ロックマンカイザー ~3つの心が重なりし時、ロックマンの皇帝が目覚める。~ 作:ローグディード
…物語は、ヴァンとエールが働いている(けいえいはガーディアンズ)運び屋《ジルウェ・エクスプレス》に新しく入った新人《クロス》の視点から始まります。
…彼は一体何者なのか?
…それでは、どうぞ(^^)/
プロローグ 『《クロス》する運命』
エリア?:運び屋《ジルウェ・エクスプレス》
プルルルルル…プルルルル…ガチャッ
「はい、運び屋《ジルウェ・エクスプレス》です!ご用件は何でしょうか?」
…この場所は平和だ…
…少なくとも、インナーに住んでる人達はそう思っているだろう…
…俺もそうだった…
「…えぇ、確かに小包は届いてますよ…はい、分かりました…では、後ほど受け渡し場所で…」
…この日も、《エール》さんが仕事の依頼を受けて、俺は《ヴァン》さんと一緒に準備をする…そんないつも通りの日々だった…
「…おい《クロス》、聞いてるか?」
「…ハッ、はい!何でしょうかヴァンさん!」
…あぁ…そういえば、まだ自己紹介を忘れていた…
…俺の名前は《クロス》…一応《レプリロイド》だ…
…俺は、遺跡で見つかったらしい…
…《一応》《らしい》というふうに表現してるのは、俺にはそれ以前の記憶が無いからだ…
…ただ…俺は他の人達とは違い、《寿命》が無いらしい…
…仕事が休みの日に調べた所、そういうレプリロイドは《旧イレギュラー戦争》《妖精戦争》《バイル事変》…という、《数百年》も昔に存在していたらしい…
…仮に俺がその時代に造られたレプリロイドだとしたなら、俺はその時代をどう生きてきたのだろう…?
…完全な《非戦闘用》であるはずの俺が…?
「…いや、だからな?今日はお前の初めての本格的な仕事の日だろ?…そろそろ行くぞって聞いてたんだが…何か悩み事か?」
「い、いえ!大丈夫です!行きましょう、ヴァンさん!」
「(敬語は使わなくていいって言ったんだけどなぁ…)…よし、なら行くぞ!」
…この日は、俺の初めての本格的な仕事の日だった…
『緊急事態!イレギュラー化が発生しました!安全な場所に避難してください!!』
…《二重の意味で》…とは思わなかったが…
ガーディアンズside
「…また市街地でイレギュラー!?」
「何でここで…!?」
「ここ最近沈静化したと思ったら…!」
…ここは、ガーディアンズの移動型空中拠点《ガーディアンベース》…ここは混乱していた…
…短い時間ではあったが…
「…俺が現場に急行する!いいよな、《プレリー》!!」
…彼が…《ゼータ》がそう言った時点で混乱は収まった…
「…えぇ!お願い、ゼータ!」
「よしきた!行くぜ、《甲児》!!」
「あぁ!行くぜ、ゼータ!」キィン!!
…そう言うと、甲児と呼ばれた青年が光輝き、光が晴れたあとに、1つの手のひらサイズの金属…《カイザーメタル:モデルKZ》があった…!
「甲板から行くぜ!」
『ジェットスクランダーで急行するんだな!急ごうぜ!』
「あぁ!」タッタッタッタッ……
《30分後》
〔…ガーディアンベース…聞こえるか?…こちらゼータ…〕
ゼータからの連絡…ゼータがイレギュラー達を沈静化したにしては、《5分程》早い気がしたが、プレリーは気にせずに応答する…
「…聞こえてるよ…何とか沈静化したみたいだね…さすがゼータと甲児お兄ちゃんだね!」
〔…いや、着いた時にはもう沈静化していたんだ…〕
「…え?…じゃあ…ヴァンとエールが…?」
〔…いや、そうじゃない…〕
「…?」
…この時…新たな戦士が生まれ…
〔…《かつての俺と同じように》黒い装甲を纏った《ロックマン》がやったらしい…恐らく…そいつも《カイザーメタルの適合者だ》!〕
…新たな《魔神》の、目覚めのカウントダウンが始まった…
続く
…というわけで、『戦慄!!KG編』プロローグでした!
…ここから、クロスの物語が始まります…
…彼は…ゼータと同じように、魔神の力を受け入れるのか…?
…それとも…全てを破壊する《悪魔》となってしまうのか…?
次回、第1話『ライブ・オン!』にご期待下さい!
…更新、遅れてすいません。m(_ _)m
…もしかしたら、第1話も遅くなるかもしれませんが、待っていてくださるとありがたいです。m(_ _)m