ホロライブラバーズ トロフィー『悪意は善意に』獲得ルート   作:EVOL2019

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(1週間ぶりの投稿なので)初投稿です


Part.38 俺と小さな龍

 龍と少年を救うホロラバ実況はっじまるよぉ!!

 前回はスカーレッドドラゴンもといキュウ太がカースドラゴンへと姿を変えた経緯とその時代背景について触れることができましたね。

 今回は、我らが主人公!赤月幽真くんが、キュウ太くんを救う!では、ゲームへlet's go!!

 

「はぁ・・・・はぁ・・・大丈夫?ころさん」

 

乱れた息を整えながら、ころさんへと声をかける。さっきから、僕たちは何度も攻撃を仕掛けてはいるが、どれも、攻撃は通らず、ただただ体力を消耗している。

 

「ちょっと、キツイ・・・」

 

ころさんもかなりの体力を消耗しているのか肩を上げ下げしている。ころさんの攻撃は最初に比べ、威力もスピードも落ちてきている。そろそろ耐えるのも限界かもしれない。

 

「幽真なら、きっと攻略法を見つけてくれるはずだから、頑張ろ。ころさん」

 

「うん!まだまだこぉねたちは倒れないかんなぁ!」

 

「grraaaaa・・・・?」

 

「これは・・・ハーモニカ?」

 

音の聞こえた方を向くと、そこには、ハーモニカを吹く幽真の姿があった。

 

>『待たせたな』

 

 いや、幽真くん、何処ぞの風来坊やんけ。

 オーブニカに似たハーモニカを吹きながら歩いてくるのはマジでクレナイ・ガイなんよ。

 まぁ、かっこいいのでよしとしましょうか。

 

>『ころね。おかゆ。理由は今説明できないが、あのドラゴンを救いたいんだ。力を貸してくれないか?』

 

「幽真なら救えるの?」

 

>『一か八かの賭けだが』

 

「それなら、こぉねたちがドラゴンの気を引くよ」

 

>『ありがとう・・・それじゃあ、始めよう。』

 

 さぁ、幽真くんとおかころの協力プレイのお時間ですよぉ!ノーコンテニューでクリアしてやるぜ!!

 

 って・・・・は?

 

 急に音ゲーが始まったんじゃガァ!?リズム感皆無の俺ができるとでも!?できねぇよ!

 でも、やらなきゃ進まないしやるしかねぇ!!

 うぉぉぉ!!さっきのは前言撤回!コンテニューしてでもクリアするぅ!!

 

曲 クレナイ・ガイの故郷の曲

 

>曲を奏でると、カースドラゴンは悶えだし、もがき苦しむ様に、尻尾を壁に打ちつけたりと暴れ出す。その衝撃のせいか古くなっていた天井が次々と落ちてきて、天井から光が差し込む。

 

>(思い出せ。君の友との思い出を。記憶を。そして、意識を取り戻せ。)

 

>キュウ太を救いたいという彼の気持ちを思いながら、ハーモニカを吹き曲を奏でる。

 

「grraaaaaァァァ!!」

 

「やぁぁぁ!!」

 

>カースドラゴンは曲をやめさせようと俺に対して火球を数発放つ。それをころねたちが弾いたり切ったりして防いでくれる。

 

「grra!?grraaaaa!?」

 

>カースドラゴンが纏っていたオーラが次第に剥がれていくのが見える。前足の鱗がそれと同時に黒色が剥がれていき緋色の鱗が露わになっていく。

 

>(あと少しか)

 

>より一層曲を聞かせるためにカースドラゴンの方へと歩み寄る。カースドラゴンは攻撃を仕掛けてくるがどれも的外れなところに当たり爆ぜ、こちらに当たることはなくなった。

すると、カースドラゴンが纏っていたオーラは形を為して、人型の姿になり、弾き飛ばされる。

 

「何故だぁ!?何故身体から分離する!?」

 

>キュウ太から分離したやつの姿は、全身が骨にできていており、魔法使いのローブのような物を纏っていた。

 

>『お前がキュウ太に取り憑いたネクロマンサーか・・・・』

 

「ッ!ここは逃げるしか!!」

 

>『逃すかっ!!』

 

「ころさんっ!」

 

「とぉりゃぁぁぁぁ!!」

 

「ごはぁぁぁぁ!?」

 

>ころねが、奴の逃げた先に回り込み、そのハンマーで奴の体を思いっきり殴り飛ばすと、断末魔を上げ、ネクロマンサーと思われるモンスターは爆発四散する。ドラゴンに乗り移っていた割には弱かったな。

 

>『・・・・・』

 

>カースドラゴンがいたところを見ると、そこにはさっきとは色合いの違う龍・・・スカーレッドドラゴンもといキュウ太の姿があり、立つ力もないのか倒れている。

 

「キュゥ・・・・」

 

>自我を取り戻したのかキュウ太はこちらに顔を向ける。俺はキュウ太の顔に手をそっと添えて、優しく撫でる。

 

>『キュウ太、君はもうここで待たなくていいんだ・・・・』

 

>キュウ太はじっとこっちを見る。俺はそれを目を逸らすことなくじっと見つめ返す。

すると、キュウ太は言葉の意味を察したのか。キュウ太は起こしていた首をゆっくりと降ろす。

 

「・・・・」ドサッ

 

>そして、ゆっくりと目を閉じた。

 

>『・・・・安らかに眠ってくれ。君たちがあの世で幸せに暮らせることを俺は祈ってる』

 

「幽真、今何したの?」

 

>『カースドラゴンの媒体となってしまったドラゴンからネクロマンサーを祓ったんだ。』

 

「そっか、じゃあ、この子は助かったんだね」

 

>『そうだと、いいんだけどな・・・・』

 

「こぉねは、そうだと思うよ。だって・・・こんなに幸せそうな顔してるんだもん」

 

>洞窟の天井から漏れた光がキュウ太を照らしており、その顔は幸せそうで安らかに眠っていた。すると、キュウ太の体から次第に煙が発生していく。煙が晴れると、キュウ太の体はそこにはなく、その代わりに、そこには、自分の膝の高さくらいの大きさの卵が残っていた。

 

「卵?」

 

>『何故、卵が・・・』

 

ピキッ・・・・ピキッピキッ・・・・

 

「ヒビが入ったよ!?」

 

>卵に、ドンドンとヒビが入っていく。すると、中から出てきたのは、茶色の毛をした小動物だった。あの日記の通りなら、この子はスカーレットドラゴンの幼体ということになるのだろうか?

 

「キュゥ・・・?」

 

「「わぁぁぁ!可愛い!!」」

 

>『うぉっ・・・・』

 

>そういえば、女の子ってこう言う小さい動物が好きって奏は言ってたっけ?さっきの二人の疲れは何処へやら、今はドラゴンの子どもに釘付けである。

 

「クゥ?」

 

>二人に抱えられたドラゴンの子供はその瞳をこちらに向ける。何故、こっちを見る・・・。

 

「幽真に触って欲しいんじゃないのぉ?」

 

「ほらほら、触ってあげなよ」

 

>二人に催促され、俺はころねが抱えるドラゴンの子どもに歩み寄る。そして、恐る恐る手を持っていくと、スカーレットドラゴンの子どもは親に甘えるかのようにその手に頬擦りをし、小さな尻尾を器用に手首に巻きつけてくる。

 

「幽真、気に入られてるね」

 

>『そうなのか?』

 

「そうだって。ほら、抱っこしてあげないと」

 

>『仕方が分からないんだが・・・』

 

「優しく抱っこしてあげるだけだよ。ほら、こうやって腕組んで」

 

>『お、おう』

 

>おかゆと同じように腕を組むと、ころねがそこにドラゴンの子どもを乗せた。

 

「そしたら、そっと撫でてあげるんだよ。そっとだからね」

 

>『』

 

>ころねに言われるがまま、片手でドラゴンの子どもを抱えるとそっと撫でる。すると、気持ち良さように目を細める。しばらく撫でていると安心したのか小さく寝息を立てて眠った。

なんというか・・・こういうのも悪くはないな・・・

 

「あ、幽真、笑ってるー。やっぱり、幽真も好きなんじゃん」

 

>『な訳・・・』

 

「そんなこと言ってぇ〜思いっきりにやけてたよ?」

 

>『・・・・』

 

>顔を見られるのが嫌で、二人から顔を逸らす。多分、その時、顔が真っ赤だったと思う。

 

「あ、照れてる〜」

 

「幽真もかわいいねー」

 

>『可愛い言うなっ!!』

 

 わぁ、幽真くん、ドラゴンの子どもとの接し方が分からなくてたじたじだぁ。

 それにしても、小さな命を愛でて無意識のうちに幸せそうな顔を浮かべる幽真くんにそれをからかうおかころ。

 ふっ・・・尊いな。

 

>『で、この子どうしたらいいんだろうか・・・』

 

「それなら、もう決まったもんでしょ。ねぇ、ころさん?」

 

「そうだよね。おかゆ」

 

>『どういうことだ?』

 

「そんなに幽真に懐いてるんだし、幽真が育てたら?」

 

>『はぁ!?』

 

「「しーー」」

 

>『・・・・俺、ペットとか飼ったことないんだが・・・』

 

「誰だってそうだよ」

 

「うんうん」

 

>『ちゃんと、育てられるか不安なんだが・・・』

 

「大丈夫。僕たちだって手伝うよ」

 

>『・・・・・』

 

「で、どうするの?」

 

>『・・・・』

 

『どうする?』

▶︎育てる

 育てない

 

 これはもう、育てる一択でしょう。

 ペットを飼って悪いことはおそらくないでしょうからね。

 ペットとの散歩でホロメンと出会った先駆者も俺の記憶が正しければいたはずですし。悪いことはないはず!!

 

>『じゃあ、育てるよ』

 

「幽真ならそう言うと思ったよ。それで、どうする?名前は?」

 

>『名前か・・・・』

 

>あの二人の幸せを願って幸せという単語を使いたいのと、キュウ太の名前に近い名前にしたいってのを考えると・・・

 

>『コウタ・・・かな』

 

「コウタ・・・いい名前だね。・・・それじゃ、そろそろ帰ろっか。時間も時間だしね」

 

「今日は何処かに食べに行こうよ!ダンジョン攻略記念も兼ねてさ!」

 

「お、いいねー。幽真にもさっきのドラゴンについても聞きたいし、ちょうどいいんじゃないかな?どう?幽真?」

 

>『ああ、別に構わない』

 

「やったぁ!それじゃ、一回帰って身支度したらおかゆの家に集合ね!!」

 

>そんな話をしながら、俺たちはダンジョンを去った。その際に何処からか『ありがとう』と声が聞こえた気がした。どうやら、二人は出会えたようだった。

 

>こうして、赤月家に新しい家族が出来たのだった。

 

>≪おかゆとの仲がぐんと深まった気がする≫

>≪ころねとの仲がぐんと深まった気がする≫

 

 いやぁ、ダンジョン解放イベントかと思いきや、まさかのペットができるイベントでもあったとは、これは予想外。

 まぁ、尊いイラストも見れたので非常にうま味なイベントでした。

 さぁ、次回からは好感度及びレベル上げの時間じゃぁ!!スキルも大量に確保して、次のホロメンストーリーに備えなければ!!

 では、今宵はここまで、Ciao〜




好きなラノベを読み返していたら、1週間ほど経ってしまいました・・・。
誠に申し訳ません。
これからは、作者が半年ほど忙しくなるので完全に不定期投稿となります。

ホロメンを敵役として出すのはあり?

  • あり
  • 仲間になるのならいい
  • なし

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