レナファレストの動きにより、Uは逆転出来ずに点差を押さえることしか出来なかった。だが、Uは無法の策で、なんとかラス親を手にし、全ての運命を賭けたラストバトルに挑む………
レナ「(U殿との差は、12000も無い………即ち、U殿は満貫以上さえ上がれば十分逆転も可能という訳か………だが、私は1000点でも上がれば勝ちなのは変わらない………ここは早くこのバカに振り込ませて勝ち逃げするが定石………!)」
そう考えてレナファレストは、最終戦に臨む。
U「(………手が弱過ぎる………ダマ(鳴き、リーチをせずに上がること)の上がりは無理か………)」
Uはそう考えると、天風の捨てた東を………
U「ポン。」
回収する。だが、それだけでは勝ち目など到底無い。
U「さて、ひとまず一役は確保したか………この状況で同逆転すべきかねぇ………」
Uは、苦戦しているかのようにそう呟いた。それを聞いたレナファレストは………
レナ「(………U殿は一体何を考えているんだ………だが、結局は上がればU殿は勝てぬ……ならば、私がやるべき事は、U殿に上がらせないこと。即ち、逆転させない事だ………)」
そう考えたレナファレストは、天風の方を見る。天風は相変わらず苦戦を強いられていた。
レナ「(これならば、あっさりと勝ち逃げできそうだな………)」
レナファレストは勝利を確信する。だが、レナファレストが聴牌した次の順………
レナ「リーチ。」
レナはこの時リーチをかけていた。その直後、春香がドラの四索を切ってきた。
レナ「(………む? ドラを捨てたか………? 私がリーチをかけた直後にやるとは………危ない真似をするものだな………)」
と、考えるレナファレスト。すると………
U「ロン。」
レナ「な、何………!?」
Uは手配を倒す。そこには、2つの四索があった。
U「東、ドラ3………満貫だ!」
天風「な、何………!?」
レナ「(………ば、バカな!? な、何故満貫の手を張っていたのだ………!?)」
驚くレナファレスト。だが、彼女はこれは今回の運が良くなかっただけと考えて、これ以上は何も考えずに………
レナ「恐れ入ったぞ、少佐………私の負けだ。」
と、あっさり負けを認めた。
レナ「(U殿の強運には恐れ入ったな………)」
そう考えるレナファレスト。だが………
春香「(しかし………Uさんが口パクしてドラを切れと言ってくるとは思わなかったわ………)」
実は、レナファレストが聴牌する直前にUの手が揃い、Uは春香にドラを切るよう口パクをしていた。こういう戦い方で勝利を得る辺り、Uのゲームでの頭の良さはひとつ飛び抜けている事を、この時の春香は考えていた………
To be continued………
次回予告
Uと春香は、ヒーローごっこのような戦いごっこをしていた。普通のものかと思いきや、春香はスタンガンを使い、ドSな部分を見せる………
次回「ドSな春香」