陸軍による海軍革命   作:羽柴播磨

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記念なる1話です。
ここから男はいろんなことに巻き込まれていきますのでお楽しみに!!


第一章 男は陸軍出身の提督。もしかしたら無能かも知れない。
提督、ただ今より執務を開始します。たぶん.....


あの会議から数日後、男は鎮守府へ帰還したがある理由で秘書艦の電は翌日から帰っていた。

まぁ、何故数日かかったかは今は伏せておこう。

疲れの溜まった体を動かし鎮守府の門へと向かう男。

門前には男を迎えに来た三人の艦娘がいた。

電の姉妹艦でありネームシップの暁

電についで古参であるが資源の都合上あまり出撃していない榛名

榛名と同じく四番目の古参だが資源が不足しがちな初期は出撃できなかった赤城である。

 

なぜ、男は初期の段階で金剛型の榛名 一航戦の赤城がいるのかというと彼の出自が関係していた。

彼は陸軍出身であった為、資源の管理についてはほとんど知らない状態だった。それが故に資源を一回につき400以上を使用したため榛名が建造され、二回目はボーキを大量に使用し赤城が建造された。勿論、このことは電にばれてしまい2時間ぐらい怒られた経緯がある。

この話を聞いたある艦娘は大笑いし、ある艦娘はきつい言葉を言うのが当たり前であった。

暁はというと彼女は少し特殊な事情によりこの鎮守府へ着任した。

それは、彼女はある鎮守府から売られていたのだ。その価値は20万円。

そう、あまりにも安すぎるし何より艦娘を売りに出していたのだ。

そのため、男は陸軍大将へ頼み込んで暁を購入する形で保護。

本人の希望により鎮守府配属が決まった。

他にも艦娘はいるがそれについては後々説明などを入れよう。

 

三人の艦娘に迎えに来てもらった男が放った言葉は

 

「海軍ってゴミなんだな」

 

の一言だけだった。

しかし、彼女達には共感できる言葉であった。

彼は暁 榛名 赤城と共に鎮守府内へと向かった。

 

「提督、会議お疲れ様でした」

 

そう榛名が言うと男はあぁという会話をしているのか分からない程小さな声で答えた。しかし、榛名にはそれで満足だった。

男と榛名の後ろをついていく暁と赤城。

 

「提督と榛名さんって夫婦みたいですよね?」

 

「ま、まぁ立派なレディーな榛名お姉さんには当然なことよ」

 

「そうですね♪」

 

二人は後ろでこそこそ何かを話しているのは男にもわかっていたが

会話の内容までは分からなかった。

暁と赤城とは途中で別れ、榛名と共に執務室へと足を運んでいると

 

「提督、どうかなされましたか?」

 

榛名が心配した顔で話しかけてきた。男は何もなかったように榛名へと

 

「まぁ、特になかったよ。心配するな」

 

と言った。榛名はそうですかと少し心配が拭えないが男が言うならと半ば無理やり納得した。

少し時間が経ち、執務室の前へと着いた二人は執務室への扉を開けた。そんな時、男と榛名に驚く程の連絡が電より伝えられた。

 

「提督!!大変なのです!!」

 

電が持っていた紙にはこう書かれていた。

 

【硫黄島鎮守府含む小笠原諸島地域、壊滅】

【提督含む軍関係者100名以上が死亡】

 

 

それは、日本における南方重要拠点の陥落を意味していた。

 




《設定》
【硫黄島鎮守府】
日本本土の南方、小笠原諸島近海を守る鎮守府。
日本における南方重要拠点であり、陸軍にとっても重要な場所であった。

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