Uは自宅でカップ麺を食べようとしていた時に、春香が訪問。だが、Uは家の場所を教えていなかったり、カップ麺生活しているのがわかっているかのように買い物袋を両手に持っていた事に疑問を感じた。春香の内面には、とんでもない事実がある事を、Uは知らない………
春香「U君、ご飯が出来ましたよ。」
U「へぇ………白飯に味噌汁にハンバーグにポテトサラダ………絶品だねえ。」
春香「ポテトサラダはお惣菜なんですけどね………」
U「いやいや、僕の為に用意してくれただけ嬉しいよ!」
Uがそう答えると、春香は嬉しそうに笑顔を見せる。
U「じゃあ、いただきます。」
Uは食事を食べ始めた。
U「すっげー美味い! ずっとカップ麺ばっか食ってたからまともに美味い料理は久しぶりだよ。」
春香「そうですか、良かった………」
春香は安心する素振りを見せる。
U「美味すぎて箸が止まらねえや、突然来られたのはビビったけど、どうもありがとうな、春香。」
Uは笑顔を見せる。すると春香は頬を染め、Uの腕に抱き着いてきた。
U「うわっ!? なんで抱きついてきたの………!?」
春香「貴方の腕が恋しくなったからです。」
U「………人も守れないような腕だけどね。」
春香「そんな事ありませんよ、U君の腕は私の心を温めてくれるんですから。」
U「そ、そうかな………?」
春香「あの………もしよろしければ………また料理を作りに来てもいいですか?」
U「ああ………全然構わないよ。でも、連絡だけは頼むよ………急に来られても怖いからさ。」
春香「はーい。」
Uはストーカーされていたとも知らずに、春香の訪問を許可した。
U「そう言えばさっき聞けなかったけど、春香はなんで僕なんかを好きになったのさ?」
Uは現時点最も謎に感じている理由を聞いてみる。
春香「私がU君に惚れた理由ですか?」
U「うん。」
春香「それはですね………」
U「それは………」
春香「まだ内緒です♪」
U「えー?」
春香「じゃあ、私はそろそろ帰ります。」
U「え………あの………夜も遅いから………送って行こうか………!?」
春香「え………? う、嬉しい………です。」
春香にとってはこれは予想外だったようだ。色々完璧そうに見えて、変な所が抜けている所からは普通の少女の顔が見える………いや、犯罪を犯している時点で普通なのだろうか………?
春香「じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます。」
春香はUの腕に抱き着いたまま送って貰う事に………
外………
U「ふぃ………夜は寒くてしょうがないや。」
春香「じゃあ、私が温めてあげますよ。」
春香は自分の巻いていたマフラーを一度外し、2人の首を巻くように巻いた。
U「は、恥ずかしいよ………こうみえてまだ抵抗感あるんだよこういうの………」
春香「………U君の内面って意外と臆病なんですね。」
U「………うっせえ!」
Uは顔を真っ赤にしながら彼女を家に送って行った………
To be continued………
次回予告
春香の家に着き、Uは恥ずかしそうに家の方まで走っていった。そして春香の内面には、Uに惚れたきっかけが今でも浮かんでいた………
次回「惚れ込んだ理由」