ルドルフやライス、オペラオーのトレーナーの後輩。
周りからはその先輩が率いるチーム「アストレア」のサブトレーナーとして知られているが、別に所属はしてない。
じつはアストレアにはあと一人、ウマ娘がいる。
ルドルフとトレーナーは知っているが、後の二人は知らない。
何故なら3ヶ月ほど地方に飛んで教官をしているから。
少し出張が多い。
「ぬぁ……明日はメニューの確認でぇ」
俺、名雪はトレーナーである。
が、今は担当がいない……先輩が受け持つとあるウマ娘
の補佐をしている、電話ごしだけどね。
「……先輩みたいに担当、持てるかねぇ」
夜中の気持ちいい散歩をしながら優雅に帰っていた
僕でしたが、視界の端に長い長い髪の誰かが入ってし
まう。
「……」
近くの自販機で身体にピースな飲み物を買って戻っ
たらあらびっくり、その長髪栗毛のウマ娘はまだ走っ
ていらっしゃる。
「はぁ……おーい、早く戻れ」
「……アストレアのサブトレーナーと推測、現状の
報告を開始。
トレーニングの途中ですので終了次第、寮へと
帰還します」
ワァオ……特徴的な話し方、凄いなこいつ。
たしか……ミホノブルボンか。
「あっそ、じゃあ終わるまで見ててあげます。
トレーナーの指導下じゃないと、ちみの責任に
なるからね」
「ステータス『困惑』を検知、なぜ担当トレーナ
ーではない貴方が私を監督するのですか?」
「当たり前じゃん、トレーナーの仕事はウマ娘の
事を指導する事だし。
担当じゃなくても、ウマ娘に代わりはないし」
「……?」
「?……」
「「……?」」
感動したり感心したりする所ちゃうの?
「まいいや、これあげりゅ」
「これは……物資供給、感謝いたします」
「じゃ、見てるから走りな。無茶したら止めるけ
どね」
「指令受諾、トレーニングを再開します」
無理するねぇ……いつまで続くやら。
「君がミホノブルボンに勝手に長距離の練習をつ
けていたトレーナーか」
10日もバレなかったわ!これだからトレーナー
は嫌になるわマジで。
「マスター、夜間のトレーニングは自己判断で開
始したもの。つまりこの方は、関係ありません」
「監督してなかったオメェの責任だろ、カス」
「口悪いな君!?もう少し申し訳なさそうに出来
ないのか!」
「いや、悪くないのに謝るのはちょっと……常識っ
て知ってます?」
「……責任の無い立場でアドバイスをして、一流気
取りか?トレーナーを嘗めているのか!!」
「嘗めてんのはどっちだ五流がよぉ!
トレーナーはウマ娘の為にいるんだろうが、ウマ
娘が俺達の為にいるんじゃねぇぞ!
それをしてねぇ癖にトレーナー名乗ってんじゃな
いよぉ!!」
「やめて下さい、私の自主トレーニングが招いた事
態です。お二人が争う理由がありません」
あらやだ、俺ってば高ぶってしまいましたわね。
だけど……。
「すいませんねぇ、俺はあんたみたいなタイプ嫌い
なんですわ。
ウマ娘の夢やらやりたい事をサポートするのが俺
達の仕事だろうが」
「だから、適正の無い距離を走らせるのは故障にも
繋がるからこそ、中距離やマイルを練習させてい
るんだ」
「足りない部分は努力で補える、チャレンジャーな
ら当然の心構えだ。
才能は開花させるもの、センスは磨くものだろう
が。最後までやってから言え!」
「負けるレースに出るなど意味がないだろ!それで
身体でも壊したらどう責任を取るんだ!」
「やらなかったレースの悔いをさせるのなら、俺は
覚悟を決めるね。本人のレースだ、つけは本人に
、責任はトレーナーが取るんだよ!」
暫く口論イズ口論。
えげつなく長い間、めちゃくちゃ喋ってた……疲れた。
「もういい!あんたは担当を外れろ、俺がお前の
担当になる……ミホノブルボン」
「何を勝手な事を!」
「ですが……私の担当になって頂いたマスターを」
「なって頂いたじゃねぇ、お前が担当"させてやっ
てる"んだ。
トレーナーは担当させて"頂いてる"んだよ。
選べ、どっちの泥舟に乗るか……ミホノブルボン
自身の意思で!」
「私は……私は」
「……ありがとう、ございます」
「うんにゃ、お前の選択だ」
「書類も提出せねばなりません、ミッション:
トレーナー契約書類の作成を開始します」
「オッケぇ」
「マスター、相手への発言はあまり攻撃的なも
のは使用しない事を提案します」
「……了解、お前のマスターに相応しい言葉使い
になりますよぉん」
選ばれたのは、私でした。
お茶じゃねぇけどね……まぁでも、あいつをギャ
フンギャフンと言わせてやるさ。
「……ですが、私の為にあそこまで言って頂きあ
りがとうございます」
「どったまして、これから忙しくなりますわよ」
「はい、私も最大限の努力をします」
「よろしく、未来の三冠」
「よろしくお願いします、未来の敏腕トレーナー」
ー おまけ ー
「やっと帰ってこれたぞ」
ウマ娘、駅に立つ。
キャリーケースを携えながら、その葦毛のウマ娘
は堂々たる歩きで目的地に向かう。
グゥゥ~~~~~~
「……何かを食べてから行こう」
レストランへと向かおうと足を進め……思い直す。
「トレーナーの料理が食べたい」
そう呟くと、早足で駅の外を目指す。
その最中も、スマホを不器用に操作しながら電話を
かける。
「トレーナー、今から帰るぞ。
トレーナーの手料理が食べたいんだ、今からで
もいいか?……わかった、じゃあ家に向かうぞ」
通話を切ると、鼻歌を歌いながらトレーナーの家
へと向かうのだった。
そのウマ娘の名は"オグリキャップ"。
常識を壊し、奇跡を何度も起こした葦毛の怪物。
今一度、常識を壊すのか……はたまた。
時系列はバラバラに書いてる。
何も考えずに書いてる。
次はオグリかライス書きたいな