欧米の世界支配の構造と、その構造に挑んだ大日本帝国の敗北~その理由の考察~
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オリジナル歴史/ノンジャンル
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 ハーメルンを利用しているみなさん、こんにちは。普段はオリジナルカテゴリで活動しているプリエ・エトワールという者です。

 今回、終戦記念日と重なる御盆休みも近いので、独自の考察を小説形式にして発表することにしました。

 主な内容は、明治維新後、イギリス、アメリカと利益を共有していた日本が、なぜ太平洋戦争で対決することになったのか。その流れを説明しています。

 要約すると、時の政権が、如何にして大陸出身者たちにより、思想的に乗っ取られていたかを説明しています。

 本来、日本は極東に位置するとはいえ、ユーラシア大陸から離れた一つの文明圏です。中華圏ともアジア各地とも独立して存在していました。

 しかし、欧米と日本を互いに争わせ、自分たちの国を植民地にした欧米を大陸から追い出そうとする輩が、そんな日本を自分たちのために利用する手段を考え出してしまいました。

 そんな者たちに唆され、日本国民たちは、上も下も意識誘導、洗脳されていきます。

 そう、アジア主義にです。

 そのアジア主義に触れたことにより、日本人は大きな勘違いをしてしまいます。

 つまり、我が国はアジアの盟主であり、その支配者として大陸から欧米列強を追い出し、そこに住む住民たちの権利を守らなければならない。アジア諸国から欧米列強を追い出し、この世に大東亜共栄圏を構築しなければならないと。

 今日(こんにち)、21世紀に生きる我々にしてみれば、じつに馬鹿げた理論で失笑を禁じ得ません。
 なぜなら、日本人は日本人であり、アジアを欧米の支配から救うヒーローなどではないのですから。他民族を日本人が救ってやる義務などないと知っています。

 ですが、日本を執拗にアジアの盟主と祭り上げ、その意識を誘導した者たちによって、いつしか日本人たちは、それが真実と誤認していってしまうのです。

 その末に、当時の日本はアジアの盟主を名乗り、欧米に宣戦布告し、もう後には引けない状況に自分たちを追い込んでしまうのです。

 なお、このお話は全三回となります。
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