すげぇー!」

U達が家の中に入ると同時にUや春香の家以上にあるエントランスの広い空間には………

U「すげえ戦車のプラモデルの数だね………八九式中戦車にシュナイダーCA1、IV号戦車………すげえ! 日本、フランス、ドイツの戦車じゃないか!!」

天風「いや、なんでお前は分かるんだよ………」

春香「それに………すごいモデルガンの数ですね。」

U「これは………かなりのマニアだな。」

レナ「これらも確かに宝物だが………私の一番の宝はやはりあれだ。着いてきてくれ。」

U達は、レナの部屋に連れていかれる。そして、レナの部屋の奥には、軍服が置いてあった。

U「それは………旧日本軍の軍服!?」

レナ「これはオーダーメイドで作ってもらった模造品だがな。私の体型に合わせて作ってもらった、世界に一つだけの私の軍服だ。」

と、レナは誇らしげに告げた………

To be continued………




次回予告
レナは軍服と旧日本式のモデルガンを手にすると、完全に旧日本軍のようだった。レナは日頃の感謝の気持ちとして、Uの為に作っていた軍服一式をUに渡す………
次回「趣味の仲間」

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