中津の異世界信仰記   作:阿鬼羅

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遅れてすいません、キャンサー杯の支度が忙しかったんや


決戦メストリア包囲戦

帝國暦43年7月20日に開戦した四季島メースト戦争は終戦の時に近づいていた開戦劈頭伊藤整一中将指揮下の第1艦隊がメースト海軍ペール艦隊を撃滅続く南エーレ海戦において名将ベルス・ジャクストマン侯率いるメースト海軍主力艦隊を殲滅し補給線を確立した。陸においても第4軍が国境ロイ・マースト要塞を制圧し前進ガウガラ魔石鉱山地帯を制圧しガウガ平原会戦でメーストの主力を撃滅そのまま交通の要所ハウスべレア市を落とすと同時に第3軍がペテラ市を制圧し東部方面軍の司令部を降伏させた勢いに乗る四季島軍は皇帝中津率いる直属艦隊がザレ河を遡上メースト王国最大の造兵廠ザーレベル造兵廠を艦砲射撃で破壊メースト軍の補給を締め上げたそして四季島軍はメースト王国王都メストリア攻略を決定いま決戦の時が来た

 

 

 

王都メストリアは2重の城壁と3重の外堀2重の塹壕をもち西にパル河をそれ以外の3方向を平野に囲まれていた

 

メストリア王城

 

メースト15世「現状の各方面の兵力を教えてくれ」

 

軍務卿「はい陛下、敵の主力が来るであろう東側には正規軍銃兵45000名魔導師80名近衛銃兵5000名軍事貴族私兵15000名青銅砲が103門鋳造砲100門北側には正規軍銃兵35000名貴族私兵35000名青銅砲50門鋳造砲50門南側は民兵に頼る程度には兵力が不足しておりますので正規軍銃兵5000名貴族私兵5000名民銃兵25000名民弩兵15000名青銅砲50門鋳造砲50門西側ですが、パル河を天然の城壁としておりましたので城壁は1枚しかなく外壕もありません兵も近衛銃兵2000名正規軍3000名備え付けの青銅砲70門鋳造砲113門となります」

 

海軍卿「西側の港に4等戦列艦1隻とフリゲート3隻コルベット5隻が、展開しております」

 

メースト15世「うむ、知っての通り余の希望は1戦の後講和じゃ、そのためには勝たねばならぬ、よいな」

 

「「「御意」」」

 

メースト15世「軍務卿後で話がある」

 

軍務卿「はい陛下」

 

2時間後軍務卿が国王執務室に入るとメースト15世から問われた

 

メースト15世「のう軍務卿、この戦勝てるか?」

 

軍務卿「厳しいでしょう、東側の防衛は可能です、ですが南部は民兵が多く脆いです、陛下和睦を御考えいただけませんか」

 

メースト15世「それはならん、1勝もしとらん状況で和睦は出来ん」

 

軍務卿「なれば陛下脱出してはいただけませんか」

 

メースト15世「それもいかん、余がこの城から逃げるわけにはいかんのだ、すでに王太子を西に逃しておる、あやつが生きておれは王家は生き残るのだ」

 

軍務卿(そうか陛下はすでに死を覚悟されておるのか、俺は臣下失格だな陛下の御心を無視して逃げるように伝えるなど、ここは俺も覚悟を決めるか)「陛下、死地までお供致します」

 

メースト15世「そうか余は幸せだな、死地について来てくれる臣下を持てたのだからな」

 

軍務卿「はい」

 

 

 

 

 

 

 

 

四季島軍は南に近衛3個師団と新型の15㎝榴弾砲と10㎝加農砲で編成された近衛野戦重砲連隊で編成された近衛軍が東に第3軍北に第4軍が展開したそして司令部直属として噴進砲部隊が展開していた

 

四季島軍総数257500名

28㎝臼砲 16門

38式榴弾砲12門

38式加農砲24門

38式野砲 540門

41式山砲 180門

41式騎砲 88門

9㎝臼砲 540門

噴進砲  24基

 

メースト軍総数190000名

前装式青銅砲273門

前装式鋳造砲319門

 

メストリア王城

 

メースト15世「ついに来たか」

 

従者「はい陛下すでに北、東、南の3方向に」

 

メースト15世「直ぐにパル河にも敵艦隊が来よう、ザーレベルを焼き払った奴らが」

 

軍務卿「陛下、残っている艦艇をパル河に展開させております、どこまで持つかはわかりませんが」

 

メースト15世「そうだな」

 

侍従「陛下、四季島から使者が来ております、武装を解き降伏されたし我々は降伏した汝らを害することはないと」

 

メースト15世「そうか使者に伝えよ、貴公らの好意に感謝するが1戦もせずに降伏はできん、とな」

 

 

四季島軍メストリア攻城軍司令部

 

アルトエル「そうか、私はおせっかいを焼いたようだね、全軍に伝えよメースト軍を武人として死なせてやれ」

 

「「「はい」」」

 

11時丁度5500mの距離から各加農砲、榴弾砲、野砲、山砲、騎砲が火を吹いた

 

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

 

ヒューーーウ

 

ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカン

 

民兵1「ぐわぁ」

 

民兵2「助けてくれ」

 

民兵指揮官「消火だ消火急げ」

 

民兵3「だめです火薬庫に火が回りました」

 

 

 

四季島軍司令部

 

アルトエル「噴進砲連続斉射たまが尽きるまで撃ちまくれ」

 

砲兵士官「了解」

 

「撃て」

 

ダダダダダダダダダン

 

ヒューーーウ

 

ドカドカドカドカドカドカドカドカドカーーン

 

近衛士官「なんて猛烈な射撃だ、怯むな撃ち返せ」

 

近衛兵1「装填よし」

 

近衛砲兵士官「狙え、撃て」

 

ドンドンドンドン

 

ヒューーーウ

 

ドカーンドカーン

 

メースト軍司令部

 

軍務卿「怯むな何としても敵を追い返せ、陛下の為に祖国の為に、死して撃つことを止めてはならんぞ」

 

伝令1「南部第1、第2外堀に敵が取り付いております、すでに南部第1塹壕にも敵弾が降り注ぎ戦線が維持出来ません」

 

伝令2「パル河展開の艦隊壊滅、敵艦隊河を遡上してきました」

 

海軍卿「なんだと我が国最後の艦隊が」

 

軍務卿「そうか、怯むな南部塹壕はすべて放棄城壁を固めよ、北部と東部はどうなっておる」

 

陸軍士官「被害甚大なるも未だ持ちこたえております」

 

軍務卿「そうか(どうする、このまま塹壕を維持するか、いや敵は塹壕に突撃せず砲撃で耕そうとしている、ならば)全塹壕を放棄城壁を固めよ」

 

幕僚「よろしいのですか」

 

軍務卿「構わん、塹壕は敵が突撃してきてこそ輝く、砲撃で耕されているのでは意味がないよってそれを放棄する良いな」

 

「「「了解」」」

 

軍務卿「近衛軍卿、陛下に伝えてくれ降伏するなら今しかないと」

 

近衛軍卿「ああわかっている今から行ってくる」

 

軍務卿「頼む、時間はあまりなさそうだ」

 

 

前線

 

貴族士官「後退、城壁まで後退、急げ」

 

近衛士官「急げ急げ、置いていかれたら即死だぞ」

 

民兵4「くそこんなの戦争じゃねえ」

 

軍貴族士官「泣き言なんて言うんじゃねえ、急げ」

 

 

四季島軍司令部

 

四季島伝令「敵軍塹壕を放棄城壁に籠もりました」

 

参謀長「厄介な」

 

参謀「総司令、パル河に御召艦アマデウス以下陛下の直属艦隊及び伊藤提督の第1艦隊が展開しております」

 

アルトエル「親父殿がか」

 

参謀「はい、伝令天使が来ております」

 

伝令天使「アルトエル様西側より揚陸部隊がまもなく上陸します数は1師団10000名」

 

アルトエル「そうか、敵の気を引くぞ全砲門撃て撃って撃って撃ちまくれ弾が尽きるまで、銃身が焼き付くまで撃ち続けるのだ」

 

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

 

ヒューーーウ

 

ドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカドカン

 

 

メースト士官1「怯むな撃て」

 

ドンドン

 

ヒューウ

 

ドカーンドカーン

 

メストリア王城

 

近衛軍卿「陛下、勝てません、降伏するしか無いかと」

 

メースト15世「そうだな、降伏しよう、白旗を掲げろ、ふん、勝てなんだか、余は軍才はなかったのだな」

 

近衛軍卿「陛下、陛下には軍才はお有りですぞ、降伏を決めるのは軍才です」

 

メースト15世「そうか、そうか」

 

 

前線司令部

 

幕僚「陛下は、何と?」

 

軍務卿「軍旗を降ろし、白旗を掲げろ」

 

幕僚「え?今なんと」

 

軍務卿「軍旗を降ろし白旗を掲げろ、そう言ったのだ聞こえなかったのか」

 

幕僚「は、はい軍旗を降ろし白旗を掲げます」

 

「急げ」

 

 

 

四季島軍司令部

 

参謀長「白旗が上がっただと、間違いないのか」

 

伝令「間違いありません」

 

参謀長「そうか」

 

アルトエル「ふむ、砲撃止め」

 

参謀長「は、砲撃止め」

 

「砲撃止め」

 

 

パル河総旗艦アマデウス艦橋

 

中津「そうか、揚陸部隊は揚陸中止現状時点で待機者よいな」

 

参謀長「了解しました」

 

マックレーネ「親父殿戦後処理はどうなさいますか?」

 

中津「メースト王国は全土併合、王家は適度な所に所領を与えて飼い殺しだろうな、貴族もまあ所領無しで飼い殺し、それてよかろう」

 

マックレーネ「そうしますか」

 

帝國暦43年10月21日メストリア条約が締結されたこれによりメースト王国は消滅、これにより四季島帝國は四季島本島を完全制圧内政に専念しつつ軍事拡張に努めていった




終戦です、次からは内政でしょうね

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