Uは白宮真子の事を考えて眠りに付けなかったが、そこに白宮真子が現れ、真子が未来の父親の話をするが、どうやら未来で交通事故に遭ってしまうという衝撃の事実を聞いてしまったU。Uは絶対に真子と共に生きる事を約束する………
U「………しかし、未来の僕は誰かを助けたがりなんだな………」
真子「うん………お父さんは誰かを助けたがりなんだよ。他にも道で階段を前に停滞しているおじいちゃんおばあちゃんを助けちゃうし、迷子の子供を助けたりもするし………」
U「な、成程………」
未来の自分の話を聞いて、Uは多少引いた。助け過ぎだと思ったのが原因だろうか………?
U「………なあ、真子。お前はその時代に行けないか?」
真子「で、出来なくは無いけど………かなり命懸けになるんだよ!? 下手したら………死んじゃうよ!」
真子は、未来を変える事は命懸けの行動である事を語り………
真子「それに………一つ歴史を変えてしまうと、その先の未来がどう転がるか………!」
U「………それでも、やるしかないよ。お前の話が本当なら………未来の自分を救うのは………僕だ。」
真子「………はあ。この時代のお父さんもお人好しなんだから………」
真子は呆れながらも………
真子「………私服に着替えて外に来て。」
真子はそう言うと、部屋をあとにした………
数分後、春香の家の外………
U「来たぞ。」
真子「準備はいいみたいだね。」
U「ああ。」
真子「じゃあ………やるね。」
真子は春香の家に置いてあった車の模型に触れる。すると、車の扉が開いた。
U「す、すげえ………!」
真子「タイムマシンはこの車の模型を選んだの。それに………私が触れなきゃそもそも起動もしないから、悪用されずに住むの。いいタイムマシンでしょ?」
U「………そうだな。」
真子「じゃあ、乗って!」
2人は、模型の中に入る。
真子「行くよ………今から16年後の未来へ!!」
真子はダイヤルをセットし、そう宣言すると、模型から、真子達の乗るタイムマシンから霊体として切り離され、霊体のタイムマシンは現代から姿を消した………
16年後………
16年後の春香の家に辿り着いたU達。出てきた場所は、現代と同じ場所に置いてあった車の模型だった。
U「………本当に16年後に来ちまったのか………ってか、この車の模型は未だに残っているのかよ………?」
困惑するU。真子は時計を見ると………
真子「事故の時間まであと15分しかない………行くよ、お父さん!」
U「おう!」
未来のUの交通事故現場に向かう………
交通事故現場(現時点何の事故も起きておらず)………
真子「ここだよ! 時間は………あと1分ちょい………」
U「………勝負の時か………」
この時のUは、交通事故時にいたとされる未来のUとは逆車線にいた。
U「………あっ! あそこに子供が………!」
真子「た、確かあの子が未来のお父さんに庇われた子供だよ!」
U「………助けてくる!」
Uは状況を見極める………そして、子供が道路に入ってしまったのを確認すると、Uは意を決して道路に入った。だが、読者にひとつ言っておくと、道路に入るのは大変危険なので、決して真似しないように………話を戻すと、Uは子供の元まで駆け寄り………
U「道路は危ないよ!」
Uはそう言うと、子供を道の方にまで連れて行った。そして、そこから10秒もしないうちに、例のトラックが通り掛かった。
U「………良かった………」
Uは安堵すると、子供に向かって………
U「坊や。道路には出ちゃダメだよ?」
Uがそう言うと、子供は頷き、どこかへと歩いていった………
U「………良かった。」
Uは安堵すると………
???「………やっぱり来たんだ。」
と、声が聞こえた。Uは声の方を見ると、スーツ姿ではあるものの、顔はUにそっくりだった。
U「未来の………僕………!?」
そう、彼は本来交通事故に遭うはずだった未来のUだった………
To be continued………
次回予告
未来のUは、自分の未来の為に助けに来てくれたのだと解釈。そして、未来のUは、自分の未来を切り開いてくれた事を感謝する………
次回「切り開かれる未来」