ホロライブラバーズ トロフィー『悪意は善意に』獲得ルート 作:EVOL2019
幽真達が百鬼家へとやってきたその日の夜中、屋敷の庭である2人の者が話していた。
ちょうど物陰でその姿ははっきりとは分からない。ただその声は2人とも男のものだった。
「計画は順調か?」
「あぁ、問題ない。ただ一つ問題を挙げればあの客人だ。」
「霊狐と人狼の娘か。何問題ない。あの2人は捕らえて、交渉材料にする。ならなければ、奴隷商にでも売ればいい。」
「なら、あの人族はどうする?」
「殺せばいい。調べたところ大した利用価値もなさそうだ。女なら奴隷商でいい値で売れるだろうが、男なら大した値段にはならん。」
「了解した」
そう言って片方の男は姿を消した。
「パーティー会場の大勢の前で百鬼家当主を殺し、俺が当主になる。そしてまたあの時代を再来させる!!ふふふふはーっはっはっは!!!!!!」
男の笑い声が静寂の中響き渡った。
不穏な空気を漂わせるホロライブラバーズはここですかって?もちろんここだとも。
はい、EVOL2019です。最初からヤバげな雰囲気ですね。おそらく今回戦闘がありますよ。では、ゲームへGO
>先程の出来事とこの胸のもやもやが気になって、あまり寝付けない。
>『どうしたらいいんだろうか・・・・・?なんだ、この気配?』
>スキル『悪意』がいくつかの反応を確保した。数は10。ちょうどこの部屋を囲むようにいる。それも殺気だって。
>こちらに来て何もしていないはずだが、仕方ない。誘い出す。
>ベランダの窓を開ける。そして、部屋の隅へと行くと、ベランダへと向けて走り・・・・飛び出す。
>『3階だから結構な高さだが!!』
《チャージライズ!》
《フルチャージ!》
《カバンストラッシュ!!》
>『っ』
>落下の勢いを斬撃で殺し、身を躱す。そして、塀を越え、森へと向かう。人目につかない場所がやりやすい。
>スキル『悪意』で奴らを見ると、作戦通り付いてきた。この速さは木を避けながら空を飛んでいる。
>空を飛べる種族は天使と龍人と魔族。一応機人や妖精も空を飛ぶスキルを入手できるが、この身のこなしは生まれながらのものだと推測できる。
>天使は魔界には滅多に来ない。だから、除外。龍人は全てにおいて規格外、教科書で見たことあるのは大きな翼を持った者ばかりとなると、残るのは羽根が小さく小回りが効き、この場にいてもおかしくない種族は・・・・・
>魔族だけだ。
>『ここなら、いいな・・・・出てこいよ。あんたらがいることは分かってんだ』
「ほう・・・ただのガキかと思っていたが、流石は百鬼あやめの友人。そこそこはやれるようだな」
>『御託はいい。あんたら、旧魔王派の奴らだろ?俺に何の用だ?』
>魔族には、種類の派閥が存在する。旧魔王派と新魔王派。新魔王派は他の種族にも温厚でいい印象がある魔族で、旧魔王派は他の種族の元に潜み、暗躍すると聞いたことがある。
目的は分からないがよく言われるのは、封印された魔王の復活。
>正直俺を狙う理由は分からない。さて、どう対処するか。
「貴様は我々の邪魔となる。ここで死んでもらおう。何、一瞬で殺してやる」
>『やってみろよ。返り討ちにしてやる』
>そう言って俺はアタッシュカリバーとアタッシュアローを取り出す。
さぁ、始まりましたよ。久々のバトル。
魔族10人との勝負ですね。ちゃっちゃっと倒して、お嬢ルートのラスボスが誰かを吐かせちゃいましょう。
というか、幽真くん頭の回転早すぎませんかねぇ・・・・流石というべきか。賢さ上げまくった甲斐がありますね。
さて、まずは初手安定の・・・・
>スキル『恐怖』を使用した。
「っ、なんだこれは!?」
「体がうごかねぇ!?」
「体が震えてる?なんだよ、あの餓鬼に俺は怯えてるのかよ!?」
よし、半分が格下ですね。スタンしているうちに5人を気絶させます。
>5人を縄で縛り上げてそこら辺に投げる。あと5人。他5人は動揺しているのが窺えた。大口叩いていたくせにあまり強くはなさそうだ。
「っ、どうした!何を怯んでいる!相手は餓鬼1人だぞ!!」
>魔族たちは空へと飛び上がりそれぞれの魔法を放つ。
>『っ』
>後ろには飛んで躱す。空に飛ばれると少々厄介だ。・・・・あれを使ってみるか。
《オーソライズバスター!!》
《ガンライズ!》
さて、結構前に獲得したけどあまり出番のなかったオーソライズバスターくんお出番ですよー。
とりあえず!!落ちろぉ!!
>攻撃を木々の中を闇雲に走ることで躱す。
「どうした、躱すだけでは何もできぬぞ!小僧!」
>『そうだな。なら、落ちろ』
「何!?」
>木を勢いよく走って登り、そこから飛ぶことで魔族達よりも上に行き、奴らの羽をオーソライズバスターで撃ち抜く。
「ぐわぁぁぁ!?」
「羽がぁぁぁ!?」
>奴らは落ちて、当たりどころが悪かったのか気絶する。・・・・あまり強くはなかったな。あやめ達の方が断然に強い。恐らく。俺が寝ているところを殺すつもりだったからあまり強い奴は連れてきてなかったんだろう。
>『さて、こいつら、どうするか。』
「何もさせませんよ」
>『っ!誰だ!!』
>後ろを向くと、そこには巨大な翼を六つ持つ魔族の姿があった。巨大な翼を複数持ち、こいつは・・・・
>『幹部クラス・・・・!?』
なんかラスボスクラスがポンっと出て来たんじゃがァァァ!?
なんだよ、このレベル!?レベル90とかふざけとんのか!?われぇ!!
やべぇ、やべぇよ、こいつを今相手にしたらほぼ100%で詰みなんじゃが!?鬼か!?鬼なのか!?
お嬢のストーリーだから難易度鬼ってか!?ははははは・・・笑えねぇよ!?
「お察しの通り、私は旧魔王派の者です。ああ、そんなに身構えないでくださらなくても大丈夫ですよ。私は部下たちを回収しに来ただけです。それに、ここであなたを殺すのは勿体ない。えぇ、えぇ、実に勿体ない。あなたには強くなってもらわなければ困ります。」
>『どういうことだ!!』
「おっとつい。お喋りが過ぎました。また何処かでお会いしましょう」
>『待て!!』
>そう言って奴は姿を消した。縄で縛っていた奴の部下も連れて・・・・・辺りには傷ついた木々と抉れた地面だけが残った。
>『・・・・帰ろう』
>その場から離れて部屋に戻ることにした。
今回は帰ってくれましたが、この先あいつを倒さないといけない時がくるんですかね。
これはもっと幽真くん鍛えないと必ず何処かで詰みますね。
では、キリがいいので今宵はここまで。
その頃、首謀者は結果を聞き怒り狂っていた。
「何!?失敗しただと!?どういうことだ!!」
「そのままの意味ですよ。あなたが赤月幽真の力を下に見過ぎた結果です。しばらくはうちの部下は使えませんし、あなたに協力していた彼も動けませんよ?」
「っ、いい。あの人間の小僧は俺がパーティー会場で殺せばいい」
「そうですか」
そう言って男は部屋へと戻った。
「やれやれ、彼にはここで死なれると困るんですけどね。まぁ、彼ならこの程度乗り越えるでしょう。じゃないと困ります。ふふふ、彼は我々旧魔王派の鍵となる存在。どんどん強くなってもらわないとですねぇ」
ストーリー構成を練り直したりするため、投稿頻度を毎日から3日くらいペースを落とします。読んでくれている皆さん申し訳ございません。もし、早く済んだら投稿ペースを徐々に上げます。
では、今宵も読んでいただきありがとうございました
それでは、Ciao〜
ホロメンを敵役として出すのはあり?
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あり
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仲間になるのならいい
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なし